なべて世はこともなし
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2004年08月03日(火) 次は緊急着陸?トホホSAS事件簿(上)

掲示板、および、メール、完全放置プレー入ってます。お返事、メールにいたっては1ヶ月経ってます。お返事は必ず書きますが申し訳ない限りです。理由(言い訳):ドイツに行っていたから。


…まあ月に一度のペースで行っているから言い訳にもならないんですけど、いやー今回はネタ的にはおいしかった。


ちょっと、「指さし」の編集者さんが書いた 著者紹介…つまり、Snigel紹介を引用させてもらいましょう。


「彼が通るところにはかならず笑いが湧き起こる、陽気な28歳」


もう29歳になった…とかいうのは置いておいて、ともあれ、私がヒコーキに乗るたびに「かならず笑いが湧き起こる」のです。もう、ネタにするまでもないと思い書いてませんが、前回の結婚式でドイツに行ったときも事件は起こりました。詳しくは書きませんが、ロンドンからハノーバーまでのヒコーキ、最初30分「技術的理由により」遅れました。で、ようやく機長が「お待たせしました離陸します」と言った直後、機長は…


「申しあげづらいのですが、離陸のための書類に不備があり、離陸できないことが分かりました。ただいま会社より書類を取り寄せております」


という意味不明なアナウンス。結局フライトは意味不明に2時間遅れました。


そう、これくらいは日記のネタにするまでもない話なのです(←充分ネタになるような気もするが)。


ここからが本題。


今回、生まれて初めてAward Travelと言うものを使ってみました。そう、マイレージカードのマイレージを使う無料の旅行。「無料」と言っても税金は自己負担なので、4000円程度払いましたが。ともあれ、私が大好きなSASでコペンハーゲン経由でハノーバーに行ったわけ。SAS、いいですよ。特に、コペンハーゲン=ハノーバー間はいわゆるコミューター機(デハビラントQ400>マニア向け)を使ってまして、個人的にはプロペラ機って大好きなんですよ。飛ぶ高度が低いから下界の様子が良く分かるし、プロペラを見てると、「ああ、飛んでるんだなあ」とわくわくするわけです。


ともあれ、ダブリン=コペンハーゲンは定時運行。1時間の待ち合わせの後、コペンハーゲンからハノーバーまでプロペラ機での飛行。これまた定刻通りに運行されまして、しかもヒコーキは乗客20人以下とほとんど空。かくして私は窓からの風景を楽しんでました。すると機長のアナウンス。ただし、この機長、ぼそぼそ話す人で、プロペラからの雑音も手伝ってほとんど聞き取れない。


機長:「………無線…………コペンハーゲン……………」


そう聞き取れたのはこれだけ。なんだか妙なことを言っていた気もするが、とりあえず、気にしない。


ヒコーキは定刻通り、ハノーバーへの最終の着陸体勢に入る。…と思ったら、何かが変。ハノーバーは内陸のはずなのに、なぜか海が見える。きっとハンブルグあたりを飛んでいるんだろう…と自分を無理矢理納得させるが、今度はコペンハーゲンとマルメを結ぶÖresund Bridgeとしか思えない橋か私の視界に入る。で、着陸すると見えるヒコーキはぜーんぶSAS。目に入るロゴもぜーんぶSAS。


あのー、ここってもしかすると出発地のコペンハーゲンじゃあないですか?


そう、1時間飛んだ挙げ句にコペンハーゲンに戻ってきたわけ。引き返しというやつです。この引き返しの理由がまたふるっている。


機長の無線のヘッドフォンが片方聞こえなくなったから。

そう、それだけの理由で引き返したのです。まあこの事実を好意的に捉えると、少しでも安全運行に不安があるなら引き返しも辞さない…というのは非常に正しい選択だと思います。ヒコーキの事故が車に比べてはるかに低いのは、少しでも問題があったら無理をしない…という点に尽きると思う。たかがヘッドフォンされどヘッドフォンというのは本当に正しい選択だと思う。ただねえ、素朴な疑問として、


コペンハーゲンに戻れるならどうしてハノーバーに飛べないのよ?


この理由はまあ明らかなんですよね。コペンハーゲンはSASのハブ空港。つまり、SASの整備士がいる。それに対してハノーバーには整備士がいない。だからコペンハーゲンに戻るというのはとても正しい選択だと思います。


で、コペンハーゲンに着陸して、整備士が乗り込んできて、30分後に再び離陸。日もとっぷりと暮れて、下界に見えたのはハンブルグの花火大会。そう、花火大会を空から見るというこの上ない贅沢な体験をしたわけです。しかも、この辺が私をしてSASの大ファンな理由なのですが、普段コペンハーゲン=ハノーバーでは提供しない酒も提供してくれまして、酒を飲みながら花火大会を鑑賞した訳です。


で、帰りにも事件が起こるのですが、これは次回に続く。


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