*黎明ノォト*

2001年06月24日(日) 頼みごと。

 人に求められた時に、ちゃんと応えられる人間になりたいと、そう思った。
 なんの根拠もなく。
 なんの理由もなく。
 相手が応えて欲しそうだからと言って、応えられる人間に。

 何事に対しても私は常に主観的で、どうでも良さそうな頼みごとをされたら、すぐに断る。面倒だな、とちらりとでも思ったら、「ごめん、やっぱりやめとくわ」と言って終わる。または、「やっぱり厭」と言って。

 どうでも良さそうな頼みごと。
 例えるなら、「合コンでもしようよ」とか。
 したくないから。
 コンビニに行く、と言ったら「ガム買ってきて」と言われたりとかは全然いい。大した手間でもないし。

 面倒なのに、なんの理由もない頼み事をされた。
 ただ、多分甘えたいだけの頼みごと。
 私は面倒なので断った。
 けれどその子は熱心で、ちっとも諦めなかった。その意味もない熱心さに私は意味もなく断っている自分が少し厭になった。
 だから、御互いが譲れるところまで譲って、結局その子の頼みを受け入れることにした。
 本当に他愛もないことで、なんでそんなに熱心に頼んできたのか今ださっぱりわからないけれど、それでもそれで相手がなにか満足したならいいかな、と思う。

 少し甘えたい、という気分を私は表現するのが苦手だ。
 だからその子の何の意味もない甘え方に感心した。
 だったら、人がなんとなく甘えてきたときに、ちゃんと応えてあげたいと思った。

 それだけだけだから、ちゃんと続くかは知らない。


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那音 [MAIL]

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