なべて世はこともなし
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2002年01月29日(火) ITスペシャリストのとってもトホホな問題解決法

「優雅なお金の使い方」と読者さんにご指摘を受けた歯科矯正の話。昨日紹介された矯正歯科に電話をかけてみました。たらい回しにされた挙げ句に、「センセイの秘書がいない」ということで、「今日中に折り返し電話します」ということになった。秘書って、別に政治家のセンセイに電話をかけたわけじゃあないんですが…。


それが昨日の話で、電話がかかってきたのが今日。まあ、電話が一日遅れとはいえかかってきただけマシというふうに思おう。で、電話先のおねえさんとおばさんの境界にいると思われる女性、わたしのジョークにも付き合わず一方的に、


「じゃあ、4/17の朝10時30分に来てください。その時に技術的・金銭的な話をして、それでするかどうか決めてください。いいですか4/17の朝10時30分ですよ。費用は60ユーロです。ガチャ」


「2005年の4/17ですか」(←これがわたしのギャグの限界)とボケる間もなく電話を切られてしまった。だいたい4/17ってなに?ほぼ3ヵ月も先じゃあないか。やはり歯科矯正のセンセイではなく、痔民党の大物代議士にアポを取ったに違いない。いずれにせよ3ヵ月も先の話、絶対にアポを忘れる自信がある。とりあえず、3ヵ月もあるから矯正するかどうかゆっくり考えよう。ついでに忘れてしまおう。


話は突然変わるのですが(いつものこと)、ちょっと今日仕事中にコンピュータが出してきたデータがおかしなことになっていることに気がついた。まあ、詳細を説明しても仕方がないからはしょるけど(とかいいつつ実は分かっていないから書けなかったりするのだが…)、とにかく、必要なデータが取り出せなくなったのだ。


で、誰に聞いても埒があかないから、仕方なくITチームの大御所(女性・新婚←関係ないか)のところに話を聞きに行った。


で、うちのシステムにたとえばA30abcdというファイル名のデータが欲しい場合、A30abcdと打ち込めばそのデータが取り出せる。ところがそれが出来ないのが今日の問題でして。で、彼女のところに行くと、彼女はまず、「A30abcd」とデータをマニュアル通り打ち込んでみる。うまく行かない。次の瞬間彼女はどうしたと思います?なんとすべてのデータを呼び出して「A01aaaa」から順番にスクロールダウンを始めたわけです。


分かりづらい?要はね、pencilという単語を辞書でひくのに、Aから順番に一字一字呼び出しては実行ボタンを押してpencilまでたどり着こうというわけ。で、私はシステム上の総ファイル数をみて呆然とした。そこには9万のファイルが存在しているのだ。つまり、A30abcdというデータにたどり着くまでに、最大9万回エンターキーを押さねばならないわけで…。


結局彼女、30分かけて、約15000回エンターキーを押したところでダウンしました(そこまでやったんです。すごいでしょ)。その間私は彼女のエンターキーを押す指先を見ていただけ。


…この会社が異常なのでしょうか。それとも、アイルランド全体でITのレベルってこんなもんなの?IT革命をイット革命と言ったとか言わないとかのどこぞの国の前総理大臣をバカにすることはとてもできそうにありません。




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