2007年04月01日(日) |
静岡では全国初の真夏日 東北から九州では黄砂観測 |
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◆日常
桜が咲いたと思ったらもう真夏日。4月1日から単衣でもいいことにしませんか、新着物暦。
散歩の途中、みかける花の名前がなかなか出てこなかったりして、良い図鑑(野草篇と園芸種篇と)が欲しくなる。
今日も図書館。 ケロの絵本返却分。 「かえりみちを わすれないでね」(気に入って再読) 「あかべこのおはなし」(ちょっと長くて分かりにくかったか) 「八だいの機関車」(未読で返却) 「サンタクロースとれいちゃん」他シリーズ2作(よく借りる) 「やまこえ のこえかわこえて」(怖がって1度しか読まなかった)
私の返却分。 中村のん「私が娘に着せた服」 元セサミのスタイリストによる本。著者はラブリーなのが好きだけど娘がある日「私だけ物語から出てきたみたいな服なんだもん」と普通の服で出かけていった話など、いかにも私にも起こりそうな出来事なので、自戒をこめて読んだ。あとお金持ちでオートクチュールの子供服を着ていた子の話は、そんなことが世の中にあるとは想像していたけど実際にあるんだなと感心。「おもちゃや大人が遊んでやらないと遊べないようじゃいかん」という元夫氏と、彼が作った段ボール性の人形が回るデコレーションケーキの話など、本筋と違う話が面白かった。あと七五三に作って持たせたという犬張子のちりめん細工のバッグは私も作りたい。 「Simple style」(作らなかったけど可愛いスカートあり) 石田節子「きものコーディネート 最新版−きものに強くなる」 石田節子好みとは合わないようだ 「石田節子実演きもの着こなし術−着付け・着合わせ・小物づかい 一般」(別の日に感想書いた) 「わたしのサウンド・オブ・ミュージック−アガーテ・フォン・トラップの回想」(NHKでご本人のインタビューを見たので。しかし途中で返却。) 「通崎好み」(別の日に感想書いた) 「天使突抜一丁目−着物と自転車と」(同上) 「私にぴったりな、ブラウス、スカート、パンツのパターンがあれば…−ベースとその展開で28のデザイン」(チュニックが良かったが作ってない) 「和の美を育む−きものことはじめ」(再読だと思うけど面白かった) 「ます女きもの手控え−きものの道三代目の記−」(別の日に感想書いた)
◆ケロ語録
(絵本の鹿を見て)「これびんばーだよ」(正:バンビ)
◆着物
大島紬を洗い張り、仕立て直しに送ることにした。八掛は青がいいと思ってたけど、えんじの駒八掛を青に色かけするのは不可能なので、黒でもいいやと思ったり。せっかく仕立て直すんだから綺麗な青にしたい気持ちもあるけど。まあ見てもらわないと素人では分からないので。
仕立て直しについて色々考え。着物が普段着だった当時でもよそ行きは仕立屋さんに出していたらしいけど、紬くらいまで自分で縫えたら、汚れたら洗い張りでメンテナンスが気楽(大変だけど)にできるんだけどなぁ。 羽織について「裏が引き返しだから仕立は簡単、本職の仕立屋は1日6枚縫っていました」と村林益子さんの本にあったので、羽織こそ自分で作ってみようかと思ったりも。(実際には一番上に着るものだし形が単純だからゆがんでるとすごく目立つらしいが。)
◆読書
上橋菜穂子「天と地の旅人 第三部」
とうとう完結。 最後はちょっと泣けた。ストーリーがじゃなくて、大きな物語が終わる感動に。 登場人物みんなが好きになった。
あ、私「獣の奏者」の感想も書いてないよね。あの本もあのラストへどれくらい力を注いだことだろうと思い泣けたけど、この旅人シリーズもラストシーンは決まってたらしい。DWJも面白いけれど、和製ファンタジーで日本語でこれだけのものが読めることが幸せ。
白州正子他「白州正子のきもの」 白州正子他「白州正子"ほんもの"の生活」
武相荘に行く前にあわてて予習して以来、白州正子に手が伸びたことはなかったけれど、どこかの本で白州正子が出てきたので読んでみた。 「みんげい」という店をやっていた話は知っていたけれど、そこの扱い商品のほとんどが着物だったとは初めて知った。(以前は聞いても興味もなかっただろうけれど。)主に作家ものの織りの着物や帯が多かったようだ。私の好みではまだ実はよく分からないような品も多かったのだけど、独特のスタイルであることはよく分かった。次郎氏と一緒の白黒の小さい写真で、妙な着物を着ていて「いったいこれは何?」と不思議に思っていたものも、「・・・きもの」の方の本で大きく写真が載っていておそらくそれだと特定。
白州正子の良さがあんまり分かってなかったけど、笑顔の写真何枚かははっとするほど美人だった。いや、美人というのとは違うかな。印象的?
宇野千代「宇野千代きもの手帖」
また誤解してたんだけど、これを読むまで彼女は作家で(書いたものは読んだことがないけど)、桜が好きで、桜のデザインの着物をやたら作った人だとしか思ってなかった。中村玉緒とか、寺島しのぶの名前をのっけた着物とかと同様の扱いだと。
実際には、東郷青児と結婚していた頃に雑誌「スタイル」という雑誌を創刊し、新しい着物スタイルを提案していたファッションプロデューサーみたいな仕事と、作家の両立をしていたらしい。 お太鼓をやめて細帯をとか、おはしょりをなくせとか、草履じゃなくて靴をはけとか、洋服感覚で若い人は地味な色、歳をとったら派手な着物とか、新しい時代に向けた革新的な提案はことごとく古典にはかなわなかったみたいで定着してないが、当時着物を現代に合わせるために色々な提案をして、洋服も和服もなく着物=着るものとしてワードローブの中に含めようよ、というエネルギーは凄いものだったと思う。あのフランス風の着付けも含めて。
でも一番いいなと思ったのは、1枚しか着物を持っていなかった頃、袷の時期には裏をつけ、単衣の時期には裏を取りして着ていたとか、かねやすで赤い半衿を買って、細く切って八掛がわりに縁に縫い付けたりしたとか、白生地が手に入って染めてもらい、それを売ってまた白生地を買って・・・と倍々に増やしていったという話など。かねやす、昔の職場の近くなんだけど、当時はご縁がなくて入ったことはない。「ます女きもの手控え」でもかねやすで紅を買う話が出てきたし、今度機会があったら入ってみましょう。
鎌倉紋様はこの本にも出てきた。
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