なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年08月17日(金) |
こんなやり方が通用すると思っているのか…とってもトホホなお話 |
おいらが住んでいる家から5分も歩くと、ちょっとした「商店街」に着きます。いやいや、商店街なんて呼ぶにはあまりにしょぼすぎるのですが…。
<商店街の商店リスト>
★スーパー簡易郵便局 ★パブ(基本です)ちなみに2階はナイトクラブのようなのだが行ったことなし。 ★Fish & Chipsこれまた基本ですな。 ★とっても小さな個人商店 ★Centraというどうしようもないコンビニチェーン。(コンビニといっても日本のそれとは比較にならない) ★お客を見たことのない写真館 ★同じくお客を見たことのない薬局 ★見たいビデオの見つからないレンタルビデオ屋 ★家電レンタルと書いてある店。営業しているかどうかは本気で謎。 ★その上にある床屋。フツーの人はまずその存在に気がつかない。 ★ガソリンを入れている人を見たことのないガソリンスタンド。ちなみに洗車をしている人はたまにいる。
こう書いてみて初めて気がついたんだけど、思ったよりも店はあるなあ。でも、そのほとんどは、あってもなくても変化のない店ばかり。
で、実はこれは去年の話でして、まず、レンタルビデオ屋が突如ぶっつぶれた。で、先月になって、突如、Centraがぶっつぶれた。実は、個人商店とCentraは文字どおり隣り合わせで、どうしてこんな狭い商圏で2軒の店がやっていけるのか前々から本気で謎だった。で、チェーン店のcentraが勝つのではないかと思っていた。ゆえに、いっつも個人商店の方で買い物していた。それが功を奏したのだろうか?
とか思いつつ、おいらはドイツへ。で、おいらがドイツから帰ってきて、再びその商店街に行って見ると、何と今度は個人商店がぶっつぶれ、Centraがオープンしている。?が100個くらい頭の上に点灯するが、それはともかくとして、おいらはパンと牛乳を買わねばならん。…というわけで、おいらはCentraへ。
中に入って、とっても妙なことに気がついた。どの店員にも見覚えがあるのだ。その原因はすぐに分かった。…みんな個人商店の店員なのだ。で、レジに行くと、店長と思しきおじさんがいた。おいらと顔見知り(…なんてったって地元の店ですから…)。店長は
「どうだい?個人商店が、大手コンビニを買収したんだぜ。すごいだろう」
と鼻を膨らませて得意顔。
…うん、確かにすごい。だけど、競合相手がいなくなったとたんに、商品の値段を上げるのはやめてくれ。さすがはアイルランド人、金に関して(だけ)は抜け目がない。
ところで。このサイトがオープンした当時(今から5ヶ月くらい前)ダブリンでは「ごみの分別回収」は一切行われていなかった。ところが、5月くらいになって、地元の自治体が、「ごみの分別回収」の一大キャンペーンをはじめた。何と、ごみの回収を有料にするのだと。待て待て、アイルランド人がそんなことに同意すると本気で思っているのか?そんなおいらの気持ちを見抜いたのだかどうか、マスコミを通じて、
「地球のためになるごみの分別回収が1週間あたり1.8ポンド(250円)は安い!」
というコマーシャルを始めた。
あのー、日割り計算にして安く見せるというのは、悪徳セールスマンの常套手段だと思うのですが…。なぜかおいらの家には届かないが、一部の家にはすでに請求書が届きはじめたらしい。
んで、1ヶ月くらい前、「資源ごみ」用の巨大な緑色のごみ箱が届けられた。で、8/13(月曜日) を皮切りに、4週毎に分別ごみの回収をするとのこと。本当にアイルランド人が分別回収に協力するのやら。おいらは完全に疑心暗鬼。
で、問題の8/13の朝。7時出勤となるおいらが朝早く家を出ると…あらびっくり、ほとんどの家の前に緑色のごみ箱が出してある。つまり、アイルランド人といえど、ごみの分別回収に協力する気があるんだ!
久しぶりにアイルランド人を見直した気分になり、ちょっとすがすがしい気分でおいらは会社へ。で、会社から戻って、回収の終わり空になり道路に放置されている緑色のごみ箱をしまおうとして、おいらは緑色のごみ箱を引っ張る。おいらはそこで異変に気がついた。
「回収にきとらんやんけ」
そう、回収されているはずの資源ごみが、ごみ箱の中にまるまる残っているのです。自治体が回収を忘れたことは火を見るより明らか。で、善良な近所の人々は、「ま、明日は(資源ごみの回収を) 忘れたことに気がついて、きちんと回収にくるべえ」と、ごみ箱をそのまま自分の家の前に残す。
そして、今日は金曜日。自治体は未だにこの分別ごみの回収に来ません。
前略ダブリン市様。こんなやり方で誰が年に100ポンドも払うんですか?
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