なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら
|アイルランド真実紀行へ
さて、ひできす代打3連発の最終回となりました。 ニューヨーク、JFK空港に降り立ったひできすがまずしなければいけないことは、ターミナルビルの外に出てタバコをぷかーっと一服。何か以前に来たときと同じことをしているな、俺は(エッセイ、世界一周参照)。前回はここに、ひできすが一服している後姿を眺めるSnigelがいた。
このまま回れ右してターミナルビルに戻るのもなんなので、もう一服してから、やっぱり回れ右して戻る。ロンドン行きの出発まであと約3時間ある。やることもないので早めにチェックインしてゲートへ。ゲートはちょうど滑走路の前だったので、到着便が次々に着陸してくるのをボーっと見ていると、突然すごい逆噴射の音が。へんてこな小さい飛行機が、轟音を立てて止まろうとしているのはよく見ると英国航空のコンコルド。そのコンコルドは、するすると目の前のゲートに駐機しその羽を休める。目の前に止まったのでしばらく眺めていると、知らない間にひできすの周りには人だかりができており、パシャパシャとフラッシュがたかれる。うわさではコンコルドは近々廃止されるらしい。程なく、うさん臭い男が現れて、「私はFBIのものだ。ここで写真をとっちゃいかん」、とわれわれは四方に散らされてしまった。なぜ写真をとっていなかった私まで散らされるのか?アメリカは謎の多い国である。
さてロンドン行きのこの便は、ほどよくすいている。例によって乗客全員が登場した後、「ひできすさあん」と呼ぶ声。座席番号1Jと書かれた搭乗券をもらう。やった、ファーストクラス。いい加減疲れていたひできすは、フルフラットベッドになるファーストクラスは願ってもない。ウエルカムシャンペンの後に、スッチードさんが食事の好みを聞きに来る。ひできすは「疲れているから、サラダだけちょーだい。後はすぐ寝るから」。
飛行機が水平飛行になすころにはひできすは口をあけて居眠りを始めていたが、例のスッチードさんが「お食事になさいますか」とやってくる。真っ白いテーブルクロスをしいてくれながら
「あれっ、前に一度お会いしたことがありますね」
と言う。 「はっ?」 「ほら、この同じニューヨーク線で」。
...ぜんぜん覚えてない。ニューヨークはこれが3回目だ。ひできすはすかさず 「あの、僕そのとき誰かと一緒でした?」 「ああ、ほかにもう一人日本人が。彼はパーソナルビデオで101匹ワンちゃんをみていましたね」。 ぷぷっ(笑)、おお、間違いない。あれは、Snigelと一緒にファーストクラスで飛んだときのことだ(またまたエッセイ、世界一周参照)。ひできすは「やいSnigel、なにも一生に一度乗るかどうかのファーストクラスで101匹ワンちゃんはねえだろう」なんて話をしていたのを覚えている。しかしこのスッチードさん、何度ニューヨークを往復してるか知らんが、よく覚えていますね。驚きました。それとも、やはりあの101匹ワンちゃんがきめてだったのか。
ダブリンに着いたのは朝の11時。ふらふらになりながら到着ホールについたひできすは、出口横のパブに直行。その後さらにふらふらになって帰宅すると、そういえば引っ越したばかりの新居だった。お邪魔しまーす、ってな感じでまだ荷物の整理も終わっていない自分の部屋に入り、ベッドにごろん。後は記憶がない。
以上が、今回の帰国談です。楽しんでいただけましたか? さて、Snigelですが...おお、すごい気合。数日後にドイツ行きが控えている彼は「彼女に会うまでに終わらす(何を終わらすんでしょ?)」と、やはり日記どころではない様子。皆さん、もうしばらく辛抱してくださいね。
ではまたお会いする日まで。
ひできすでした。
PS 冷蔵庫を開きっ放したのは、俺じゃあないぞ。文句言う前に、玄関ちゃんと閉めてって。
日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)
|