自分のことは棚に上げといて・・・
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2002年01月28日(月) |
「果てしなく透明な、この水の中で・・・。」 『みずのかけら』 オンライン・ノベルアドベンチャーゲーム |
「みずのかけら」公式HP http://www.i-o.jp/game/kakera/
まずはこのゲームを「オンラインゲーム」という形で配信したことに関してだけれども、新しい可能性はみいだせたと思う。
オンラインゲームというとどうしても「ウルティマ」のような感じのゲームでしか実用性がないような気がしていたが「恋愛系アドベンチャーゲーム」としても発展の可能性をみいだせる分野だときづかせてくれた。
勿論、今回の「みずのかけら」がオンラインという環境を充分に活用しているかといえば、けしてそうではないと思うけど。
料金の支払方法が当初webmoneyだけだったのにも戸惑いましたが・・・。 (現在はカード決済もOK)
今回は可能性の示唆ということで考えてみれば充分に成功だったと思う。
後は細かな部分の修正は必要だと思う。 一般のPCゲーム等で見られるようなゲームクリア後のオプション等が今回は見れなかったので、今後はそのようなコンテンツも必要だと思う。
CGの閲覧やBGMの再生など、できるなら今からでもコンテンツを作って欲しいと個人的には思う。
後はセーブ個所の増設。 わりと短めのゲームでしたがそれでもセーブ個所が3箇所というのはつらかった。
技術的な部分で時たまスクリプトエラーの連発でやる気がうせる場面も正直あったのだけれど・・・。
プレイヤーがメーカーのデバッカーをさせられてるんじゃないか?なんて思うぐらい不具合があるとつらいとは思う。
配信を延期して、今の状態だからね(苦笑)
環境といえば、現在の私の通信環境がADSLだからこそこのゲームをプレイしたのであって、今だにダイヤルアップという通信環境だったら、おそらくデモ版の段階でそっぽを向くことになっていたとは思います。
この分野の今後。 ありきたりな言葉になるけど、やっぱり「ソフト」が重要になってくるとは思う。
さて、今度はゲーム本編の話。
そうそう、私はPCゲームの「果てしなく青い、この空の下で・・・。」をプレイしていて、なおかつ良作だという印象を持っています。
たかみち氏の絵も好きですし、まあ「伝記物」と呼ばれるジャンルも嫌いではないという前提でこの「みずのかけら」をプレイしました。
キャラクターデザインが同じ、たかみち氏ということで、当初は「果てしなく青い、この空の下で・・・。」と比較対照する形になるのではと思っていたのですが実際にやってみるとそれとは違うゲームとどうしても印象がかぶることに気がついた。
PSシンプル1500シリーズ「THE 恋愛アドベンチャー」の「おかえりっ!」というゲームをやったことがあるだろうか?
この中の「坂東 光」「姫紙 澪」の二人のシナリオと印象が近い。
物語の舞台が離島で、物語の中心に伝承がかかわってくるということで、コンセプト自体が似ているのですけどね。
さて「水のかけら」の話しに戻ります。
プレイ時間は一回約3時間という所でしょうか? ノベル系が好きな人にとっては短いという印象が残ると思いますが、軽い感覚でやりたいと思う人にはちょうど良い長さかも知れません。
ただ、どうしてもシナリオが短い分、物語の設定を充分に生かしきってないというのが正直な印象です。
話の中でも、もう少し「エピソード部分」に時間をさければ感情移入のしやすさも変わったと思います。
主人公が各ヒロインたちと交流を深めていく時間も短いため「おいおい、いつの間にそんなに仲良くなったんだキミたち?」みたいな印象がどうしてもありました。
どうしても画面上で起きる事態に押し切られる形で話しが進んでいくために、プレイヤーが自分の中で物語をきちんと理解する前にクライマックスに突入してしまう。
敵キャラについてもエピソードが皆無なため、いきなり「どどーん」と現れて・・・という印象がぬぐえません。
話しとしてはそれこそ「果て青」ぐらいの分量で文章を起こしてもいいような気がするのですが・・・。
もっとも、そこまで長い話にしたときに、分野的に商売として成り立たせる市場が存在しないとは思うのですけど。 (初めて配信するゲームで、そこまで長いのを作るだけの度胸をメーカーに求めるのは少し酷だと思う)
それこそ18禁描写をいれてPCゲームとして出すぐらいしか市場が思いつかない。
「純粋な恋愛ゲー」としてPS当に投入するには女の子の数が少ないし(苦笑)
女性キャラを増やしてPCゲームで出しなおしてくれたら、間違いなく私は買いますけどね(核爆)
さて、次項からは簡単ですけど、各ヒロイン別の推奨ルートを表記していきます。
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