なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年08月29日(水) |
ベルギー旅行記(その2) |
ベルギー旅行記その2です。1は8/27の日記をご覧くださいませ。
んで翌日。この日も超快晴。気温も30度近くあるだろう。そんな中、おいらたち4人は、Brugge名物の運河くだりへ。この町には町を取り囲み、かつ町を分断するように運河が流れている。(実際は完全には取り囲まれていないけど、細かい話はまあ省略。)んで、「ボート乗り場」に行ってみると、まあ、長い行列。で、行列の向こうの運河には何槽ものボートが。まるで、ディズニーランドの「カリブの海賊」状態。全然関係ないけど、パリのディズニーワールドのカリブの海賊の方がボートが派手に動きます。
で、待つこと15分、ようやくボートに乗り込むおいらたち。小さいボートに30人ほど乗り込み、完全に満員。ボートに乗ってみると、川面に吹く風が意外と心地いい。ま、運河の長さと規模が全然違うので、単純に比較するのは無理があるけれど、イタリアのベネチアとなんかに比べると、その迫力ははるかに小さいが、それでも川面から眺める風景にすっかり満足する。
それから、ホテルに戻り荷物を持って、とんでもない暑さのバスに乗って駅へ。そこから、Antwerpenを目指す。…といっても所詮は小さい国のことだから、わずか1時間ちょっとでAntwerpen着。ここから徒歩でAntwerpen1安いホテルへ。ちなみにおいらはこのホテルのドミトリーに(ドミトリーのあるホテルって何やねん)一年前に来たことがある。まるこに至っては数回来たことがあり、もはや勝手知りたる我が家のようなもの。
しつこいけどこの日も暑かった。…てなわけで、受付に座っていたいい加減60くらいになろうかというおじさんの格好は本当にラフ。日本で言うステテコ姿で髪の毛が一本だけ立ったカツラをかぶせたら、加トちゃんの演じるオヤジそのもの。いかんせん、そのまんまのめがねもかけてたし…。宿帳に記入をしながら、思わず後ろのKさんとまるこに、
「きっと、新小岩あたりに行ったらこんな感じのオヤジ、いっぱいいるべ」
と言う。なんで新小岩か追及しないように。で、それから事務的なことを一通り済ませたあとで、加トちゃんは突然、
「ワタシ、ニホンゴ、チョトシャベル」
…思わず顔に縦線が入った。いやー、何語であれ、人の悪口はいけません。ま、幸い、おいらの高度な(?)日本語は相手には伝わらなかったようですが…。
それから今度は、夕食へ。Antwerpen名物のフランダースの犬のラストシーンのモデルとなった大聖堂の近所のレストランで夕食。
この日も夜になっても暑かったので、当然のように外にあるテーブルに座ったのだが、ちょうど頭上に屋根がある関係などで空気が流れず暑い。そんな中、斜め後ろのテーブルのカップルは、じゅうじゅうに焼けた鉄板ステーキを食べている。「このくそ暑いのにそんなもん食うなー」と怒っているおいらの前には、じゅうじゅうに焼けた鉄板の上に魚4種類がのっかってきた。確かにおいしかったが、…暑かった。
んで翌日、この日は、まるこの友達がBrusselsにいるとやらでまることKさんは一足早くBrusselsへ。おいらは、Mausiと二人で町の散策などをして午後まで過ごす。
Mausiを駅で送り出した後、おいらはすぐにBrusselsまでの電車に乗る。なぜか冷房のついていない電車で、Brussels中央駅へ。ここについたおいら、真剣に困ってしまった。
…どこから空港行きのバスに乗るんだっけ?
Ryanairはコスト削減の為、Brussels National空港に飛んだりしない。着陸料がはるかに安いChaleroi空港に飛ぶ。東京で言えば、羽田の代わりに調布飛行場に飛ぶ感じ。で、調布…じゃなかった、Charleroi空港までは市内のアイリッシュパブの前から飛行機の定刻の2時間前にシャトルバスが出るのだが、そのアイリッシュパブの場所が分からない。前に一回行ったことがあり、どこかの地下鉄の駅のすぐ近所だった覚えはあるのだが、どの駅だったのか全く記憶にない。
とりあえず、地下鉄の駅に行けば思い出すだろうと思ったのだが、全然思い出せない。確か、中央駅から二つ目の駅だった気がするのだが、どの方角だったのかが思い出せない。とりあえず、チケットを買い、ホームへ降りてみた。次の瞬間、おいらは、耳から耳へにーと笑ってしまった。おいらはとんでもないものを見つけたのだ。
「さあ、ここでクエッションです。Snigelが迷ってしまったBrusselsの中央駅で彼が見つけたものとは何でしょうか?」
黒ウナギさん:「それは、人間ですか?それともモノですか?」 草ノさん:「もの…ではないですね」 番頭さん:「それは、彼が道を見つける上で役に立つものですか?」 草ノさん:「…そうですね、…それではお答えいただきましょう」
…ええと、悪乗りはこのくらいにしまして、そこでおいらが見つけたもの。それは、緑と白の横縞のシャツを着たガタイのいい兄ちゃん。で、シャツの胸のところには、大きくNTLと書いてある。
…これじゃあ分からないって?たぶんアイルランドにお住まいの方ならもうお分かりと思うのですが、この人、そう、サッカーだかラグビーだかのアイルランドチームのユニフォームを着てたのだ。
おいら:「まさかと思うけど、Wild Gooseっていうアイリッシュパブに行く」 ガタイのいい兄ちゃん:「(ちょっとびびりつつも)ああ、行くよ」 おいら:「つれてってー」
…というわけで、難なく、そのバス乗り場のアイリッシュパブに着きましたとさ。ちなみにおいらは「中央駅から二つ目」と思っていたのだが、実際は中央駅から3つめ。ガタイのいい兄ちゃんに会っていなかったら迷子になり飛行機に乗り遅れていた可能性が高い。自分で言うのも変だが、変なところで変に運のいい人間だと思う。
で、空港でKさんとまるこに落ち合う。何でもBBQをしたとのこと。見れば、どこで何を買ってきたのだが、彼女らは来た時よりもゆうに倍の荷物を抱えている。聞けば、洋服から食べ物に至るまで買い尽くしてきたとのこと。…ダブリンっていつから物不足になったんだ?と思うが、確かに、「いい」ものというものはダブリン、アイルランドには絶対的に不足している。
で、飛行機でありながら自由席のフライトに乗り、一路ダブリンへ。3人揃ってとっても短いくせに「足が伸ばせるから」と一番前の列の席をゲット。そこで飛行機のあまりのしょぼさなどをしゃべっていたら、アナウンスをしていた品のなさそうなアイルランド人のスッチーさんから、
「ちょっと静かにして!」
と怒られてしまった。非常時の脱出の方法などを説明していたのでした。…すまん。
と、最後に怒られてしまったものの、おいらたちのベルギー週末3日間の旅行は無事に終わったのでした。帰るなり3人揃って、
「何で帰ってきちゃったんだろ。こんなところに」
と、ため息をつきあったことは、言うまでもないかも。
PS 写真付きのバージョンは数日中にお届けしようと思っています。
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