なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年05月11日(金) |
なぜ日本人男性はモテないのか |
国際結婚について書こう書こうと思いつつ、はや数日、シャワーを浴びてる時とか、バスの中でとかいろいろ考えてるんだけどなかなか考えがまとまらない。ちょっと今日も、とりあえず、考えながら書いてみます。お暇な方はお付き合いくださいませ。
数日前本当に久しぶりに日本の実家に電話したんです。偶然両親は不在で、出てきたのはじいさん。このじいさんいい人なんだけどちょっと説教ぐせがある(注:「いい人」という言葉でちゃんとフォロー入れてるけんね!)。んで、電話では何も言われなかったけれど、前回帰省した時に、さんざん、「そろそろヨメさんをもらわないかんぞ。日本人じゃないといかんぞ」と説教された。
おいらが結婚しなきゃあいけないトシかどうかはとりあえずおいておいて、なぜに日本人でなきゃいけないのか。これ、大きな疑問ですよね。この疑問に一番手っ取り早く答える便利な言葉は多分みんながみんな「文化の違い」を挙げると思う。
ここでとんでもないことを白状するが、おいら、女性関係についてはこと奥手な人でして(そこ、笑うな!)、付き合った女性の数というのは本当に本当に少ないんですよ。マジで。で、実は、あの、その、日本人の女性と付き合ったことがないんです。ははは(笑いごとじゃあないって)。
てなわけで、「よくガイジンと付き合えるね」とか言われたり、「日本人と付き合うのとじゃやっぱり違う?」とか聞かれたりするとすっごく困るんです。だって知らないもん。最初の彼女をして日本人じゃあありませんから、「まあ女とはこんなもんだべえ」という基準がある意味人とはちょっとずれたところにある可能性が高い。
ただ、日本人以外を「ガイジン」として一くくりにするのは無理がありますよね。でおいらがここで言う「ガイジン」の定義は西ヨーロッパの人でして、それ以外に関してはあたしゃ知りません。考えてみれば日本という国は明治維新以降、「脱亜入欧」というキャッチフレーズのもとにヨーロッパそしてアメリカに追いつけ追い越せとやってきたのが日本の20世紀だったのではないか。(関係ないけど今「だつあにゅうおう」が「脱亜乳追う」と変換されて笑ってしまった。それじゃあ単なるガイジン買春ツアーじゃないか)
そんな訳だから、ほかの世界の他地域に比べ、ヨーロッパの文化は日本の生活の広く奈辺にまで影響が及んでいることはまず間違いない。日本の食卓で、ステーキをナイフとフォークで食べることはあっても、カレーを手で食べることはまずないもんね。なんかくどくど書いたけど、要するに一言で言っちゃえば、日本とヨーロッパじゃあ文化の違いの垣根が極めて低いのではないかというのがおいらの意見。
考えてみれば「ああ、俺と彼女はいつまで経っても分かり合えないなー」とか絶望したことは、覚えている限りでは、ない。別れた女の子についてもそれは文化の違いよりもむしろ個人の性格の違いとかほかの理由が主。最初の方に話が戻るけど、おいらの「女性というものへの価値観の基準点」がある意味ずれていることもあって文化の違いはあまり感じないのです。実際。
その上で思うことは、あたしゃ日本人。やはり日本的なものが染みついてる。いいところでは他者に対する優しさとか思いやりとかその辺。「ごちそうさまでした」という冷たい反応が目にみえて帰ってきそうだが、今まで付き合った女の子すべてがそこを誉めてくれた。ま、背も高くなきゃ、金髪でももちろん青い目でもない。そういう者にしか価値観の見出せない連中はとりあえずまとめてマウスでごみ箱にいれるとしても、内面的には日本人とはモテてしかるべき人種だと思う。
ところが、だ。ここで問題を提起したいのが日本人男性。おとといの日記でもぼそっと書きかけた通り、なぜだか日本人の男はモテない。日本人女性の海外での人気ぶりから考えるとこのモテなさはやはり尋常ではない。さっきマウスでまとめてごみ箱に入れた「背の高い(以下省略)男じゃないと私のアウトオブ眼中!」という女性が多いのだろうか。日本人の男と付き合うくらいならブラットピットのパンツに生まれ変わった方がましという女ばかりなのだろうか?(謎)おそらく奇麗事では「ううん、そんなことないよ」って言うだろうけど、真相ではどうなのか。
上に矛盾するようだけど、おいらだってきれいな女性とそうでない女性が二人並んでたら、きれいだと感じた方から話し掛けます。でもそれは最初だけのことですよね。最初に話した方に魅力を感じなければ、もう一人の方に近寄りますよね。ああ、ここまで書いて、ついに気がついた。日本人男性に足りないもの。それは、「押し」だわ。
日本人とは相手の顔色を窺うばかりで、押しが下手なんだわ。下衆な言い方をすれば、駆け引きが下手なんだわ。別においら性差別をするつもりは全然ないけど、日本人女性が、態度を明らかにしないで「ええ、でもー」とやるのはガイジン男性から見てかわいく写る可能性が高い。だが逆パターン、つまり日本人男性がガイジン女性にそれをやると、それは単なる優柔不断、ということは言えないだろうか。
実際おいらがアイルランドに来たばかりの頃を思い出すと、明らかにチャンスを逃したと思われる例がいくつかあるのだ。具体的に書いてもしょうがないから書かないけど、女の子から送られてきたサインにおいらが無反応だった。それで女の子の方が、「ああ、こいつは私に興味がないのねん」と引いてしまった。あるいは、優柔不断さに痺れを切らせてしまった、そんな体験がいくつかある。
おいらがその時そういう態度を取ったのは、明らかな女性への経験不足から。が、その深層には、押しが足りなかったこと。で、さらに、なぜ押しが足りなかったかといえば、自分に対する自信がなかったからだ。つまりは、自分こそが、「かっこいい男とは背が高く(以下省略)で、自分は問題外だ」と勝手に決め付けて、引いてしまったのだと思う。
とどのつまりが、日本人の男性は、もう少し背筋を伸ばして歩きさえすれば、もっとモテるようになると思う。自分には今自分の彼女がくれた自分に対する自信が適度にある。この自信がある意味いい方に作用していると思う。
…気がつけば、かなり熱く語ってしまいました。おそらく読み返したら、恥ずかしくなって削除してしまうと思うのであえて読み返しません。(誤字脱字御免)このネタを書きたくて書けなかったのは、書けばこういうふうになんだか「自分に対して自信過剰なタカビーな人間」というふうに作者が思われて、読者の方に引かれるのが恐かったんです。(いかんせん、ただでさえ少ない読者の皆様、ここで引かれてはかなわない。)作者は別に自信過剰でもなんでもなくて、ただヨーロッパに長く住んでちょっとずれてきているだけですから、あまり気にせんといてください。はい。
あ、でも、よく考えたら、「つきあうこと」については書いたけど、「国際結婚」にはぜんぜん触れてないぞ!ということは、いつになるかはわからないけど、この続きを書かねばならないかもしれません。その時はよろしく。あと、日記に対する御感想をぜひ掲示板にお寄せくださいね。もちろんいつもどおりメールも大歓迎。よろしくお願いします。ふう、かなり長くなってしまいました。最後まで読んでくださった皆様に心から感謝いたします。
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