なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年01月23日(水) |
アイルランド人には商才もないのではないか…という仮説 |
こういう書き方をすると、私がどこで働いているかバレそうですが(…って言うかもう手遅れ?)私が勤めている会社は、某ビジネスパークの中にあります。日本語でもビジネスパークって言いましたっけ?まあ、「商業団地」とでも訳すのが適当かと。
で、この某ビジネスパーク、街から歩ける範囲にあるにもかかわらず、とんでもない陸の孤島にあったりする。DARTの駅からこのビジネスパークまでは歩いて10分程度ながら、この間には民家1軒ないので、夜女性ひとりで歩くのにはちょっと勇気がいる…というか、過去に強盗から強姦事件まで発生している。ちょっとキケンがアブない。
で、このビジネスパーク、テナントにそうそうたる企業名が並んでまして(うちの会社のような例外もあり)数千人の人間が働いているそうな。ところが、このビジネスパーク内にはコンビニが一軒あるだけ。
最近になって、コーヒーショップと銀行が相次いでオープンしたが、テナント会社の中には社員食堂を持っていない会社もあり、お昼になるとコンビニには、サンドイッチを求める人の行列がコンビニの外にまで溢れんばかりになっている。まさに独占状態。まあ、考えてみたら、丸の内のオフィス街に状況が似ていないともいえなくもない。コンビニのオーナーはさぞかし笑いが止まらないに違いない。
で、サンドイッチバーと銀行がオープンしたのと時を同じくして、コンビニのあるビルの2階にパブがオープンした。このパブ、このビジネスパークがオープンして三代目のパブになるらしい。
このビジネスパークがオープンした当初、パブも同時にオープンしたらしいのだが、しばらくして、共同経営者のひとりが売上をネコババしてとんずらしてしまい、その後しばらく空家となっていたらしい。
で、私が何を血迷ったかいまの会社に採用されてしばらくして、この空家だったパブにレストランがオープンした。上にも書いた通り、お昼には昼食難民が発生するようなとこだから、さぞかし大儲けができるだろうなと思っていた。
ところが、このレストラン、オープンして1ヶ月も経たないうちに撤退した。撤退の理由は、「お客がいないから」待て待て待て。こんな独占状態でどうしてお客がいないとかほざけるんだ?私がオーナーだったら、たった一か所しかないビジネスパークの入口で100円引きのクーポンのついたチラシをがんがん配って固定客をつかんで一気に安定経営を狙うけどなあ。ある程度の値ごろ感を出せば経営は安定すると思うのだが。どうもアイルランド人にはそういう商才というものが根本的に欠けているような気がする。
で、そんなことを考えていると、数ヶ月前に例の3代目のパブがオープンした。今度のパブは前のレストランと違い、アルコールの販売免許を持っている(アイルランドではなぜかワインを除いて、アルコールの販売は免許制)。で、今度のパブのオーナーはなかなかやり手と見えて、例えばビールもほかのパブでは見ないような、ドイツ産やチェコ産のビール、ついでに地ビールまで置いてお客を集めようとして、これが結構うまくいっている。お昼時になると、パブ内はお客で溢れている。
なんでこんな話を始めたかというと、今そのパブに行って帰ってきたところなんです。…オチは何かって?…ないっす。すんません。何にせよ、会社から徒歩1分にあるパブは便利。潰れないで欲しいなあ。
ところで。ブリティッシュミッドランドから手紙が来ました。帰ってきたら、真っ青のブリティッシュミッドランドのロゴの書かれた郵便物を見つけたので色めき立ったのですが、内容は、
「手紙受け取りました。4週間以内に返事するから待っててね」
というもの。要するに何の進展もないわけで。まあ、こんな手紙まで出すその姿勢には素朴に感心します。さすがはイギリスの会社、アイルランドの会社ではこうもいかないに違いない。
ま、この返事が来たら、「ドイツへの長い道」完結編として、メインページまたはエッセイのページに更新します。ブリティッシュミッドランドさん、ここまで誉めてるんだからちゃんと返事書いてね。
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