なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年11月28日(水) |
全日空もびっくり。ついに航空券を無料にしてしまった某航空会社の安全性は? |
いつかやるんじゃないかと思ってましたが、ついにやってくれました。
今日のRyanairのホムペ。
いつかやるんじゃないかと思っていましたが、ついにやってくれました。
無料。
無料。
無料。
しつこいけどもひとつ無料。
何を考えてるんだか知りませんが、何でも来年1月末日までのフライトのうち30万席分を無料にするんだそうな。全日空は50人にひとりを無料にすると大騒ぎしてますが、こちらもすごいです。
あ、無料といっても、各種税金なんかは自腹です。ちなみに調べてみたら、ロンドン−ダブリン間では税金なんかを考えると大体3000円になります。あと、「クレジットカード手数料」なるものを1回につき約500円ぶん取るので、本当の意味では無料じゃないかも知れませんが…。
…とかいうことを考えても、何だかんだで安いから、ついと乗ってしまうんですよねえ。Ryanair。
ただ、この会社の安全性についてはちょっぴりギモンなんですよね。Ryanairの名誉のために言っておきますが、この会社、設立されてそろそろ20年近く経ちますが、調べた限りでは乗員乗客が死亡したり、機材がスクラップになるほどの大きな事故は一度も起こしていません。ついでに言うと、オンタイムレコード(定時運行率)も悪くない。なのに、いつも乗るたびに妙な不安感に襲われるのです。
理由は簡単。機材の古さ。
実は調べてみたんです(ヒマですな)。Ryanairが使っている飛行機の機材、今年新品で購入した数機のB737-800を除くすべての機材はB737-200です。実は今まで、「どっちもB737じゃん」と思っていたのですが、実はこの差は雲泥の差でして。
なんでもボーイング社がB737を開発したのは何と1967年、つまり30年以上昔のことなんです。で、それから、進化に進化を遂げて今ではB737-900シリーズまであるそうな。で、それぞれ機体の長さが違うだとか、なんだか細かい違いがあるのですが、そんなのはまあマニアにまかせておくとして、で、私が言いたいのは、B737-200以前とB737-300以降に雲泥の差があるんだそうな。
なんでもB737-300以降は「新世代B737」と呼ばれてて、これ以降は、コックピットもコンピュータディスプレイなどを使って、ハイテク化されているのに対し、B737-200以前はコックピットは昔ながらの計器がズラリといったタイプで、要は古いんだ。
てなわけで、実はB737-200は日本の空からはすでに消え去ってしまっているそうな。で、B737-200くらい古い飛行機はごくわずかなB747-100(「テクノジャンボ」に対し、「スーパージャンボ」と呼ばれている機材)と唯一の国産機YS-11(プロペラ機。マジ古)だけ、なんだそうな。ただしこれらも、数年のうちに日本の空から消えるそうな。
はいはいはい。半分くらいの人は読み飛ばしてるし、書いてる本人もなんだかよくわかんなくなってきたんでこれ以上は書かないけど、とにかく、B737-200は古い…のです。
で、まあ、そんな訳でB737-200は先進国の大手航空会社の多くはすでにこの機材を手放し、Ryanairはその各航空会社が売り払った古い機材で運行しているわけです。
そう考えると怖くないですか?確かに古くてもメンテナンスさえしっかりしてれば問題はなさそうですが、「運賃タダ」でちゃんとメンテナンスが出来ているのか。本気で謎じゃないですか?てなわけで、いつもいくらか(数倍)余計に払っても、ブリティッシュミッドランドのピカピカのA321に乗りたくなるのは自然な流れでして。
安全はすべてに優先する
こんな工事現場に掲げられているようなスローガン、Ryanairが持っていることを願っています。
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