なべて世はこともなし
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2002年06月09日(日) せっかく乗ったんだからダブリンのタクシーをネタにしよう

昨日に続いて、休日出勤。今日も行き帰りタクシーのシャチョー出勤です。やめられません。


でタクシーの運転手さんと話をしていて、改めて気がつかされたことがあります。


アイルランドのタクシーの運転手はおしゃべり


前から知ってました。が、それが当たり前のことだと思っていたので、全然その不思議さに気がつかなかったのです。


ダブリンでタクシーに一人で乗るとき、たいがいの人は助手席に乗ります。まあ日本的な常識からすればすでにこの時点で「えっ」って感じですよね。日本で私が助手席に乗りたいといったら、きっとゲイか何かなのではないかと疑われるのがオチではないかと。


で、いつも私も助手席に乗るのですが、助手席に乗った瞬間からもうどうにも止まらないおしゃべりが始まります。まあ私もかなりおしゃべりですからくだらないことをとりとめもなく話し続けます。


で、昨日の帰りのタクシーの中で「日本とアイルランドのタクシー比較」が始まったのです。自慢にまったくなりませんが、私は日本でタクシーの乗ったことなどほとんどありません。イナカでは車がありますし、東京では公共交通機関でたいがいこと足ります。まして東京のタクシーは高いと来たもんだ。


実は今調べてみました。(仕事に対する集中力は完全に切れています)東京でのタクシー運賃は、274メートルにつき90円増しだそうです(間違ってたらすいません)。てことはキロあたりの運賃は328.5円になります。ユーロにして、2.8ユーロ。


これに対し、ダブリンのタクシーは1/9マイルにつき15セント。つまりキロあたりの運賃は0.84ユーロ(98円)。まあ、お互い深夜料金だとか信号待ちのときの時間制の料金とはそういうものを一切無視した乱暴な比較ですが、東京のタクシー運賃はダブリンの3.3倍ということになります。てことは、自宅から会社まで24ユーロだから、この距離を東京で乗ったら80ユーロ(9300円)。うわ、東京では自分の稼ぎじゃ絶対乗れんわ(もっともこのタクシー代、会社が出してくれている訳ですが)。


で話は東京とダブリンのタクシーを運転手さんと徹底比較に戻ります。。まあすぐに気がつくところでは、東京のタクシーは自動ドアー(つっても運転手さんがレバーを引っ張ってんだけどさ)だとか、みんなクラウンだとか、その辺から始まり、乗客は必ず後ろに乗ることまで話が行ったところで運転手さんと私はふと気がついたのです。「ダブリンのタクシーの運転手さんはなんておしゃべりなんだろう」って。


考えてみたら異常な風景です。お客は運転手のとなりに乗り、運転手は止まらないくらいの勢いで話し続ける。まあ、日本にだって、おしゃべりな運転手さんはいます。が、ダブリンの運転手さんには足元も及ばない。「東京ではお客は後ろに乗るんだよ」と私が言ったら運転手さんは


「ええ?じゃあお客さんは何が楽しみでタクシーに乗るの?」


と来たもんだ。とても


「タクシーは移動手段でおしゃべりのためじゃあないでしょ?」


と言える状況ではなかった。


確かにタクシー運転手によるレイプ事件なんかも最近起こりましたが、私はダブリンのタクシーはぼったくることもなく安心して乗れると思います。




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