もう愛だとか 恋だとかむずかしく言わないで・・・...川崎 憂

 

 

その日、運命に出会う 『Fate』舞台探訪の旅・パート4 その1 - 2004年02月22日(日)

 昨日の日記には

 『普通の観光旅行』なんて書いたんですが、結果から言えばあまり普通の
旅行になりませんでした・・・。

 『平岸公園』という言葉でピンと来た人も、その前の「ロシア人のガラス職人」
という言葉で分った人もいたかもしれませんでしたが、今回の旅行、
目的地は「札幌・小樽」を予定していました。

 2泊3日で巡る札幌、小樽への橘クンとの二人旅。
 ここしばらく単独行動で続いていた「『Fate』な旅」も小休止。

 まあ、場所が札幌ですから二人とも好きな「水曜どうでしょう」がらみで
HTBとか、平岸公園とか某ベトナム料理店にでも行こうなどと話していたのです。



 飛行機さえ飛べばね!!(爆)

 「しょぼりチョコレート」のイベント整理券があたったときに
『今年の運は使い切った』と言っていたが、どうやらマジだったらしい。

 旅行から帰ってきて翌日には仕事を控えている川崎、チケットを取るときに
「帰りが大雪で飛行機が飛ばなかったら、翌日は風邪引いたことにして
会社を休まないといけないなぁ・・・」
 などと冗談半分で橘クンと話していたのですが、まさか行きの飛行機で
それが実現するとは思いませんでした。
 
 13時フライト予定だった札幌行きの飛行機は千歳の悪天候もあり、
一時間以上遅れて14時になってやっと登場が開始された。
 しかし、搭乗が済んで30分以上たったにもかかわらず、一向に出発の気配
がなく痺れを切らしかけたところで機内アナウンス。

 『フライト中止』
 千歳悪天候のため着陸は無理と判断、先に出発していた便も羽田に戻って
くるとのアナウンスだった。
 夕方には一応フライト再開は予定しているものの、それも流動的でなおかつ
キャンセル待ちを強いられると聞いた瞬間、僕達の北海道旅行は終了した。

 本当はキャンセル待ちも考えなかったわけではなかったのですが、色々と
橘クンと話した結果、北海道をキャンセルして新たな旅行先を考えよう
ということになりました。

 もっとも、このとき不測の事態を迎えていた川崎の脳は、ドーパミン満載
だったようでしきりに、

『よし、今から北斗星の予約を取って札幌に行こう』
 冷静に考えれば、やめとけといわれそうなことを平気で口走っていたのも
事実なんですが・・・。

 午前中に伊丹空港から札幌に向かっていた人は、札幌で着陸できず一旦
羽田に引き返してきたものの、午後のフライトがキャンセルになったため
札幌へ行くことはできず、しかも日曜日ということで伊丹へのキャンセル
待ちもままならない様子。
 最終的にはツアーデスクで東京-大阪間の新幹線料金を現金で支給されて
大阪へ戻っていった人達もいたらしい。

 飛んでから羽田に戻ってくるよりはましだよ、と橘クンに慰められとにかく
羽田空港からはさっさと離れたいという思いだけで京浜急行に乗り込んだ
時には、この旅行がこの後、さらに行きあたりばったりな展開を迎えること
になるなんて二人は知らなかった。

 ちなみに自宅で寝ていた、某犬くんも知る由はなかった。

 翌日の千歳空港も大荒れの天気で、約220本のフライトが中止に
なったそうです。



2月22日(15:20) 品川駅

 JRのびゅうプラザを物色するも、良いアイデアは浮かばず。
 まあ、旅行当日に旅行先を決めるなんて馬鹿なことは『サイコロの旅』
ぐらいしかやらねーよ、と思いつつ、いっそのこと夜行バスで道後温泉でも
行こうか? などと本気とも冗談とも取れる会話を橘クンとしながらも
山手線へ乗り込む。

 最終的に、まあ北斗星は無理でも夜行の寝台車にでものって目的地に向かえば
明日は平日だし現地で宿も取れるだろうという結論に行き着いた。

 で「夜行列車」といえば上野駅だろう・・・という単純な発送で上野駅へ。

2月22日(16:10) 上野駅

 上野へ向かう道中で、雪の日本海方面へ向かうことに話し合いが進み、
最終的には『雪の兼六園』を見よう、ということで目的地を『金沢』に決定。

 ま、金沢に決定したもうひとつの理由が、金沢には「アニメイト」と
「ゲーマーズ」があるから、というのは割りと大きな理由だったりする
という事実を僕は否定することができない(爆)


 早速、23時3分発の上野-金沢間の夜行列車のチケット予約する。
 列車が発車するのはまだまだ6時間以上先、上野で時間つぶしをするのは、
あまりに時間の無駄となるため、一旦橘邸にむかいそこでネット検索で
明日の宿を手配することになった。

2月22日(18:00)橘邸
 金沢市内で宿を取るよりは、金沢近辺の温泉ホテルに泊まろうという
ことで温泉宿を検索する。
 さすがに和倉温泉は敷居が高い(苦笑)

 最終的に、列車の往復チケットでいけるギリギリの位置にある加賀温泉
で宿を予約した。

 この、いいかげんとも思える選択が、あんな運命的な出会いを演出する
ことになろうとは、しつこい様だが、このときの僕達には想像できなかった。
 そして、これも当然だが『旅行に行く前に上野で飲もうぜ』と呼び出された
犬君にも想像なんてできなかった。


2月22日(16:10)上野駅近くにある某居酒屋

 私と橘クン、そして遅れて到着した犬君と3人で昼飯兼夕飯となる酒宴。
 今日の事の顛末を話したり、馬刺しにいたく感動したり、結構な量の
アルコールが消費されていった。
 そんな中、犬クンがぼそりと「雪の金沢か・・・行きたいなぁ」と
言ったとか、言わなかったとか。
 川崎はこのとき結構酩酊状態で、昼から続く予想外な展開の連続に
ドーパミンが全力で放出されていたらしい。

 列車の時間が迫り駅へ向かった3人。
 そんな中、川崎は改札へ向かわず何故かみどりの窓口へ。

 で、ここでは書けないような紆余曲折があって「2泊3日札幌・小樽 二人旅」は
「寝台特急で行く金沢散策、ぶらり3人の旅」へと変わっていた。




 運命に出会うまで、あと約15時間30分

  続く・・・

25220


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