なべて世はこともなし
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2001年05月13日(日) これがおいらの日常(溜息)

昨日は天気がよかった。抜けるような青空と、Tシャツだけでも十分なほどの暖かさ。ちょいとばかしダブリン的ではなかった。

そんな中おいらは特に何をする予定もなかったけど、友人から「Brayに行くべえ」と誘われたので、ほいほいと出かけることにした。Brayは郊外の砂浜のある町。しょぼい水族館なぞもある。

ここへ行くにはうちからの場合、例え駅までかなり歩かされてもDART(近郊電車)で行く方が早い。という訳で、うちの最寄りの(といっても20分は歩く)Killesterという駅までてくてく歩いていった。

駅に着くと、「あ、電車来てる!」ここらへんがすでにアイルランド的なのですが、改札を飛び越えホームへダッシュ!…が、努力は報われず、DARTは白い煙をひと吐きして行ってしまったのでした。(←ウソ。DARTは一応電化されている)

「くそー、ついてないなー。次の電車は…15分後?んで次の次が23分後?どうしてそうダイヤがランダムなんだよ?あ、切符買ってくるべえか」という訳で切符を購入。

10分後。

ピンポーン「申し訳ございませんが、今度の電車14時37分発のBray行きは約10分遅れます」

…出たな、DARTの遅れ攻撃。このランダムな攻撃により多くの勤め人が定時に出社できないという被害を被っている。(でも会社で遅刻の理由を「DARTが遅れました!」にすれば、何度でも疑われずにその理由が使えるという事実も、ある)

結局次のDARTは、運行予定時刻より15分以上遅れてやってきた。前の電車から間隔が30分以上もあったのに、車内はすかすか。これじゃあ、もっと気合入れて運行しようという気にもならないだろうなあ。

電車、ようやく発車。目の前に腰をかけたのは(DARTはクロスシート=主に地方でよく見る4人がけのシートです)地元のいかにも「品がありませんよー」と言った12歳くらいの少年二人。それにしても、どうしてここのガキはジャージにスニーカーという姿でどこへでも行けるんだ?

こともあろうにこの二人おいらに話し掛けてきた。(T_T)

少年:「いいサングラスだねえ」
おいら:「ありがとう」
少年:「いくらだった?」

ここから始まりおいらのケータイ(パナソニック)が珍しいらしく、「わー軽いねー。いくらだった?」と値段を聞いてくる。

「おまえら値段を聞かんとモノの価値が分からんのかー!!」(心の叫び)

それからも「日本語で『ハロー』はどうやっていうんだ」とかくだらない質問を連発。ここではもう一人の少年が「それは『チャオ』だよ」というマジぼけをしてくれる。

そんなことをしてると電車はConnolly Stationの手前でで止まったまま動かなくなった。

5分後:

運転手:「車両故障のため当電車は次のConnolly Stationにて運行を打ち切ります」

遅れの次はキャンセルか?おまえらそれは凶器攻撃だぞ。

…と文句を言ったところで状況が変わるはずもなく…。幸い、後続の電車がすでにダンゴ状態になっていたため、次の電車はすぐに来た。

今度は友人からケータイに電話がかかる。

友人:「今Blackrockで飲んでるからここにおいでー」

という訳でBlackrockで降りた。メインストリートのパブにはすっかり出来上がった友人二人がカウンターにいた。ザ・シンプソンズのMoe’s Bar状態になっている。(わかるかなー。要するにもはや「へべれけ」状態なのよ)

そこでおいらも少し飲んで、予定変更。Brayまで行くのは面倒くさい、友人の家の庭で飲むべえということでそのパブを出る。おいらの友人は床に買い物袋を忘れていくのでおいらが拾ってく。

同じ通りの酒屋へ。ワイン2本とビール1ケースをレジにもっていく。

レジ係:「172ポンドです(2万円を超える額)」
友人:「へ?」
おいら:「その箱、ビールじゃなくてシャンペンなんっすけど…」

酒屋の店員は文字どおり床で転げまわって笑っている。一つ断言できることは、この時にクレジットカードを持っていれば、彼は間違いなくこのシャンペンを買っていた。経験から断言できる。

あな恐ろしや、酔っ払い。

さらに友人はレジのカウンターに、ケータイとサングラスを忘れ、おいらが拾ってゆく。

…おいらたちの人間関係の縮図を見る思いがした。

その後、庭でにわかバーベキューなどをして楽しく過ごしたが、それにしても酔っ払いってのは何をしだすかわからないですねー。誰かが言ってた「酒は飲んでも飲まれるな」というのは本当です。すごくいい反面教師を持ちました。ははは。




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