なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年02月10日(日) |
あなたの知らないアングラトーキョー |
注:今日の日記、良い子は読まない方がいいかもしれません。
数日前の日記と掲示板で、「車を買いたい」などとほざいたことをご記憶でしょうか。やはり車を買った人は少ないのか、情報の集まりはいまいち…というか反応がありません。ゆいいつ、うちの同居人ひでかすが、「この雑誌に日本の輸出代行業者の広告が載っているよ」と持ってきてくれたのが、かなり昔の「メトロポリス」という雑誌。
おそらくたいがいの人は「なにそれ?」といわれるに違いない。この雑誌、東京に住むガイジン向けの無料の英語で書かれた雑誌。私は見たことがないのだが、金曜日の朝早くに、地下鉄の駅を含むガイジンが集まりそうな場所を選んで都内各地いっせいに配られて、あっという間に3万5千部が消えるらしい。なかなか謎めいている。
で、何気なく中を覗いてみると、まずは背の高い「いかにも」という感じのガイジンさんたちのファッション雑誌の趣。すべて英語で書かれており、本当にこれが日本で配られているのか疑わしくなってくる。さらにぱらぱらめくると、催し物の案内や、いろんな広告が出てきて、その合間に記事、で最後の方にTokyo Classfiedという3行広告のページが最後の16ページ、全体の4分の1を占めている。で、この3行広告を何気なく見て、私は唖然としてしまった。その内容のすごいことすごいこと…。ちょっと転載します(さすがにまんまはまずいだろうから、多少変えてます)
Free Japanese lessons and safe sex can be enjoyed with a group of gentle, educated Japanese males who seek woman, 20s to early 30s, of any nationality. No promiscuous or swap parties.
Canadian male model seeks sex friend. I'm good looking, clean, no decease, no fat, have some muscles, all my hair and am funny and nice.
ええと、はっきり言ってこの二つなんてまるでおとなしい方です。こんな広告が目が痛くなるような小さな活字でえんえん続いているわけです。うーん、これはまさに私の知らない東京。だいたい、「日本語のレッスンとセックスをセット」という発想が…うーん、私のコメントなんか無意味だろうから省略。二つ目の広告、「all my hair」ってなんやねん?
これ以外にも多く見かけたのが、
「旧ソ連バルト三国ベラルーシ、ウクライナの女性と結婚しませんか。あなたでも必ずできます」
なんて感じの「いらんお世話や!」という広告。挙げ句には、
「マジックマッシュルーム 1g \500」
という店の広告(しかも地図付)に至るまで。私はドラッグには詳しくないのでこれが合法かどうかは知りませんが、これだけを見ていると、間違いなく東京という街を誤解します。…というか、私が知らないだけで、これって多分東京の別の顔なんだろうなあ。
そんな話を日本に数年住んだことのあるアイルランド人にしたら彼は、
「うーん、東京は本当に広くて孤独な街だからねえ」
と、アンルイスの六本木心中(という歌の歌詞)のようなことをおっしゃる(←またそういうオヤジくさいことを言う)。このメトロポリスという雑誌に興味のある方、www.metropolis.co.jp というページがあるようですので一応紹介しておきます(でもリンクを貼る気にはならないので自分でコピー&ペーストしてくださいませ)。が、この雑誌そのもののインパクトはこのホームページには感じられませんでした。はい。欲しい人は、金曜日の朝、ガイジンが行きそうな場所(アイリッシュパブとか)に行ってみてくださいませ。
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