なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2003年11月09日(日) |
防犯防止タグ...役に立ってないぞ |
気がつくとこの日記の延べの閲覧者数が10万人を超えました。考えてみたらすごい数字ですよね。ありがとうございます。11月も10日になってようやく今月初の更新です。ちなみにドイツに週末行っていてついでに風邪を引いてダウンしてました。
最近日本はもちろん世界あちこちで見かける盗難防止タグと入口のところにある防犯ゲート。あれを通過するたびに「鳴るんじゃないかなあ」と心配になる小心者は私だけではないはず。別に万引きをした覚えがなくても商品が偶然にも自分の紙袋に滑り込むということが絶対にないとは言い切れない。そんな時に「ボクは知らない!商品が勝手に紙袋に入ってきたんだ!」なんて言っても何の説得力もないわけで。かくしてあのゲートには犯罪抑止効果がある反面、小市民を不安にさせるという副作用もあると思います。
なんでこんなことを言いはじめたかというのは賢明な読者様にはまさに言わずもがなだと思います。そう、鳴ったのよ。盗難防止タグが。
場所。グラフトンストリートにあるBoots(イギリス系の大手薬局)。あまり大きな声では自慢できない商品(水虫の薬じゃないよ)が「二つ買うと一つ半額」セールをやっていたのでついと衝動買いする気になったわけ。で、奥のレジで会計を済ませて外に出ようとすると
ブーブーブー
とけたたましく鳴るブザー。考えてみるとちゃんと金を払った客が外に出ようとしている時にあのゲートは
「こいつは万引き犯ですよ」
と大きな音で知らせているわけで失礼この上ない。
入口脇に黒人の警備員が立っており私は
私:「これって私?」
と聞くと、
警備員:「そうみたいだねえ」
…やる気なしですな。あんた。賭けてもいいけど、このまま知らん顔して出ていったらあんたも知らん顔してたでしょ。
この警備員に話してていても仕方ないと直感で悟った私はすぐ脇のレジのおねえさんに今買った「あまり自慢できない商品」の入った小さな白い紙袋を渡して
私:「今、レシート出すから」
と財布をまさぐりはじめると
おねえさん:「ああ、いいのよ。レシートは」
と言って紙袋の外からタグの時期を消去しておしまい。つまり万引きをして堂々と白い紙袋にものを詰めていればばれなかったわけで。よく考えれば「私は悪いことをするような人間には見えなかった」訳ですが、でも「アイリッシュは万引きに対してもいい加減」というほうが説得力があるような。
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