なべて世はこともなし
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2001年09月04日(火) Mausi警察の取り調べを受ける

Mausiと電話で話していたら、昨日の昼間、こんなことがあったらしい。

場面#032 Mausiの自宅の廊下

(昼下がり、Mausiの母は台所で新聞を読む。他の家人は、昼間なので誰もいない。そこに電話が鳴る)

Mausi母、廊下まで歩き、

M母:「もしもし」
電話口の男:「XXさんのお宅でしょうか?」
M母:「はい」
男:「警察です」


Mausi母の表情が一瞬険しくなる。

男:「車番号AB YZで始まる車、お宅の車ではないでしょうか?」

(注:ドイツの車のナンバーはMU IT 333…といった感じ。最初の2文字はその車の登録場所なんだそうな。場所によっては1文字だったり、3文字だったりする)

Mausi母の表情が一層険しくなる。娘(=Mausiのことねん)が今朝、元気に彼女のFiat Punto号で出かけていった姿が浮かぶ。まさか、ついに事故った?

Mausi母:「はい、娘の車ですが…。まさか、娘が…ついに3人くらい轢き殺しましたか?
男:(事務的口調で)「いえ、ある、事件の調査をしておりまして、昨日、H町のガソリンスタンドでAB YZで始まるFiat Puntoに乗った若い男が、ガソリン代を払わずに逃走したんですよ」


Mausi母、娘が事故でないと知りほっとする。

Mausi母:「はあ、しかし、うちには若い娘はいましても、若い男はいませんが…」
男:「そのPuntoは娘さんが乗ってらっしゃるんですか?」
Mausi母:「はい。今日も仕事に出てますが…。」
男:「そしたらお手数ですが、娘さんにXX警察のXXあてまで電話をくれるようにお願いできますでしょうか。電話番号は…」
Mausi母:「はあ」(と言いつつ電話を切る)



何と、彼女が仕事をしているH市のガソリンスタンドで万引きというか、ガソリンの入れ逃げがあり、その犯人の車両が、よりによって彼女のナンバーと同じアルファベットで始まり、しかも、車種まで同じだというのだ。で、Mausiが捜査線上に浮上してきたという。ま、Puntoなんて、日本で言えばヴィッツみたいに売れている車なんだから、それくらいの偶然はありそうだが…。

当然Mausiは激怒。「私、そんなセコいことしない!」

で、これを書いている最中においらのケータイのメッセージに入った最新情報によると、彼女、警察に電話したそうな。…誰もでなかったと。…ドイツのケーサツも十分いい加減だな。

ま、こんなことやってる暇があるなら、ドイツのケーサツもヒマだね…というのが不謹慎ながらおいらの率直な感想。





昨日、会社帰りに近所の(と言ってもチャリで10分はかかる)スーパーTescoに今週の食料の買い出しに行きました。で、そこのレジでの出来事。レジ係のおばちゃんが、にこっとおいらに笑いかけて、「How are you?」と言ってくれた。日本では珍しくないかもしれないが、アイルランドでは100年に1回あるかないかの出来事。で、買い物袋を持参したおいらに対し、「ああ、袋持参ね、じゃあ、スペシャルポイント4ポイント差し上げますね。本当にアイルランド人は資源を惜しげなく使いますね」と言いながら、ポイントカードにおまけポイントをくれた。ついでに、再びニコっと笑ってくれた。

…なんだ、それだけか、とお思いの方も多いと思いますが、

こんなことアイルランドでは、100年に1回もないんだぞ!

こんな感じの感じのいいアイルランド人が少しでも増えてくれたら、この「妖精の国」での暮らしもだいぶ変わると思うのだが…。




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