なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2002年02月26日(火) 発表!私の友人のうちで一番きれいな英語を話す人。その意外な人物とは?

掲示板のカキコより。

アイルランドにありそうで意外ににないものをひとつ。「まともな英語を話せるアイルランド人?」

うーん、これはなかなかいいポイントをついているような気がする。アイルランド人の脳内辞書の英語のボキャブラリーって、下手をしたら100語くらいしかないのではないか…と思う時がよくある。


私が知る限りで、一番きれいな英語を話すのは、知り合いのイタリア人だと思う。…つまり、ネィティブであるべきアイランド陣よりもきれいな英語を話すのが彼女だと思うのだ。彼女、実はそのテの学校に数年間通っており、英・独・伊の3カ国語で同時通訳が出来る脳を持っている(天才とも言う)。で、彼女と話していると、本当に聞いたことのない単語がぽろぽろと出てくる。専門用語もそうなのだが、ちょっと人の感情を表す形容詞とか聞いたことのないものが結構出てくる。話しているだけで私のいい勉強になる。


で、驚いたことに、アイルランド人と話していると、彼女と話している時のように「え?この単語なに?」と思うことが本当に少ないのだ。私の知っている単語ばかりで話が進んでいく。例えば、自称イギリス人のマークちゃんもそうなのだが、話していると結構(私のボキャブラリーが少ないので)知らない単語が出てくる。が、アイルランド人との会話ではその数が本当に少ない。二言目にはFu*kingと、Fワードを連発するばかりで…(無論時と場所と人にもよりますが)。


ある日のこと(…と言ってもだいぶ前だけど)。上の同時通訳イタリア人とアイルランド人と私の3人で出かけた。そこには信じられない光景が。なんと、イタリア人がアイルランド人に英語を教えているのだ。アイルランド人(と私)が単語の意味を知らないのに、彼女だけが知っている。で、アイルランド人の悔し紛れの言葉


「そんな単語普段使わないよ」


その通り。彼は悔し紛れに言った言葉で見事に墓穴を掘ってしまった。アイルランド人のボキャブラリの幅って本当に少ないと自分で認めてしまったわけ。


じゃあ限られたボキャブラリしか使わない彼らの英語が分かりやすいかと言うと、およそその逆。特に、通りにたむろしているガキどもの英語、自慢ですが私は未だに何を言っているのか分かりません。いや、そりゃ分かるけど、かなり苦労します。方言と言うのかアクセントが強すぎるわけ。どんな言葉か聞きたかったら、Roddy Doyleの映画のビデオを借りてくれば分かります。あれをされにひどくした感じ。


…ええと語学留学をご検討中の皆様、この辺も考慮に入れられるとよろしいかも。ただねえ、かれこれ4年間ここに住む私がアイリッシュ訛りで話すかと言うと、全然です。見事なほど日本語訛りです(自爆)。まあ、そんな訳なんで、きれいなクイーンズイングリッシュを話すイングランドのどこかに行けば、きれいな英語を話すかといえば…そうとも限らない気が。まあ、品とボキャブラリはつくでしょうが(真顔)。


ふっと思い出したけど、某「うまくゆく留学」(仮名)とかいう本に書いてあった言葉、


「アイルランドではイギリス英語にもアメリカ英語にも属さない美しい英語が話されている」

という言葉だけは、本気で笑わせていただいた。全然美しくなんかねえよ。




日記才人の投票ボタンです
なんじゃこりゃ?




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ