なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年02月14日(木) |
赤いバラの与える費用対効果について考える |
昨日のドイツ語のコースに行った帰り、街をボーッと歩いていると、赤いバラの花束を抱えた長身の黒人男性とすれ違った。胸に抱えたそのバラの花束がとてもきれいで、「ああ、いいなー」と素朴に思った。
すると今度は、少し化粧がケバいものの、(アイルランドのレベルにしては)高そうなジャケットを着た女性がやはりバラの花束を抱えて歩いて行く。よく見ると、結構な数の人がなぜか真っ赤なバラを抱えて歩いているのだ。
そう、今日は言わずもがなのバレンタインデー。こっちのバレンタインデーは、女性から男性へ一方的にチョコレートをあげるものではなく、双方向に花をはじめあげたいものをあげる。ついでに愛の告白(うわ、書いてて恥ずかしい言葉だな)ができる大チャンスの日でもある。そんなわけで、これから愛の告白に向かうのだろうか、それとも、愛する彼から花をもらったのだろうか、真っ赤なバラを抱えた人をたくさん見かけたわけで。
で、いちおうMausiにカードくらいは送っておこうと、数日前に某カードショップに行く。こっちでは、誕生日だ病気だ結婚だといろんな機会にカードを送る。で、カードばかりを売っている専門店が町中に結構多くある。で、店の中に入ると、店全体がまっピンク(…という言葉があるかどうかは知らんが)。バレンタインカードというカードがピンクでバレンタインカードがところ狭しと並べられているからだと気がつくまでにそれほどの時間はかからなかった。で、ここに書くには恥ずかしすぎる文面のカード(そんなカードばかりだもん)を買って送る。世間様は花だ指輪だといっているのに私は3ユーロのカードでおしまい。嗚呼素晴らしきかな遠距離恋愛(←そうじゃあないだろ)。
そういえば大昔に週刊誌かなんかで読んだけど、その昔山下達郎が竹内まりあに告白する時に、赤いポルシェかなんかに乗り、真っ赤なバラの花束を抱えてやってきて、それに竹内マリアがしびれたとかいう話を読んだような…(注:作者の記憶なんてあいまいなんであまり信用しないでください)。あの顔の山下達郎に竹内マリアがしびれるんだから、やはり赤いバラには特別な効果があるのかもしれない。ま、ポルシェにしびれたとかいう説は却下。だって、この話は世間の非モテ系の男に「赤いバラさえあればなんとかなる」という夢と希望を与える話なのだ。…話なんだってば。
コドモの頃からバレンタインはあったが、非モテ系の私にとってこの日はきらいな日だった。世の中の男はおおざっぱに3種類に分けることができるわけでして。すなわち、
(1) 合格圏内の(チョコをもらえる)男 (2) 当落線上の(チョコをもらえるかどうか分からない)男 (3) 落選の(チョコをもらえない)男
悲しいかな私はいつも第3の男でして。一度でいいから校舎の裏で女の子からチョコレートをもらってみたかった。こくられて見たかった。そんな甘い思い出が私にはない(悲)。…暗くなってきたから退散。とりあえず、困ったら赤いバラを武器として買おう。
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