なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年09月08日(土) |
当て逃げに食い逃げ、そんなとんでもイタリア人観光客の意外な素顔とは? |
朝から空港に行ってきた。目的は、イタリア人の友人とその彼を迎えに。このイタリア人の女の子、おいらが初めてダブリンに来た1996年以来のお付き合い。彼女が日本に来たりとかいろいろあったのですが、まあ、腐れ縁ってやつ。おいらが彼女に出会った時は彼女はまだ22歳。…ああ、あの頃君は若かった。(おいらもね)
で、昼前に空港に着いてみると、やはりエアフランスは30分の遅れ。「一緒にスウェーデンに行った時にひどい目にあったことを覚えていないのだろうか」ぶつぶつ文句を言いつつ、ひとりで滑走路の見える展望パブで朝からビールを飲む。
30分遅れで彼女の乗ったヒコーキを滑走路上に確認。タイミングを見計らって到着ロビーへ。1年ぶりの彼女は彼と一緒に幸せそうにやってきた。(ちぇっ)
ご両人の予定は、車を借りて10日くらいかけてアイルランドの全土を回ろうというもの。で、さっそく車を借りる。彼がずっと運転するとのこと。
で、キーをもらって、左側から車に乗り込もうとする彼。鋭い突っ込みがおいらと彼女から飛ぶ。
「アイルランドの車、運転席は右側だよ」
そう、彼、いつもの感覚で左側から乗り込もうとしていたのだ。早くも不安を覚えるおいら。何せ彼、左側を運転するのは今日が初めてとのこと。
で、おいらの後部座席からのナビで、ホテル探しを始めるおいらたち。別にうちに泊めてもよかったのだが、「自分たち専用のお風呂がないといやだ!」という彼女の一言でその案は却下。(おまえら何をするねん)で、この日は、サッカーだかなんだかのイベントがあるとやらでどこのB&Bも満室。ようやく市北部のホテルを見つける。
珍しく天気がよかったので、おいらはビールを飲みに行くことを提案。二人は諸手を挙げて賛成。で、さっそく、郊外の海の見える村へ。
彼の運転は、さすがはイタリア人、荒い。荒いだけならいいけど、どうも左側の感覚がなさげな感じがするのだ。その証拠に、Roundabout(ロータリー)で左の後部車輪を縁石に乗り上げる。左後ろに座っていたおいらには、結構恐かった。
で、渋滞のおかげで1時間近くかかり、その海辺の村のいよいよ近くにようやく到着。村の入口は違法駐車の車両で左の路側帯が埋められている。そこにスピードを落とさずに突っ込んでいく彼。ああ、左の幅がない。おいらが、
「あ」
と思った時には、
左のドアミラーがふっとんで行ってしまっていた。
なのに、そのまま走り去る彼。あのーこれって、
当て逃げ
というやつじゃあないんですかねえ。
ちなみにあたった相手は路上駐車中の車のあちらもドアミラー。こっちのドアミラーが吹っ飛んで行ったくらいだから、相手も平気ではなかったろう。まあ、ボディに引っかけたわけじゃないから、そういう意味では運が良かった…とも言えるのだが。
その後、こともなげに昼飯を食べて、再び縁石に左後部車輪を引っかけつつ街に戻ったおいらたち。何だかんだで夕飯の時間。…と言ってもイタリア人のこと、すでに午後10時を回っている。
久しぶりにTemple Barへ行ったのだが、土曜の夜ということもあって、まあものすごい人でして。午後10時だというのにどのレストランも満席。ようやく見つけたレストランで遅い夕飯。
お会計の段になって、ウェイトレスが持ってきた請求書(レシート)を見ると、明らかに安い。よく見れば、15ポンド(2000円)もするイタリアンワインの値段が含まれていない。すっかり忘れているんですね。それをおいらがテーブルでぼそっというと、
「いらんこと言わんでよい」
と二人に突っ込まれてしまった。そして、請求された値段を払いこともなげにおいらたちは外へ。
うーん、さすがはイタリア人、当て逃げもすりゃ、食い逃げもする(もっとも、請求を忘れたレストラン側の責任なんだけどね)。「おおあじなイタリア人だから」と言ってしまえばそれまでですが、でも、彼の職業が、
警察官
と聞いたら、皆さんはいったいどうお考えになるでしょうか?
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