なべて世はこともなし
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2003年07月21日(月) 嗚呼、事実は日記よりヒサンなり。ぎっくり腰その後の悲劇

さてさて、7/20の日記でたかがスピードボートツアーでぎっくり腰になり、救急車でBermount Hospitalに運ばれたヒサンなInverの話をしましたが、その続報です。


御存知の方も多いでしょうが、アイルランド、イギリスあるいは推定ですがヨーロッパの多くの国で救急車はタダではありません。日本のようにタクシーがわりに使うなどもってのほかです。私の知る限りたとえばイギリスの某地区では救急車を一回呼ぶと140イギリスポンドかかります。


ひるがえってアイルランド。某保険会社に勤める私の友人によるとアイルランドでは救急車一回につきなんとおよそ300ユーロかかるそうな。ちなみにレスキュー隊はそれはそれで別途請求だそうな。つまり下手をするとInverの手許に600ユーロだかのとんでもない請求書が届く可能性があるわけ。


今回の事故の場合、素朴に考えればボートツアーの主催会社がInverの医療費を払うべき。だけど実を言うとInver、今まで大問題になったことはないものの実は腰に持病があったらしいのだ。逆に言えば腰に持病がなかったらたかがスピードボートごときで救急車の世話になることはなかったはず。つまり、ボートツアーの主催会社が彼の医療費を負担するかどうかは微妙なところ。まあ、ツアー出発前にそういう問診表を書かせなかったとか誓約書を書かせなかったとかなんだかんだで万一裁判にでもなったらボートの主催会社が負けそうだが。


ともあれ、Inverの様態は極めてよく、かれ、翌土曜日に退院できたそうな。むろん家に這って帰ったことは言うまでもないと思うが。で、家の階段を這って登っている時に足を踏み外してそのまま階下にドスン


ふたたび腰を痛めたInverはそのまま病院直行。


ウソだと思う方。信じていただかなくてけっこうです。が事実は日記よりもヒサンなり。これ、本当なんだから仕方がない。ましてや、実は彼のパートナーが今週出産予定だとか言っても誰も信じてくれないだろうなあ(でも事実)。


さて、ついでですので最近頂いた病院ネタに対する読者様からのお便りをちょっと紹介させてくださいな。


私、本日体調がすぐれずちょいと病院に行ってきました。(風邪が完治していないらしい?)本日は検査の為「採血」されたのですが(採血、大嫌い!)その時、Snigelサンの日記を思い出したので看護婦さんに血液検査のために刺された針の再利用について聞いてみました。

お返事は・・・
「採血に利用した針をそのまま点滴に利用するのは大丈夫よ」
との事でした。ただし、一度抜いた針は再利用する事は不可能との事。(当り前ですね)

この時点で私の採血は完了してましたが、本日は検査用に2本も採血された(涙)
私の採血に使用した針を目の前にかざして看護婦さんが「このチューブと本体(血を入れる所)を分けて、なんたらかんたら」等と長く説明をしてくれました。

がっ、私には今しがたの自分の血がついているチューブしか目に入りません。私「採血大っ嫌い!苦手です!」ちょっと目の前がフラフラしました。

看護婦さんから聞いた話なので「正確な情報」だと言えるでしょう。



ほうほう。体調の悪い中わざわざ聞いていただいて恐縮です。針の再利用は当たり前なんですね。覚えておこう。


採血、私も嫌いですが、針がブスッときてもあまり思ったほど痛くないなあと思います。で、いつも私の血が出て行くさまを「おー、出てるよ出てるよ」と妙に冷静に見ています。


で、こんな投稿。


病院ネタでもうひとつ。DUBLINを出たあとイギリスの田舎でボランティアをしていました。その時他の日本人ボランティアがひどい湿疹のために病院に行くことになりました。彼女はイギリス人に I'm going to a hospital. と言ったらすごく驚かれて心配されてしまいました。近所の診療所に行く程度ならsee a doctorというのだと間違いを直されてました。日本は「診療程度」でも大学病院に行く人もいてごちゃ混ぜな感じがしますけど、HOSPITALは入院を必要とするところで SERGERYは総合診療所、目的が違うんですね。


そうなんですよ。たとえばうつ病とかそういう心の病でもまずは近所の医者に行き、そこで紹介状を書いてもらうことになりますです。私も会社内で「SnigelがHospitalに行った!」とちょっとした騒動になったらしいです。無用な混乱を避けるためにもここの使い分けには気をつけたいですね。


Snigelサンが日記に書かれていたキリスト教の「パン」の事ですが、あれは「ホスチア」です。(日本語では「御聖体」と言います)
あっ、もうすでに誰からかこんな情報聞いてますか?もっと詳しく知りたければお教えしますが(笑)本当に「パン」にあたる物なので、一応信者さん以外の人が食べても
(食べ物としては)問題無しです。(Snigelサンは食べたのかな?)

私が気になるのはスーツ姿の女性が来て
「××をされますか」と言った事です。
その×に入る言葉は何だったんでしょうね?
その女性はシスターだったのでしょうか?(謎)


シスターだったかどうかはわかりません。シスターってそれっぽい格好をしてるんじゃないんですか?この女性はスーツ姿でしたから。ただ、病院というところは生老病死を嫌でも感じるところですから、こういう人も働いてるんだなあと思った次第(もしかしたらボランティアの方のかな)。

ちなみに私は「お作法」が分からないしキリスト教とでもないというわけで謹んで辞退させていただきました。ついでに何と言ったかはわかりません。宗教関連のボキャブラリが乏しいもので...。

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