なべて世はこともなし
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2004年03月29日(月) ついに実施。アイルランド禁煙化

春の訪れを感じさせる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は暖かくなってきたので風邪を引いたようです。頭がかなりがんがんしてます。ゆえに、仕事をする気がいつも以上にありません。ゆえに、こうして久しぶりに会社で日記の更新なぞをしているわけです。

ところで、本日3/29はアイルランドのある意味歴史に残る日です。


本日より、公共の場、全面禁煙


(以下、www.asahi.comより転載)

アイルランド、パブも職場も全面禁煙に 違反者には罰金

 アイルランド政府は29日から、あらゆる仕事場で喫煙を全面的に禁止する。飲食店からもたばこを締め出す試みは欧州で初めて。パブ経営者や愛煙家は反発しているものの、ノルウェーが6月に全国一律の禁煙導入を予定するなど、欧州で追随する動きが出ている。  企業を含む屋内の公共スペースが対象。実質的に、戸外や自宅以外ではたばこを吸えなくなる。違反者には、最高で3000ユーロ(約40万円)の罰金が科せられる。  人口が約400万人のアイルランドで、たばこと因果関係があるとされる肺がんや心臓病で落命する人は毎年、7000人前後に達する。他人が吐き出す煙がもたらす被害から国民を守る、との理由で、政府は立法に踏み切った。  最新の調査によると、常習的にたばこを吸っている人は全国民の約25%。98年と比べ、5ポイント低下した。その一方、「喫煙は国民的な趣味」と言われ、パブでは大半の客がビール片手に紫煙をくゆらせる。規制が十分に行き届くかどうか、注目が集まりそうだ。


(転載ここまで)

この話をご存知のない方のためにもうちょっと詳しく書くと、要はですね、職場で副流煙を吸わされるのは健康上好ましくない→だから職場を全面禁煙にしてしまえという法律なんですが、たとえば、レストランやパブ、こういうところもそこで働くウェイターさんやウェイトレスさんには立派な職場です。で、その職場で伏流煙を吸わされるのはけしからんから禁煙…というわけ。


かくして、アイルランドの公共の場は実質上全面禁煙になったわけ。もっともこう書くと、路上も禁煙になりそうですが、路上は禁煙の対象ではない模様。考えてみると、路上でごみ拾いをしている人には路上は職場なのですが、「屋外の職場をのぞく」という例外規定があるので路上は規制の対象にはならないのです。


このホムペでアイルランドの喫煙事情は逐一追ってきたつもりですが、紆余曲折の末、この公共の場での禁煙が実行されました。紆余曲折というのは、これ、本来なら去年の暮れあたりから実施されていたはずなのですが、一部の強硬な反対により2月に延期され、さらに今日に延期されたという事情があるのです(「指さし」には2月に実施とかいてます)。


で、ですね、確かに禁煙は今日から実施ですが、実際にこの法律が遵守されるかどうかはアイルランド人の間でも疑問になっています。一部のパブなどは公然と反旗を翻しているようですし、「分煙」はともかく「禁煙」は無理じゃあないかとか、やることが急すぎるなどの意見も出ています。私個人としては、おととし買い物袋の有料化を突然実施して成功した国ですから、案外うまくいくのではないかと思っています。ついでに言うと、かなりの愛煙家が禁煙を予定・または実行中ですしね。


私の素朴な疑問。


アイルランド中のパブにある灰皿はどうなるのだろう。


勝手な想像ですが、今週あたりアイルランドのパブを回って「灰皿ちょうだい」とお願いして回れば、結構な数の灰皿が集まるのではないかと思うのですが。アイルランドの灰皿コレクション。うーん、金もかからないしいい考えだと思いますが、タバコを吸わない私にとってはどうでもいい話。


タバコ問題、これで一応の決着がついたわけですが、今後も追っていきますよ。はい。風邪(頭痛)でいまいちな日記ですが、ご勘弁。


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