なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年11月19日(月) |
さあカウントダウン…ユーロが町にやってくる |
あいも変わらず、忙しい日は忙しいが、ヒマな日はとことんヒマな日々が続いています。何が言いたいかというと…とっても忙しいのです。
先日の日記に書いたレンタカーの超過請求ですが、さっき電話をしたところ、差額を返金するとの約束をもらえました。本当に返金されれば、このレンタカー会社のカスタマーサービスのレベルは悪くないと思います。それにしても、電話1本で半額にすぐに減ると言うのも笑えますが。この調子で行くと、もう一回電話をすれば、「さらに半額」になるかな?
話は突然ころっと変わりますが、来年の1月1日よりユーロが町にやってきます。ある日突然使用する通貨が変わるのです。日本にいる方はご存知ないでしょうから簡単な流れを書いておきます。
まず、12月半ばから一部の銀行や郵便局で「ユーロコインお試しセット」なるものが売られ始めるそうです。ただしこの時点では、紙幣にお目にかかることはできません。
来年の1月1日より。ユーロが町にやってきます。何でも、「アイリッシュプントとユーロ両方が使える期間」だそうでして、たとえばアイリッシュプントで支払いをすると、お釣はユーロで貰うという、考えただけでもこんがりそうな期間が2月9日まで続き…
2月9日からはアイリッシュプントは使えなくなるという(ただし銀行に持っていけば換金してくれるそうですが…)
まあ、大まかな流れはこのとおりなんですが、実際には結構混乱するんじゃないかと思います。例えば、
「ボク10ポンドしか持ってないからあとはユーロで払う」とか近所の店で言ったら、店番のおじいちゃんはきっと凍ってしまうのではないかと。そんなことがないように、ラジオ・テレビ・新聞を通じてうるさいくらいのユーロキャンペーンが張られています。それでいいんでしょうけど。
さらに、偽札の問題。見たこともない、「ユーロ紙幣」を1月1日から、「これがユーロだよーん」ってもらうわけで、もし偽札だとしても見分けられないような気が…。実は当局もマフィアが偽札を作ることを恐れて巷には一切ユーロの紙幣を流通させていないのですが、9月だか10月だかに、ユーロを乗せた現金輸送車がドイツで襲撃されており…さあ、どうなりますやら。
ただ、最大にいいことは、今後はドイツでもイタリアでもベルギーでもスペインでも同じ通貨が使えるようになるわけでして。両替の手間、手数料がかからなくなることはとてもすばらしいと思う。
ちなみに、今回の通貨統合に参加する15カ国のうち(だっけ?)現状の通貨よりも額面での通貨価値が上がる国はアイルランドだけなんだそうな。分かりにくい?例えば、ドイツは(だいたi)いままで2マルクだったのが1ユーロに、イタリアに至っては、5000リラが2.5ユーロと、アイルランド以外の国では感覚的にはすべてが一気に値下がりするのです。ところが唯一アイルランドは1ポンドのものが、1.27ユーロになりすべてが感覚的に27%増しになるのです。
ま、給料が増えたような錯覚になるのはいいとして、すべての物価も上がったような感じになります。すべては錯覚にしても、あまりいい感じはしません。
で、思い起こせば10数年前、日本で消費税が導入された時、やたらと問題になったのが、「便乗値上げ」について。アイルランドでも便乗値上げが起こるのではないかという気がします。
これらの実態につきましては、これから詳細にレポートしていきますのでご期待くださいませ。今日のところは、問題提起と言うことで(←つまらない内容だったことを自分で暗に認めている)
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