なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年02月02日(土) |
アイルランドのパブの前に立ちはばかるBouncerに対する傾向と対策 |
週末です。まあ、飲みに行ったりいろいろです。今回は、ダブリン一の高級デパートBrown Thomasの裏手にあるAkaというパブに行ってきました。
まずはこの日聞いた信じられない笑い話を一つ。本人いわく「知人から聞いた絶対に実話」だそうで、私も「さもありなん」という気がします。
場所は夏の暑い盛りのドイツ。とある女の子(話し手の友人)が彼と一緒に新しいアパートに移ったそうな。新しいアパートはまあこっちでよく見かける半地下室のアパート。つまり、窓が地面の高さくらいの位置にあるのだ。で、暑い盛りのこと、窓を閉めずにブラインドだけ下ろして過ごしていたそうな。
で、夜が更けて、若い二人は恥じらいなど足蹴にして電気を点けたまま夜の生活(←(C)桂三枝)へと突入。で、ことを終えて二人はお幸せに眠りについたそうな。
で、翌朝、ブラインドを開けてみると…なんだと思います?彼女は窓の外に何かを発見して凍り付いてしまいます。そこにあったもの…
20マルク札(1200円くらい相当だと思う)が干してあった。
どういうことか分からない方へ。一言で言えば、田代●●しが昨夜窓の向こうにいて、ことを干渉した彼が彼がお金を置いていったんですね。タダで覗きはしないというドイツらしいといえばドイツらしい話なんですが…(それもちょっと違う気がする)。まあ、このあと、「夜の生活の時に電気はつけるのか」だの、「彼らの夜の生活は20マルクの価値しかないのか」というような真剣かつ白熱した会話が繰り広げられたことは言うまでもないかと…。
でもって、そんなバカなことを話していると、私のケータイが珍しく鳴る。声の主はどうも今日参加するはずの会社で隣りの席の陽気なイタリア人のようなのだが、なにせこのパブは地下でしかもうるさい。何も聞こえない。で、仕方なく、階段を上って外へ走って行くと、なぜか電話をかけている本人がそこにいる。で、彼の前にはでんとbouncerが立っている。
多分この日記には初登場の言葉bouncer。何となく柔軟仕上げ材を思い浮かべそうですが、それはあながち間違ってません。パブやナイトクラブの入口に立って怪しいお客の入店を拒否したり、問題行動を起こしたやつをつまみ出すのがお仕事。まあ、用心棒でいてくれるとありがたい…なんて考える人はダブリンに来たことのない人だと思う。まあ、この人たち、とにかく、いろんなへ理屈をつけて人の入店を拒否しようとする。やれ、
「23歳以上じゃないとダメ」
だとか
「ジーンズだからダメ」
だとか
「荷物が大きいからダメ」
だとか、果ては
「白い靴下を履いてるからダメ」
に至るまで、まあ、いろんなへ理屈を持ち出してくる。まあ、これがへ理屈なのは火を見るより明らかで、「23歳未満はダメ」と言ったかと思えば、その次に行ったら「21歳未満はダメ」と言ったり、一貫性がないのです。で、最近は年を取った落ち着いてきたせいか文句を言われることはほとんどなくなったのですが、語学学校に通ってた頃はこいつらのいい餌食になってました。
で、話は土曜日へ戻る。この、会社で私の隣りに座るイタリア人、タイヤのミシェランのキャラクターのようなおなかが妙にかわいいローマ出身の男。彼と彼女が一緒にやってきたのだが、なぜか彼は被攻撃誘発性があるらしく(早い話がいじめられっ子)いつもパブに入るのに苦労する。今日はどんな居ちゃもんをつけられたのかと、とりあえず彼の前に立ちふさがるBouncerに話しかける。
私:「なにか問題でも?」 男:「今日は『常連さんのみ』」(←やたらえらそげ) 私:「ってことは何ですか。私たちが常連じゃあないと言うわけ?」 男:「ここには2年働いてるけど、あんたたちを見たことなんかないね」 私:「おれもねえよ」
私がこのパブに着いた時このバカBouncerは居なかった。つまり、夜だけ働いていると思われるわけで…。
私:「おれらさあ、いつも昼間来るからあんたを見たことないんだけど…」 男:「昼間っていつ?」 私:「うーんと、朝7時に働き始めるから(←よくこんなウソがしゃあしゃあと出てくるもんだ)、夕方の4時から5時かなあ」 男:「そんな時間開いてねえよ」 私:「うそつけい(←と言いつつウソがばれたかと思いちょっとあせってる)。いつも開いてるよ。じゃあ何時に開くの?」 男:「4時」 私:「だから4時っていってるじゃん!!!」 男:「わかった。はいんな」
というわけで、大ウソの技ありで私の勝ち。パブに入れない十嘆きの語学留学中の皆さん。諦めないで話してみましょう。何とかなる時の方が多いです。で、帰るときは、下出に出て相手の名前を聞いて握手をしときましょう。次回問題なく入れてくれます。経験者は語るのです。
PS 実は、金曜日はとんでもない日だった。ちょっと今は書けない内容なので、多分今週末には書けるのではないかと思います。久々の大ネタですので乞うご期待。
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