なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年03月24日(日) |
ビールを14杯も飲めば、そりゃまあヨッパーになるでしょう...というお話 |
Ice Ageという映画を見に行きました。あまり乗り気ではなかったのですが、同居人のひでかすが「これを見逃す手はない」としつこく勧めるので、まあ、そこまで言うのならというわけで、日曜の午後のSavoyに行った。生まれてはじめて映画館が完全に満員…という体験をする。最後の最後に入ったのであまりよくない席で見る。周りを見渡すとガキばっか。そんな中でひでかすとひでかすの彼女はげたげた笑っていた。まあ、確かに面白かったけど、あまりコンピュータグラフィックで作った映画って好きじゃあないなあ。
で、映画の後、Eden Quayにある某パブ(41番のバス停の前にある…名前を書いても良さそうだが、何せ何とかQsとかいう名前だったようなとうる覚え)行き、3人で夕飯を食べる。夕飯、はっきり言って量が少ない。パブの中は客は10人もいないのではないかというくらい少ない。
ひでかすの彼女は文句をだらだら言う。で、私が2杯目のビールを頼むべくバーに行くと、バーで立って飲んでいたオヤジが私を見つけて、
「コンニチワ」
と言ってくる。ヨッパーのオヤジなのは火を見るより明らかだが、まあ、見なりもきれいだし、パブで会うおっさんはみんなヨッパーなので(当たり前だわな)私は応じることにした。何より、「ニーハオ」とほざかなかったところがいい。ちなみに私は「ニーハオ」と言われることが何より嫌い。
私:「おお、よく『ニーハオ』って言わなかったねえ。言ってたら完全にシカトだったよ」 ヨッパー:「もちろんわかるさ」
そんなことを言っていると、バーマンも話し掛けてきたので、私の関心はバーマンに。お金を払っているうちにヨッパーのオヤジは私の視界から消える。で、私がビール3つを持って自分の席に戻るとヨッパーのオヤジは私の席にちょこんと座っている。で、ひでかすとひでかすの彼女と話している。なかなか抜け目のないオヤジだ。
で、聞けばこのオヤジ、なんかの懸賞でW杯日本観戦チケット(ホテル・交通費込み)を当てて、日本に行くらしい。ああいう懸賞って、当たるやつがいるんだねえ。で、日本語を勉強始めたらしい。そんな彼の操れる言葉は「コンニチワ」と「サヨナラ」だけ。んなもん、勉強しなくてもみんな知ってるぞ。私は「日本に行った時に一番大事なフレーズだよ」と前置きした上で、
私:「はい。言える?『ビールをください』」 ヨッパー:「びーらいだい?」
…このオヤジにはたぶん語学を習得する素地がないと即座に分かる。
私:「何杯飲んだの?今日は?」(←お前はおまわりか) ヨッパー:「だいたい14杯」
…ホントかウソかは知らんが、私が14杯飲んだら多分死ぬな。なんでもゲーリックフットボールの試合があってその試合の前から飲み続けているのだそうな。そんな彼、私たちのテーブルに居座って帰ろうとしない。で、彼のお相手を1時間近くしたのだが、そんな彼の金言。
「サッカーのサポーターは試合が終わったらケンカするけど、ゲーリックフットボールのサポーターは試合が終わったら仲良く飲むよ」
へえ。で、彼が帰るというので私は「『日本でいちばん大事なフレーズ』覚えてる?」と聞いた。すると彼は
ヨッパー:「Give me a pint!」
やはり彼には語学のセンスがない。こういうアイリッシュが大挙して間もなくあなたの町を訪れます。お近くにお住まいの方はご注意くださいませ。
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