なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年08月30日(木) |
ベルギーで見たコドモのつぶらな瞳から見たアイルランドの親の愛とは? |
今日のアイルランドの朝刊の一面の記事によると、アイルランドの人口(共和国側のみ=北アイルランド除く)が384万人となり、調査を初めて以来最大になったそうな。確かに移民の増加もあるが、人口の自然増によるところも大きいとのこと。
人口の自然増ねえ。
前にも書いたけど、アイルランドは70年代までコンドームの使用すら認められていなかった国。現在でも妊娠の中絶は御法度。どうしても必要ならばイギリスまで行かねばならない。別においらは中絶の是非をここで述べるつもりはない(なんてったって、小田原評定だもんね。その手のネタは)。でも、アイルランドに子供が多いことは事実と思う。
で、「コドモは未来の宝」とか良く言われるけど、あれ、アイルランドでは通用しない言葉だと思う…とベルギーに行った時つくづく思った。
そうつくづく思わされたのは、BrusselsからBruggeへ向かう特急電車の中。おいらたちの後ろの席から二人のコドモ、おそらく年の頃2才から3才だろうコドモがおいらたちの前を行ったり来たりし始めた。で、そのつぶらな瞳においらたちは心を奪われてしまったのだ。本当にシアワセそうに、にこにこしている。こんなつぶらなコドモの瞳、アイルランドでは見たことないぞ…というのが、おいらたち3人の共通した認識。
コドモのつぶらな瞳ほどかわいらしいものはないと思う。で、そんなつぶらな瞳、日本ではよく見かける。町中でじーっとこっちを見ていたりすると、思わずニコっと笑いかけてしまう。すると子供もニコっと笑ったり、恥ずかしそうに目線をそらしたり…そんな経験が皆さんにもあると思う。
ところが、アイルランドでそんな経験をしたことがない…覚えている限りでは皆無。その代わりに、コドモはいつまでたってもベビーカーに乗せられ、親はコドモにいつも怒鳴っているか、ひっぱたいているか、そんな風景ばかり目につく。
結論めいたことを言えば、アイルランドのコドモには親の愛が足りないのではないだろうか、という仮説を立てたくなるのだ。望まれないコドモ(=できちゃった子供)が多い分、その分、愛情が行き届かない、そして、それがスタンダードになってるから、アイルランドではコドモに愛情を注がないことが常識になっているのではないか…そんな気すらしてくるのだ。
アイルランド人の名誉の為に書き添えておくけど、おいら、みんながみんな親の愛情が不足して育ったとは思わない。シアワセな家庭にシアワセに生まれ育ったコドモもいるとは思う。でも、街を歩いていると、そうではないと思わせるコドモの方が圧倒的に多いのだ。
もうすぐ結婚するKさんも「もしコドモができても、間違ってもアイルランドでは育てたくない」とつねづね言ってます。その気持ちがよーく分かったベルギー旅行中のひとまくでした。
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