なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年10月05日(金) |
ばか犬Taroは果たして「お手」ができるのか。後編。 |
会社のコンピュータにはMSNメッセンジャーと、AOLインスタントメッセンジャーがインストールされています。という訳で、複数の人とメッセージのやり取りをするわけですが、そんな中のひとりの男が突然、
「明日結婚する」
と言い出したわけ。一つ年上ながら、大学の同期。結構仲もよい。大学時代の本当に数少ない友人のひとり。そんな訳だから、最低限電報の一つを送ってあげたい、そんな殊勝なことを思ったおいら、親に電話。なぜ親かといえば、アイルランドから114だか115には電話できないから。考えてみたら、いまどき電報。しかも、クレジットカード決済ができない(おいらの知る限りではね)というのはある意味問題だと思う。
で、そんなNTT批判はどうでもいいとして、そんなわけで実家に電話したおいら。かーちゃんが出た。
かーちゃん:「何か用?」
…あれ?かーちゃん怒ってるよ。その理由はすぐに分かった。そう、このページ(というかホームページの表紙)にチェックを入れていたんですね。で、日記へのリンクが切られていてキレてます。
…そんなにチェック入れてるとは思わなかった。あなどれんな。
ま、いろいろ考えた挙げ句に、日記へのリンクを復活しました。あまりに多くの人に迷惑をかけていることに気がつきましたので…。メールをくださった皆様、ありがとうございました。お返事が遅れ気味ですが、必ずします。
さて、と言うわけで、本題の昨日の続き。ばか犬Taroに芸を仕込む話です。昨日の日記をお読みでない方はまずはお先にこちらからどうぞ。
とにかく、相手の目を見ながら、「お手」と言いつづけること数日。まあ、この犬は真性無擬余地馬鹿犬。いつまでたってもお手をせず。ずっと10分もビーフジャーキーを中心にして睨み合いが続く。いつもTaroは根負けして、「クウンクウン」と情けない声でなき始める。それでも続ける。
トレーニングをはじめて数日後、ひでかすが日本に行く前日(もう1週間以上前の話だな。考えてみると)台所でおいらとばか犬Taroの死闘(大げさすぎますな)を見ていたひでかすが言う。
「たぶん、もう少しでできるようになると思うんだよね。ほら。お手って言ったら右足に重心をかけてない。お手をする準備はできているんだよ」
言われてみると、「お手」と言って、しばらくしてばか犬Taroの右足を引っ張ってみると、確かにばか犬Taroの右前足には全然重心がかかってない。最後に引っ張られることを分かっているようだ。だとすると、別においらはばか犬Taroに辛抱をさせることを期待しているわけじゃないんだから自分からおとなしくお手をすればいいのだ。
そのさらに数日後(結構おいらもしつこい性格をしている…というかほとんど意地)、再びジャーキーを持ってばか犬Taroと対峙したおいら。Taroはビーフジャーキーを見るとまたおいらに擦り寄ってきた。
「Taro。お座り!」
…という前にお座りをするばか犬Taro。うーむ、これは進歩か?
「はい、じゃあ、お手」
…いつもながらばか犬Taroの熱い視線はビーフジャーキー一点に集中。わざとおいらに目を合わせないようにしている感すらある。
「はい、お手」
無反応。
「はい、お手」
無反応。
…
…
…
…
10分経過。読んでいる方には一瞬ですが、やっている方には本気で長時間です。
…
「いいか、Taro、お手をするだけでいいんだ。あとは何にもしないから(謎)」
するとばか犬Taro、ついに我慢できなくなったらしく、あぐらを掻いたおいらの上に飛び乗ってきます。で、ばか犬Taroの前足は、差し出したおいらの手のひらの上に。
あれ?
これ?
成功?
そう。これが、初めてばか犬Taroがお手をした瞬間でした。おいらはこれ以上できないと言うくらい誉めちぎります。そう、犬は叱るだけじゃダメ。誉めないとダメです。
「おおー、よくできたなー。えらいぞー(←これっぽっちもそうは思っていないが)。お前ならできると思っていたんだー」
で、それからTaro、「お手」と言わずとも、何か欲しい時はお手をするようになりました。
ここで質問。Kさんはいったいどんな教育を施しているのだ?
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