なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら
|アイルランド真実紀行へ
2001年06月30日(土) |
アイルランドのパブで繰り広げられている話とわ?? |
ダブリンは、セール真っ盛りです。ダブリン、ひいてはアイルランド、ついでにイギリス、もっと言えばヨーロッパの商店は日本のそれに比べてやる気がない。日本なら週末になると、新聞から「セール」のチラシがばさばさと落ちるが、こちらでは、セールと言えばクリスマス後のセールと、この時期の夏のセールの二回のみ。そのくせ、町全体がセール一色に染まり、商店街は活気を呈します。で、おいらは全く欲しいものがなかったものの、とりあえずボーナスも出たし(金額は聞かないで) 朝早くから街に行ってみた。
予想したほどではなかったにせよ、町は結構な人込み。最近町に来ることがほとんどなかっただけに(自宅と会社を往復する限り、町には全く用がない)人ごみに疲れてしまった。で、結局、彼女にあげるのにちょうどいい写真立てという、まさに一番どうでもいいようなものを買ったのみ。
昼過ぎケータイが鳴る。
「今、町にいるけど会わない??」
電話の主は、このページにしょっちゅう登場するイギリス人の友人マークちゃん。人に借金があるくせに、返さずに飲み代に使ってしまうとんでも野郎。でも、本当に頭が良くて憎めないやつだから文句は言えないのだが(とフォロー)。
ま、彼と会うということは、自ずとパブに行くということで、当然のように、パブで会う。この日は、マークちゃんの悪友デレックにさらに彼の友人の女性二人まで来ており(ひとりはスッチーさん)、すでに場は盛り上がっている。
ちなみに本場のアイルランドのパブで繰り広げられている話のネタって興味がありません?実にくだらないです。そのいくつかを紹介します。
これは、デレックが吸っていた「キャメル」のたばこの箱をかざしながら言ったこと。おいらはたばこを吸わないので日本で「キャメル」を売っているかどうか知らないが、「キャメル」にはその名の通り、ラクダさんの絵が箱に描かれている。彼のアイリッシュジョークは時に寒く、時に面白い。
「ある日、老婦人がバスを待っていた。で、彼女がバスを待つ間に『キャメル』を吸いはじめた。(この情景はいかにもアイルランド的だが)バスを待っていると突然雨が降り出した。老婦人は慌てず焦らず懐からコンドームを取り出し、それを切って『キャメル』が濡れないようにたばこにかぶせてこともなげにたばこを吸い続けた。」
良く考えてみるとゴムが焦げるやんとも思うが、所詮はナンセンスなジョーク、突っ込まんと聞いとくれやす。話は続く。
「で、その老婦人、翌日、薬局にコンドームを買いに出かけたんだわ。それで、薬局のカウンターで『すいません、コンドーム一箱下さい』って言うんだわ。老婦人がだよ。するとカウンターの女性が応対して、『すいませんどのサイズですか』って言う。で、老婦人、何て答えたと思う?」
「何だろうと」聞き入るおいらたち、言うまでもなく次にはオチが来る。
「老婦人は『キャメル(ラクダ)に合うサイズの下さい』って言ったんだ」
…………寒いっすか?すいません。が、アイルランドのパブで言われてるジョークって所詮こんなもんっす。
で、マークのとんち話。彼は頭がいいので、どこで仕入れてきたのだか、こんなことを言いはじめる。
「想像してごらん。そこに二つのドアーがある。ひとつは外の世界に出ることができ、もうひとつは死へと続くドアー。で、その前には二人の人間が立っている。ひとりはいつもうそばっかりいうやつで、もうひとりは全くうそをつかないやつ。で、君はどちらが正直なやつでどちらがうそつきか知らない。で、その二人のうちのたったひとりに、たったひとつだけ質問をすることができる。君は何て質問をして、外に出るドアーを探し出す?」
これまたナンセンスだが、何度も言うけど、アイルランドのパブで繰り広げられているネタってこんなもん。おいらたちがしこたま酔っていることも計算にいれてね。
閑話休題。酔っ払った頭にこんな難題を突き付けられて、スッチーさんを含め悩みはじめるおいらたち。数分後、おいらたちはギブアップ。
「マーク、答え教えてよ?」
得意そうに鼻を膨らませるマーク。
「それはね、どちらかに『このドアーが正しいドアーか』って聞けばいいんだよ。」
なんだか良く分からない人は、申し訳ないけど、もう一回読み直してください。んで、このマークの回答は明らかに矛盾している。だって、どっちが正直なやつで、どっちがうそつきかわからないんだから、そんなことをどちらかに聞いたって何の答えにもならない。当然おいらたちはみんなで非難轟々の集中砲火を浴びせる。
すると、マークは真顔で、
「忘れちゃった」
………あほー。気になるやんけー。
誰か、答えのわかる人は教えてくださいまし。ま、所詮、これがアイルランドのパブでの話です。大したことはないことだけは、お分かりいただけたかと。
|