なべて世はこともなし
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2001年04月29日(日) 一円を笑わない国民性

すっかり忘れていましたが、日本はゴールデンウィークなんですねー。掲示板へのカキコで初めて気がつきました。とゆーことは、ここでおいらがせせこせと夜勤をする必然性はどこにあるんだろう?(愚痴)

実は(…と秘密めかすことはないんですが)今日は「月末」。ということで、月の締め日なんですが、割にシステムがちゃんとしていることもあって、楽です。

日本マーケットに来る前は、某イギリスマーケットの仕事をしてました。で、カスタマーサービスとのやり取りがあるのですが、日本とイギリス、ひいてはヨーロッパの仕事のやり方をひしひしと感じます。

たとえば返金。たとえば£1の返金。イギリスマーケットだったら往々にして「小額の差異」ということで帳消ししてました。ところが、日本は、例え1円の違いでも返金するんです。1円でも多くお客様に課金していたら返金をする、そんなことは当然のことのように聞こえるでしょうが、こっちではそうでもないのです。そんな訳で、イギリスマーケットから日本マーケットに移った時、ちょっとした戸惑いを覚えたことを思い出します。

だいたいがこっちは銀行からしていい加減です。たとえば、(一応会社の秘密というものもあるので「一般論として」と断っときます。)通販で物を買った時の支払いに郵便局から払込をすることがありますよね。これ、ドイツなんかでもやるんですが、ドイツはすべて「電信扱い」です。で、金額はともかくとして、注文番号とか、顧客の名前とか、何かがいつも間違っているんです。てなわけで、「一般論として」払ったはずのお金が相手方に届かない、ということが良くおこり、これがトラブルの原因になります。そりゃそうだ。払ったはずのお金に対し、「督促状」がきたら誰だって怒りますよね。

他方日本。日本の場合の多くは「文書扱い」で支払いはやってきます。つまり、お客さんの持ってきた「支払用紙」そのものが相手方に送られる訳です。これがあれば、注文番号も間違いなくわかりますし何のトラブルにもなりません。「電信扱い」でも送られるべき情報はきちんと送られてきます。日本と言う国のビジネスが国際的に認められた秘訣というのはおそらくこの辺の当たり前のことを当たり前にやるところなのだろうと当たり前のことを思ったりなんかして…。

あと、逆もまた正なり。日本のお客さんは踏み倒したりしない。きちんと払うべきものをきちんと払う。その辺の「信頼関係」が築きやすい国です。たとえがイギリスやフランス。これらの国に関してはこの会社では、「先払い」が原則。ゆえに、クレジットカード、デビットカードまたは小切手での先払いがない限り、商品は届けられません。

反面、ドイツや日本は後払いもオッケー。こういう違いから国民性の違いにまで話を持っていくのは決して無理のある話だとは思いません。日本人は、やはり、正直者です。




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