昨夜うーんと悩んだ冷蔵庫のおもちゃ@999円、とりあえず買いに行ってみた。ケロは499円で並べて売っていたプラスチックのティーセットに惹かれていたが冷たく無視。私は更に抱き人形用のベビーカー、ラック、ハイチェア、抱っこ紐、おむつ替えマットまで揃った豪華版お世話セット1999円にも惹かれはしたが、日本の住宅事情で人形用にこんなに揃えたら大変なことになるし(アメリカ製)すっぱり諦めて冷蔵庫をカゴに。
見れば見るほど子ども受けは良さそうだが、今渡すと小さい部品に絶対歯型がつくし(誤飲の危険もあるし)、しばらく押入れで寝かせて私の頭を冷やすことにした。やっぱり要らないと思ったらバザーに出してもいいやという値段だし。
んで用事が済んでしまったのでケロとウィンドウショッピング。ケロは駄菓子の入ったペコちゃんのトランク型缶と、ウサハナのキャリーカート型缶に激しく惹かれたようで、まるで旅行に出かけるかのように普通に持っていたが、キャラクターがなー、値段がなー(500円&1,000円)、中のお菓子がなー(マグリット缶のために6千円のチョコを買った私の台詞とも思えないが)…。無地の外側だけ売ってないか、あるいは作れないかと思って、ケロが他のものを見ている隙に戻してしまった。本人も他のものを見て回っているうちに忘れたようで捜しもしなかった。
駄菓子屋さんで売ってるようなおもちゃにも色々心惹かれたが、とりあえず今日は冷蔵庫だけ買って終了。それにしてもおもちゃって見なければ存在自体知らずに済むので欲しくもないけど、見たら欲しいものがいっぱいあるわねー。
* * *
それから別の場所でデモ実演していた、お風呂で噴水を吹くおもちゃ(電池でポンプを動かし底から水を吸って上に吹き上げる)を釣らせてもらったら、ケロがいたく気に入ったらしく、微動だにせずタライに張り付いてしまった。私は「もう帰るよ」と声をかけて、見える範囲で段々遠くに行って様子をみたが、普段なら私を探す筈のケロが水面を見つめたままこちらのことなど気にもしない様子。しかし他の子ども達もやりたくて集まって来たので「ケロ順番順番、お友達に貸してあげて」と無理やりどかすと号泣。
私はちょうどいいのでそのまま連行してしまったのだが、悲しみと怒りでケロが私をぼかぼか殴るので「ケロぶったらだめっ、お母さん痛い痛いだよ、嫌なことがあってもぶったらダメ」と厳しく叱りまた号泣。 しばらく離れた場所で対決していたが、やがて手を広げると泣きながら走ってきたので「おかあさんにごめんなさいは?」と(あくまで厳しく)謝罪させて和解。
そんなに欲しそうならこっちを買ってあげれば良かったって?実はデモ用の奴は頭の上に釣り上げ用のループがついてたけど、普通の商品はそういう遊び方をするおもちゃじゃないから、ループついてないんだってさ。そのうち磁石で釣り上げる魚釣りセットでも買ってあげることにするよ。
* * *
そして冷蔵庫。帰宅後さらに見れば見るほど、これは私が自分の心の中のちびぴよたに買ってあげたかったものだよなぁと、アダルトチャイルドな自分の中を見つめてしまった。多かれ少なかれ皆心の中にあるものだとは思うが、あんまりケロに押し付けないよう気をつけなくては。そして天体望遠鏡や木製ツールセットなどと一緒にとりあえず押入れのひみつおもちゃに加わった。
* * *
最近ケロを出先で静かにさせる時、マグネット式のお絵かきボードでは物足りなくなってきたみたいで私のボールペンを欲しがるようになった。お店の中に落書きでもされたら困るので、ダイソーで10センチ位の色鉛筆のセットと鉛筆削り、小さいノートを買って、これも又ダイソーでとうとう登場したミッフィー柄の小さな手付きポーチに入れてあげた。喜んでどこへ行くにも(家の中でも)持ち歩いている。しかし鉛筆削りの方が気に入っているらしく、絵を描くより色鉛筆を削っていることの方が多いようだ。
* * *
「静かな大地」の余韻で山本容子「静物画」を借りて観た。新聞連載時の版画を収めたものに、池澤夏樹が短い文章を3篇載せている。連載を読んでいた当時が甦って懐かしかったのと、こういう文章を書かせると署名がなかったとしてもきっと分かると思うくらい池澤夏樹らしいなぁと感慨にふけった。
|