なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2002年11月25日(月) 漆黒の闇の中のトイレ

今の会社に勤めはじめて9ヶ月が経ちますが、本日、今、この瞬間、初めての体験をしています。


やることがない。


いや、ありますよ。天板の見えない机の整理とか、机の上で発酵しかかってる書類の整理とか(本質的にはどちらも同じか)。だけどね、「今、すぐ、この場でやらないとだめ」ということがないのです。


考えてみると今まで前の会社の10倍のペースで働いていた。そりゃもう忙しかった。日本の会社で一生懸命働いている人には「ふざけんな」と怒られるだろうけどアイルランドの標準から考えるとそりゃもう一生懸命働いてました。けど、仕事は増えこそすれ減ることはなかった。なのに、なのに、


やることがない。


なぜか自己分析をしてみると意外と答えは簡単でした。その昔、某ダイナミックディスカウントストア(分かる人にはバレバレ)でバイトしていたときのお話。そこの直の上司にこう言われたのです。


「お前の作業ってホントに『3ム』だよなあ」

日本人って、「接客7大用語」とか「料理のさしすせそ」とか語呂合わせとかスローガンとか5-7-5調が大好きだと思いませんか。で、この上司の言う「3ム」とは


「ムリ・ムラ・ムダ」


だそうです。つまり、ムリして急いで仕事をして、ムラがある仕事量で現在ムダな時間を過ごしているわけ。はははのはっと。


今朝のお話。今朝いちばんに男子トイレに行きました。電気が消えておりまして窓のないトイレは電気が消えているとまさに漆黒の闇。…というわけで当然電気をつけようとしたのですが…


バチッ


と一瞬火花が散った後、トイレは再び漆黒の闇に。早い話が全部の電球の玉がいっぺんに飛んじゃったんですね。実はこれ3度目なんですよ。ここ数ヶ月で。私が電気をつけようとすると電球の玉が一気に飛んでしまう。電球って1個や2個じゃあ
ないんですよ。たぶん5個以上あります。それが一気に飛んでしまう。


自慢になりませんが、私、小学校・中学校を通じて全く理科の先生に恵まれませんでした。高校にいたっては…あまり多くを語りたくありません。ともあれ、私の理科の知識は多分中学生のそれに負けます。理科、大嫌いです(歴史もだけど)。


で、何が言いたいかというと、なんだかフラミングの右手の法則とか何とかいうやつでしたっけなんかありましたよね。電圧と電流の関係を表す公式。


そういうもんが全く分からんという上で断言してしまいますが、電球の玉が月に一度とかいうペースで全部飛ぶということは、電圧だかなんだかがおかしいに違いない。そうじゃなきゃ説明がつかない。なのにこのアイルランド人のビルメンテナンスのおっさん、数週間トイレを漆黒の闇のまま放置し、忘れた頃に電球を全部取り替えて、これまた忘れた頃に私が電気をつけようとすると電球が一気に飛びます。これを2ヶ月くらいのサイクルで繰り返しているわけです。


…何とかしろよ。


あ、言うまでもなく、漆黒の闇の中では照準が定まりません。用を足すのは不可能です。仕方なく別の階にあるトイレまで行くことになります。まあいいんだけどさ。いちおうアイルランド人のいい加減さを別の例で挙げようと思っただけです。はい。



日記才人の投票ボタンです




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ