なべて世はこともなし
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2003年12月08日(月) アイルランドアイススケート最新事情

クリスマスオンアイス…なるイベントに行ってきました。なーんのことはないアイススケートリンク。ダブリンには私が知る限りでは2個所のアイススケートリンクがあったものの、どちらも何時の間にか閉鎖されており、で、年末になると私が行ったRDSを含め数か所で特設のアイススケートリンクが設置される次第。


噂ではアイルランド人はアイススケートが下手らしい。去年のクリスマスの時期にベルリンのアイススケートリンクに行った私の友人からの報告によると、リンク上にやたらと騒々しい若い女性4人組がいたそうな。で、よく見ると(というかよく聞くと)


アイリッシュ


リンクの上で放送禁止用語を連発しながら一生懸命手すりにつかまっていましたとさ。なぜかドイツ人はスケートがうまい人が多い(自前のスケート靴を持っている人が多い)ので余計目立っていたそうな。


そういえばダブリンでボーリング場に行っても「下手で恥ずかしい」と思うことがただの一度もない。右側の人が優先とかいうマナーがないのが悔やまれるが、マナー以前にヘタクソもいいところ…具体的にはいい大人がスコア60とかをたたき出している…ので決して自分が下手だと思わなくてすむ。なんていい国なんだアイルランドは。


で、もしかしてこの「アイリッシュヘタヘタの法則」がスケートにも成り立つのかな…ということは私がスケートが下手でも恥ずかしくない!


思い起こせば私が最後にアイススケートに行ったのは前世紀1999年のお話。くそ寒いストックホルムの町中の屋外にあった特設アイススケートリンク場。そこで1時間程度滑ったなあ。ヘタクソで恥ずかしかったという思い出が。


かくして勇んで行ってまいりました。RDSの特設アイススケートリンクに。夜7時30分の約束だったので町中が大渋滞していることを見越して6時40分に家を出たところ予想大ハズレ。どこにも渋滞はなく7時ちょうどにRDS着。RDS併設の駐車場に停めると金がかかるので路上に停めようと決めていたこともあって(せこい)駐車スペースを探すのにも一苦労するかと思いきや、何のことはないあたかも私のために開けられていたとしか思えないすばらしい縦列駐車のスペースが一台だけ空いている。かくして約束より30分も早く現地に着いてしまう。


ああ、悲しいかな日本人。約束の時間より30分も早い。


まあ文句を言っていても仕方ないのでひとりでRDSの特設会場へ。お世辞にも広いとは言えないスケートリンクで多くの人が滑っている。確かに柵をつたっているだけのどうしようもない人もいるが、ほとんどの人は一応曲がりなりにも滑っている。状況としては特にうまい人がいない代わりにヒサンな人もいない…といった感じか。それにしてもそりゃ滑っていりゃ暑くなってくるのもわかるがアイススケートリンク場でさえの得意のヘソだしルックはいかがなものかと…。


で、その横には特設のクリスマスマーケットがあり、ヨーロッパの大陸から来たと思われるチーズの店や籠細工の店が並んでいる…なんて書くといかにも魅力的だが実際は十軒程度の店が暇そうに営業していただけ。


それにしても値段がサギのように高い。例えばドイツのソーセージとホットワインを売る店。Lidlで8本2.5ユーロで売ってるソーセージが1本4ユーロ。750ml入りの同じくLidlで3.6ユーロで売っているホットワインが200mlグラスで3ユーロ。元の値段を知っているだけあほらしかったが寒かったのでついと買ってしまう。ちなみにドイツ人の店員さんが炭火で焼いていたソーセージは確かにおいしかった(4ユーロ払う価値があるかどうかは大いに議論の余地があるが)。


とかやっているとアナウンスがかかり


「はーい、今アイススケートリンクにいる方。お時間です。ご利用ありがとうございました」


ん?なに?このアイススケートリンクは映画館のように入替制なの?そう思って自分のチケットを見ると


8時20分から9時20分までのセッション


と明記してある。フツーこういうのって入替制でやるのか?フツー?で、チケットいくらだっけ?15ユーロ。確か予約を入れないと滑れないくらいの人気だったよな。で、1時間15ユーロで100人が滑っているとして…


うーん主催者片手ウチワ。


で貸しスケート靴を借りるために並んでスケートリンクへ。私たちのグループは総勢20人。結構な大所帯。4年ぶりだからいったいどうしていいか分からない。するとドイツ人の友人(女性)がやってきて私の手を引っ張って1周。これでおおよそのカンを取り戻した。…と言っても取り戻すカンなどほとんどなかったのですが。


で1時間15ユーロというモトを取るべく(って実は自分では払ってないんだけどさ)ドイツ人と滑っていると不思議なことに気がついた。一緒に来たドイツ人以外の友人がみんな軒並み見当たらないのだ。気がつくと


リンクの外で傍観


「疲れた」
だの
「滑れないからいい」
だの言ってアイリッシュは軒並みダウン。残っていたのはドイツ人と私だけ。


結論:アイリッシュはアイススケートは決して下手ではないが続かない。


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