なべて世はこともなし
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2003年01月24日(金) アイルランドに来られる方必見。どのガイドブックより詳しいロンドンヒースローでの乗換え方法(2)

ええと、昨日の日記ですが、ヒースローでの乗換え方法を詳しく書こうとして話が思いっきり脱線してしまいました。昨日の話、脱線する前の部分まで以下再録します。脱線した話もまあおもしろいと思うので、全文を読みたい方は下にある昨日の日記をお読みくださいませ。

(ここから昨日の再録)
まず、イギリスからアイルランドに入国した場合。入国審査があるのかないのか。… 実はあります。


一部ガイドブックには「入国審査はイギリスで行われる」と書いてますが、これ、決して間違っていません。が、説明が足りないのです。


具体的にはこうなります。ロンドンヒースローに日本やヨーロッパの大陸部などから到着した場合。ターミナルの1-4のどこに着こうと、どの航空会社を使おうと、ダブリン行きに乗り換えるには二つの道しかありません。


(1)FCCへ行く。
(2)到着客に紛れて一度外に出て、あらためてターミナル1から搭乗手続きをする。



…ええと、よほどのマニアや、航空会社関連でスタンバイで旅行しているとかいうわけでない限り、フツーの人は(1)になります。(2)を選ぶような人はオブザーバーデッキがどこにあるかを知っているくらいヒースローを知り尽くしている人に違いないので説明は割愛(ちなみにオブザーバーデッキはT2のビルを外に出てT1方向に少し歩いたところにあるやたらと薄暗い階段を上り詰めたところにあります←知ってんじゃねえか)


で、(1)のFCCとはFried Chicken Cookingの略ではなく(…やっちゃった?)Flight Connection Centreの略でして、早い話が乗換えのための建物。セキュリティコントロールなどを一括してこの建物でやってしまいます。T1(ターミナル1=以下同じ)T2からの到着なら徒歩で、T3-4からの到着ならバスで「Flight Connections」という看板に従っていると自然とここに向かうようになってます。
(再録ここまで)

Flight Connectionsという黄色のカバンを持った人と二つのヒコーキが描かれている看板にしたがっていくと、徒歩であれバスであれ、T1とT2の間にあるFCCフライトコネクションセンターに到着します。ここであらためて手荷物検査を受けます。


ここからが問題。ここからエスカレーターで1階下に降りるとそこはT1のラウンジ、早い話がお土産屋やレストランがあります。T1のダブリン行きの周辺にはまともなお土産屋やレストランはないので、もし次の便まで1時間以上の余裕があり、かつ、お腹が空いていたりお土産が買いたいならこのエスカレーターを下ってラウンジに行くことができます。


さもなければ、そのエスカレーター脇にある「Domestic Channel Islands and Republic of Ireland」と書かれた方向、すなわち左に進むと、そこにはイミグレーションがあります。そう、このイミグレーションをくぐった瞬間に、イギリスに入国したことになるわけです。ここで例により何だかんだ結構いろいろ聞かれます。


もうお分かりでしょうが、これが「イギリスで入国審査が行われるためにアイルランドでは入国審査がない」と言われるゆえん。ホントのところはどうなのか…はのちほど。


で、イミグレを抜け左手に進むと、長い長い廊下があります。ここを数百メートル進むとエスカレーターで階下におります。で、ここが十字路になってます。右に行くとイギリスの国内線。真っ直ぐ行くとアイルランド行きのヒコーキが待ってます。間違っても左に行ってはダメ。到着ロビーに出てここには戻ってこれません。


とりあえず「ほんとにこっちでいいのかな」と思わせる通路を真っ直ぐ進むと、ガラス張りの向こうに到着の荷物受取所が見えてきます。ここ、よーく注意して見ていないと間違える分岐があります。道なりは右ですが、右に行くとハズレ、ダブリン行きは左です。ちなみにここ、私が2度も間違えたところですので御用心(私がアホタレなだけとかいう説はなしね)。なんとなくおかしな感じですが、左に進みます。


で、さらに長い廊下を進むと、なんだか小汚い長いロビーに出ます。そこには数軒の店とくたびれ果てた一軒のパブというかコーヒーショップというかがありますが、よほど時間を持て余していない限りここは放置。本当に何かを買う気になったり食べたりする気にはなりません。保証します。


されに通路を進むと、またもやくたびれ果てた長いロビーに出ます。そここそがダブリン行きの乗り場。フライトコネクションセンターから歩くとたぶん15分はかかります。遠いです。しかもすすめば進むほど寂れた感じになるので心配になりますが、そここそがダブリン行きの乗り場だったりするわけです。はっきり言うと、ダブリン行きの乗り場はT1の離れ島。もろに冷遇されています。


で、ここでようやくヒコーキに乗るわけですが、実は航空会社にちょっとした違いが出てきます。すなわち、エアリンガスだとダブリン空港ではたいがいターミナルAもしくはBに、ブリティッシュミッドランドだとたいがいターミナルCに着きます。


ここが誤解の原因になっているところなのですが、昔はイギリスからの到着だとダブリンでのイミグレーションはそのまま通過でした。ところがここ数年、イギリスからでも「Non EU」の方に並ぶとパスポートコントロールがあります。…と言っても軽くパスポートを見る程度です。どれくらいいるかなども聞かれますが、ほかのヨーロッパ各地から到着するよりもパスポートコントロールは簡単に済んでしまいます。


まさにここは運次第なのですが、入国審査官によってはここでパスポートにスタンプを押しますが、人によっては押しません。つまり、アイルランドのスタンプが欲しければイギリスから入国しない方がいい…というのは正しいです。


ちなみに、とある人からの報告によると、この人がコペンハーゲンからダブリンに着いた時、イミグレーションには誰もおらずそのまま通り抜けしてしまったそうです。うーん、さすがはアイルランドとうならされる話ですが。



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