なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら
|アイルランド真実紀行へ
2001年09月06日(木) |
コンビニのカウンターで感じたかわりゆくダブリンについて |
いま、トイレに入ると、中に掃除のおばさんがいました。で、おいらを見ると、そそくさと出ていってしまいました。…気にしなくていいのに。(見ても大したもんじゃないんだから)
しかしなぜ、掃除のおばさんて洋の東西を問わずみんなちっちゃいんでしょうねえ??この会社にも数人の掃除のおばさんが来てくれているのですが、全員そろいもそろってちっちゃい。おいらだってきわめて日本人の平均だからこっちではちっちゃいんだけど、そのおいらから見てもちっちゃい。なぜなんだろう。
で、おいらを見てそそくさと出ていく掃除のおばさんの背中を見て思い出したのは、日本のコンサート会場などゲロ混みの場所で男子トイレに入ってくるおばさんたち。あのおばさんたち、黙って入ってくればいいものを、わざわざ大声で
「もー、女子トイレ混んでて困っちゃうのよねー」
なんて言いながら入ってくるのはやめてほしい。恥ずかしいと思っている心理の裏返しなのかもしれないけど、かえって恥ずかしいと思うぞ。そう言えば、こっちのおばさんの男子トイレ乱入って未だ見たことないなあ。その辺はもしかすると日本人が考える以上にタブーなのかもしれない。考えてみたら、おいらが女子トイレに入ったらそれだけでケーサツに突き出されそうだが、おばさんならそうでもない。これってなぜなんだろう??誰か論理的に説明できますか?
今お昼休みに行って来たのですが(ずっとサボってんだから、お昼休みくらい仕事をしてもよさそうなものだが…)、なぜか社員食堂は休みでした。で、消極的選択としてしょぼいコンビニCentraでサンドイッチをゲットすることにしたおいら。
このCentra、数千人が働くこのビジネスパーク唯一のコンビニ。文字どおりの独占状態のおかげで、お昼時に行くと戦争。臨時レジまで用意してるのに長い行列ができている。
でもそれがここに行きたい理由じゃあない。行きたくない理由はデリカウンターにあった。ここ、目の前で希望のものを詰めてオリジナルサンドイッチを作ってくれるのですが、このカウンターで働くのはほぼ全員中国人。
おいら別に人種差別をここで展開しようというわけじゃあありません。ただねえ、彼(女)ら
…まともに注文が取れないのよ。
人が、XXとOOと##といってもちんぷんかんぷんなものを作る。ああでもなけりゃこうでもないとやって一人当たりに時間がかかるから、長い行列がますます長くなる。あのー、Centraのマネージャー様、中国人が安い賃金で雇えるのはよく分かりますが、おそらく時給100円余計に出してもまともに注文を取れる人を雇う方が結局お店の為だと思うのですが…。
で、今日はといえば、カウンターはまた中国人だらけだったとはいえ、おいらに当たったのはアイルランド人のスタッフ。「ラッキー」なんて思ってはいけない。案の定彼女は最初から身構えているのだ。
「あーあー、また英語の話せない中国人が来たわ。どうせ何言ってるのかわかんないから、テキトーに作ってテキトーに次の人のを作りましょ」
というのがありありと分かるのだ。被害妄想というなかれ。これはおいらの経験上まず間違いない。案の定、適当な応対で適当なサンドイッチを作りやがる。そんなおりもおり、最悪のタイミングでおいらの後ろからアイルランド人の女性客がやってきて、サンドイッチを作る彼女に対し、
「私、コーヒー、ミルクなしって言ったのに、ミルクが入っているわ。もちろんそこの中国人に頼んだんだけど、まともに注文が取れないのね。全くやってられないわ」
と言う。
すると彼女、おいらのサンドイッチを途中でほっぽりだして、新しいコーヒーを作りに行く。で、新しいコーヒーを渡しながら、
「本当に中国人は嫌だわ」
という目で、間違ったコーヒーを作った中国人となぜかおいらも見るのだ。
こんな経験が最近とみに多くなった。こんな些末なことの積み重ねで、アイルランド人の中国人に対する見る目が厳しくなり、なぜか、おいらたち日本人を見る目まで厳しくなっていっている気がする。…いや。気がするだけじゃない、そう確実になっていっている。
今まで書いてこなかったけど、これがおいらが繰り返し書いてきている「アイルランドはここ数年で劇的に変わった」という理由の一つ。おいらが語学留学した頃は、アイルランドに中国人などほとんどいなかった。なのに、今では不法滞在者を含めてダブリンに住む中国人は数万人ともいわれる。彼らがこのダブリンを変えていっていることは疑いのない事実だ。おいらの元に寄せられるメール、やれ石を投げられただの、差別的扱いを受けただの、それらのメールがおいらの考えることが単なる思い込みでないことを教えてくれる。
日記才人の投票ボタンです
|