なべて世はこともなし
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2003年03月04日(火) 超越上司に超越客とのやりとり。これが私の日常(1)

ここ10日間ばかり、日記の更新がかなりいい加減になってます。大丈夫です。私も更新がいい加減になっていることに十分気がついていますから。理由は週末家にいないこと、そして仕事がなんだか知らないけどすんごく忙しいので会社でサボりながら更新をするなど夢のまた夢の状態になってしまったことなどが挙げられます。それでも頑張って更新しますのでどうか見捨てないでくださいね(懇願)。


それにしても日記を更新することはほとんど強迫観念的義務感(と漢字を並べてみました)になってます。日記を書いても一円の収入にもならないのに毎日書く。この原動力は毎日このくされ日記を数百人もの人が見に来てくださっているからに他ならないわけですが。


白状しますと、現状メールのお返事のバックログがほとんど1ヶ月近くになってます。努力はしますがもしかするとお返事を失礼させていただくことになるかもしれませんのでその節はご容赦を。なお、一般的な質問に関しては、できればメールではなく掲示板にお願いしたく思います。掲示板も毎日3桁の人が見に来てくださってますので、私よりも詳しい方がいらっしゃるかと思います。私としてはメールよりも日記の方に限られた時間を割きたいのです。


私の日記、はっきり言ってだらだらと長いです。毎日30分から1時間かけて書いてます。現状ではこの上にメールのお返事を書くのは無理です。むろん、この状況はいつまでも続くとは思っていませんので時間に余裕ができればメールにもきちんと感謝を込めてお返事を書かせてもらうつもりですが。以上、まったく身勝手なお願いですが、ご理解いただければ幸いです。


日記の常連さんはご存知でしょうが、私、ちょうど1年前に転職しまして、それ以来会社のことはほとんど日記のネタにしていません。(行間にヒントは多数ありますが)業種すらも明らかにしてません。理由は簡単で業種を明らかにするとどこの会社に勤めているかその筋(…ってどの筋やねん)の人にばれてしまうからです。かくして仕事の話をするのはいつも至難の技なのですが。


忙しくて書類が机の上を完全に埋め尽くし、ひとりパニクってる時、こんな電話がかかってきました(上記のような理由で、この話は事実を元にしたフィクションということでご了承ください)。


私:「XX社です」
おばさん:「This is Mrs Whinging speaking…」



来たよ。来たよ。これ、ぜーったいの確率でクレーム電話。この怒りを抑えた声といい、自分で自分をミセス何とかと呼ぶこの電話。クレームに違いない。


こういう時に思うこと。なんでこの電話を私が取らにゃならんのじゃ。私はコールセンターのスタッフではないんだぞ。そういえばダブリンの某ビジネスパークの某社コールセンターに勤める日本人の男性はクレーム電話を受ける度に、ミュートボタンを押して


Why Me-----------------??


とフロア中に叫ぶらしい(伝聞形)。その気持ち、よく分かる。


さて、私が電話を受けたこのおばさん、イギリス人で、非常にゆっくりとしてていねいな言葉づかいながら、怒っているのがひしひしと伝わってくる。そう、やはりクレーム電話。例えて言えば、小学校の校長先生のような話し方。怒鳴ったり、口汚ない言葉は使わないものの、怒っているのがひしひしと伝わる話し方…と言えばわかって頂けるでしょうか。


おばさん:「8月に送ってくるはずの小切手が未だに着かないわ。もうすでにあなたの会社に六回電話をしているのよ。いったいどうなっているの?」
私:「わかりました。早急に調べまして折り返し電話を…」
おばさん:「あなたの同僚も全く同じことを1月に言ってそれっきりよ」



あーあーあー、私のアホタレ同僚がいい加減なことをしたな。


私:「わかりました。私の名前はSnigelです。私の責任で今日中に必ず連絡いたします」
おばさん:「だいたい電話代、それから銀行にこの金額が8月に入金していたと仮定した場合の利息、そういうものを…(以下延々続くので省略)」
私:「とにかく、今日中に調べて連絡します」



と言って電話を切る。そして一大調査開始。金額も結構でかい。おばさんが怒るのもよく分かる金額。確かに銀行にこの金額が入金されてたら、利息だけで1回メシが食べに行けそう(マクドナルドでだけど)。


という訳で、その銀行担当の同僚に話に行くと、のんびりした声で、


同僚:「わかった。明日にでも調べるわ」
私:「頼むから今すぐやって」



そんなことをやっていると今度は全く別の部署の部長から内線。普段まったう面識のない、完全に畑違いの部署の部長。


部長:「Snigel君、悪いんだけど私のところに来てくれるかね?」


なんだあ?このくそ忙しいのにまた面倒なことを押しつける気か?


などと思いつつも、部長の呼び出しです。行かないわけにはいかない。


嫌な予感が頭を駆け巡る。さあ、最悪、クビの話か?それともなんか悪事がばれたか?


部長の部屋に入る私。


私:「部長。お呼びでしょうか?」
部長: 「ああ、Snigel君、呼び立ててすまんね。実は折り入って頼みがあるんだが」
私:「(来たよ来たよと思いながら)はあ、私にできることでしたら」
部長:「悪いが、この紙に日本語でGood Luckって書いてくれんかね」



私は自分の魂が、体をすり抜けて自分の目の前でずっこけるのを見た。確かに見た。


私: (平静を装いつつ)「はあ、お安い御用で。で、何でまたそんなもんが必要なんですか?」
部長:「いや、ほら、8月に障害者オリンピックがあるじゃないか。あの、ボランティアに使おうかと思って」



さらに脱力。…なんですか、完全な私用でこのくそ忙しい中わざわざ呼び出してくださったんですか?(涙目)


渡された紙に私は「(ホムペ存続のために自粛)」とかいう感じの卑猥な言葉でも書いてやろうかとも思ったが、ばれるとやばいので素直にカタカナで


グッドラック


と大書きして部長の部屋を出る。


で、自分の机に戻ってくると、さっきの銀行担当の同僚がやってきて、


同僚: 「Snigel、Whingingさん、小切手を銀行で現金化してるよ」
私:「はぁ?」



同僚いわく、Whingingさん宛ての小切手、発行したものの名前のスペルが間違っていたらしくWhingingさんから小切手の再発行を求められたものの、再発行をしようとしたときにはすでにWhingingさんは小切手をすでに現金化していたという。


同僚:「…ということに間違いないわ。まあ私も忙しいから」


そして、このあとWhingingさんに電話をするのだが、長くなってきたのでこの続きは後半に続く。



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