なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2004年05月27日(木) |
いい加減王国アイルランド。Motor Tax Office編 |
オフ会告知。
毎年1回、motor tax、日本で言えばたぶん重量税、これ、年に一度Motor Tax Officeに行って支払いをすることになります。ちなみに私の1.3リッターの車で290ユーロ。高いのだが、聞いたところによると、イギリスではこの税金の相当するものがない代わりに、そのぶんガソリンに値段が転嫁されているそうな。どちらがいいかは一概には言えませんが。
この税金を払うのはちょっとした苦労話になります。いつMotor Tax Officeに行っても窓口は混んでおり、順番待ちのチケットをもらってから自分の順番が来るまで最低1時間は待つ羽目になる。
ともあれ、わざわざ並んでまで払いたくはないけど払わなければいけないこの税金。「納税のお知らせ」が来るはずなのだが来ない。5月の末に更新しなきゃいけないのに、来ない。…落ちついて考えてみるとそりゃそうだ。だって、住所変更を通知してないもん。
ところで、つい最近になってMotor Tax Officeがネットでのサービスを始めたらしい。これを使うとMotor Tax Officeにて行列をしなくてもいいとのこと。すごく魅力的な話なのだが、この「納税のお知らせ」に印刷されているPINコード(暗証番号)がないとこのサービスは使えない。
かくして、「いったいどうしたら良いのでしょうか」とお伺いを立てるべくMotor Tax Officeに午後2時ちょっと前に電話してみた。
電話の相手:「ぼそぼそぼそぼそ」
どうやらテープで何かの案内をしているようだが消え入るような声でほとんど聞き取れない。しばらくするとかろうじて
テープ:「カスタマーサービスにおつなぎします。しばらくお待ちください」
と聞こえる。
呼び出し音。
するとやはり消え入りそうな声で
テープ:「営業時間は午前9時から午後1時。午後2時から午後5時です」
テープで勝手にたらい回しにしておいてこれかよ。よく「日本の役所はお役所仕事だ」とか聞きますけど、アイルランドも決して負けてないと思う。…というかお役所なんて洋の東西を問わずこんなもんなんだろうか。
で、30分後、再度電話。
電話の相手:「ぼそぼそぼそぼそ」
しばらくすると、
相手: 「はい、Motor Tax Officeです」
いきなり訛った大声を出されて私は電話を取り落としそうになる。
私:「納税のお知らせが来てないから税金払えない。住所変更してない」 相手: 「住所変更してないならお知らせが届くわけないでしょう」
…ごもっとも。だけど怒んなくたっていいじゃん。
私:「じゃあ、どうやったら住所変更できるのよ」 相手:「あなたの住所はXXXじゃないの?」 私:「ちがう。引っ越した」 相手:「なら、暗証番号をあげるからウェブサイトに行って住所変更して、それから画面にしたがってクレジットカードで税金を納付して。暗証番号は123456ね」
で、その暗証番号を使ってオンラインで住所変更を済ませ、クレジットカード番号を入力して納税完了。5日以内に車のフロントガラスに貼らなければいけないステッカーが届くとのこと。
まだステッカーが来ていないので油断は禁物ですが、これで本当に済んだならめっけもの。でも、この話、何か問題があるように思いません?だって電話で私の名前を確認するわけでもなく、いきなり
相手:「あなたの住所はXXXじゃないの?」
と言ってくるんですよ?これを利用すれば、たとえば盗みたい車が走っているのを見たらここに電話すれば住所(車の置き場所)がすぐに分かってしまう。はたまた、ストーカー行為だってできちゃうような。さらに、電話の相手が誰だか分からないままに暗証番号を教えてしまうって、暗証番号が暗証番号の役割を果たしていないような気がするのですが。
いい加減王国アイルランド。個人情報の取り扱いもいい加減ですな。
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