なべて世はこともなし
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2003年06月11日(水) セクハラについて考える

昨日ジムのプールに行くと、偶然水泳のコースをやってました。いえ、正確には水泳のコースではないです。何と言ったらいいのでしょうか。プールの中でやるエアロビ…と言ったらいいでしょうか。要するに泳ぐのではなくプールの中でワンツーワンツーしてました。アイリッシュのハムのように美しいご婦人方の水着姿でのワンツーワンツーはなぜか



(資料写真)




文明堂豆劇場を彷彿とさせてくれます。で、彼女たちおよそ15人がワンツーワンツーするので私はまっすぐ泳げません。ものすごい波が立つのです。うーん、これってセクハラ発言になるのかな?というわけで(苦しい流れですが)今日のお題はセクハラです。


「セクハラ」と聞いて何を思い浮かべますか?セクハラ。言うまでもなく「セクシャルハラスメント」つまり「(主に職場での)性的な嫌がらせ」のことですな。


どうもこの言葉を聞くと、コドモの時に読んだマンガの影響か、巨大なメガネをかけたお局OLがささいなことで男性社員を糾弾している姿を思い浮かべてしまいます(むろん、実際はそういう次元ではないことは下にも書く通り重々承知しています)。


アイルランドでもこのセクハラに関しては会社内でも新規に採用された新入社員に対して説明会をしたり、その流れで注意文書が回ってきたりとけっこう気を使っている…というのは表向きだけで、職場内ではきわどいジョークなんかが飛び交ってます。特にメールでのジョークはその筋の人が見たら青筋を立てて怒るのでは…というのが少なくありません。


かくして、アイルランドのセクハラは所詮は会社のポーズ…くらいにしか思ってなかったのですが、これ、私のとんでもない思い違いであることを思い知らされました。


2/23の日記で私がOJT(トレーニング)をしたアイリッシュの社員がある日突然解雇された話をご記憶でしょうか?私は彼が使えないからだと勝手に判断してましたが、実はそれがとんでもない間違いだったということに気がつかされました。


数ヶ月前に会社を辞めた別の同僚。彼と久しぶりに会いました。むろんパブで。ただし、私は車で行ったので酒は一滴も飲んでません(ホントです)。で、彼が言うのです。


彼:「Ericがクビになったホントの理由を知ってる?」
私:「え?使えなかったからじゃないの?」
彼:「それだけである日突然予告無しにクビになると思う?」
私:「思わない」
彼:「ホントの理由を知りたくない?」
私:「知りたい(はあと)」
彼:「とある女性社員が彼をセクハラで訴えたらしいんだよ」
私:「え?」



何でも聞けば、ある女子社員が資料室で棚の上のほうの資料を取ろうとしていたんだそうな。で、そこに偶然Ericが入ってきて、目の前にあるミニスカートからのぞくふとももとミニスカートの中について何らかのコメント(正確な言葉は分からずじまい)をしたらしいのだ。それもちょっと受け入れられないどきつい言い回しで。で、それを女子社員が訴えてそのまま彼はクビになったという。


彼:「この話、会社の誰にも言っちゃだめだよ」


…というわけで誰にも言えないのでこの日記に書いてます(←をいっ!)。


ただ、彼の場合、このセクハラが直接原因とはいえ、会社は使えない彼を何とかして解雇しようと理由を探していたような気がします。このセクハラ騒動はどうも渡りに船だったと思われます。


もっと穿った見方をすると、Ericは残念ながら課内の8割を占めようかという女性社員に不人気でした。そうでなければ彼の発言も(むろん発言内容にもよるでしょうが)冗談として受け流せてもらえた可能性があるはず。とすると、彼の発言、自爆とはいえ揚げ足を取られたことになるのかなあという気もします。


はい。私、セクハラを今日からもっと真剣に考えて妙なことにならないようにしたいと思います。だんだんトシを取ってきたし、このまま行くと単なるスケベ中年社員へまっしぐらなので。


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