なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 で、今度の係のお姉さん。どうやらシステム上には昨日の騒動からかどうやらくそ長いリマーク(備考)が書いてあるらしくコンピューターのディスプレイをじーっと見つめている。 で、パスポートをチェックし、渡された2枚の搭乗券。 「やった2枚だ」 2枚の搭乗券ということは当然一枚はダブリン=ロンドン。もう一枚はロンドン=ハノーバー。 待て待て。昨日の経験からして、何も言わずに夜7時の便にされる可能性もある。ましてや11時45分の便はエコノミーは特にあからさまにオーバーブックしていた。というわけで、渡された搭乗券にすばやく目を通す。 ん? ナゾは解けた。何のことはない。ビジネスにアップグレードされたのだ。 某航空会社勤務のひでかすの談。 「リマークに『怒った乗客』とでも書かれてたんじゃないの?アップグレードは空港職員に権限があるからこれ以上拘りたくないという思いで搭乗券を発行したんじゃないかな」 というわけで、ロンドンに到着。皮肉にも定刻通り。4時間もの待ち時間、私は何をしていたかというと…当たり前の顔をしてビジネスラウンジに行き、寝てました。 ビジネスラウンジ…数回行ったことがありますが、行くまではさぞかし天国のようなところだと思ってました。酒が飲み放題で、食べ放題。ふかふかのソファーに世界をまたにかけるビジネスマンがファイナンシャルタイムズを読み耽る。 …このイメージ。間違ってます。確実に間違ってます。少なくとも、ファーストラウンジではなく、ビジネスラウンジに関しては…。 酒飲み放題。本当です。この写真の通り、酒はセルフサービスで飲み放題。ただビールの販売が許可制のイギリス、そのせいかドイツではあるビールのサーバーが置いてありませんでした。 食べ放題。噂では成田空港の某社のラウンジには寿司まで食べ放題だそうですが、ここにあったのはビスケット程度。まともな食べ物はありませんでした。 ふかふかのソファー。そんなたいしたものではありませんでした。世界をまたにかけるビジネスマン。…んなもんはいませんでした。 というわけで、確かに静かなラウンジでぐうぐういびきをかいて(推定)寝ていた私。11時過ぎに起き上がり搭乗ゲートへ。搭乗ゲートには大量の客が待っており、しかも少なくとも5名のキャンセル待ち(スタンバイ)がゲートの横に陣取っている。 へっへっへっ、オレのおかげでおまえらのひとりは確実に乗れんけんね と心の中で意味不明な優越感に浸りつつ、搭乗ゲートをくぐり、待合室へ(ヒースローの第二ターミナルは搭乗ゲートの後に待合室がある)。 で、搭乗ゲートにてルフトハンサの職員が内線でやり取りしている。 「15A。シートが汚れているから(推定吐瀉物)使えないわ。この席の分はアップグレードするしかないわね」 …こうしてただで少ない椅子取りゲームの椅子は更に減る。知ったことじゃないけど。 で、搭乗。別に頭上の棚にしまえばいいだけのジャケットを意味もなくスッチーさんに預け、好きでもないシャンペンを少しでも元を取ろうと飲み、たいした物でもない機内食を平らげ、ハノーバー着。驚いたことには荷物もちゃんと着き、しかも帰りは問題なし。…というのが今回のドイツ行き帰り顛末記です。それにしても帰りの便、何も起こらなかったのが不思議でなりません。 日記才人の投票ボタンです |