*黎明ノォト*

2001年06月26日(火) かと言って、

 甘えさせ過ぎるのも問題だと思った。
 甘えさせたのは私じゃない。私が甘えさせてもらった。
 それがじぶんですごく重い。理由がないぶん。

 私はいつもいつも、物事を始める前に一番厭な気分になる。
 例えば旅行が楽しいと知ってはいても、それまでの準備やなにやかやがものすごく面倒臭くて、すごく厭なのだ。

 私が任されていた仕事があった。
 まだやる前だから、ものすごく面倒に思っていた。やってしまえば、そこそこ楽しめてほっとするのだけれど。
 それはまだ一週間先のことで、実は前からその日には遅くまで残れない、できればその仕事をしたくない、と言ってあった。
 けれど人が他にいなくて仕方ないから、私がその仕事を任された。
 仕方ないと思った。

 けれど、土壇場で代わってくれる先輩がいることが判明した。
 もともと、何故その日に仕事をしたくないと言ったかというと、次の日に朝早く家をでなくてはいけなくて、夜遅くまで時間が取れないと思ったのだ。
 よくよく調べて見れば、ぜんぜん朝早くなくていいと分かっていたけれど、「いいよ、むりしなくて」と言われて仕舞い、思わず甘えてしまった。
「……じゃ、お願いします」
 そう言った瞬間に、自分が厭になった。

 ここまで甘えさせてくれなくても良かったのに。
 突っぱねてくれてよかったのに。
 有り難いのに、ちょっと拗ねてしまった。

 これじゃ私はただの怠慢じゃないか。


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那音 [MAIL]

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