今日も「すみません、もう一日だけ休ませて下さい」と会社に電話をして(これ自体は嘘でも間違いでもない)旅行2日目。
今日は宿の朝食も取らずに一路大井川へ。家人がゴールデンウィークに行ってSLを見かけたので「調べておいて」と言われてた大井川鉄道。一応来る前に調べてこの日も2便だけSLが走るのは確認してあった。ケロはここ最近朝起きてから夜寝るまで木製レールで遊んでいるので、本物を見たら喜ぶかもしれない。
が、よくよく家人の話を聞いてみると「SLの路線の途中の駅から出てるトロッコ列車に乗りたいんだ」という。それは調べてなかったなぁ。(頼むほうも頼まれるほうもいい加減。)ナビで大井川鉄道の路線をスクロールして駅を見つけ、千頭(せんず)という駅に辿りついた。時間はちょうど1時。お昼ご飯はここで食べるのかぁ、と駅の隣の道の駅に車を停めると「駅へ行ってみよう」。 家人が駅の窓口で何やら聞いて、往復切符を2枚持って戻ってきた。「あと20分だって」「…それ、何時に戻ってくるの?」「知らない」「聞いてきて」…「5時40分だって」ありえません。
「今日**まで帰るので」と駅員さんに相談して、ここで折り返してくれば見所は見られるから、という途中の駅までの往復切符に換えてもらった家人。「それで何時に戻るの?」「4時20分だって」「お昼とかどうするの?ケロのおむつも持ってきてないよ」「どうしようか」と言っているところへSLが到着。ケロ、SLに興味津々。 SLと一緒にケロの写真を撮ってあげようとするのだが、ケロは「ぽっぽっぽっ」と呟きながらSLを見つめて、「SLを背景に、ケロがこっちを向いた写真」が撮れない。しかもSLが着いたのと違うホームに既に乗る列車が入っているし。
そんなことで「SLとケロの写真を撮る」「ケロにSLを見せる」「お茶とお弁当を買う」「車に戻って荷物を持ってくる」「トイレに行く」等のやっておいた方がいいことに優先順位をつけられず、なし崩しに乗車。
結果としては、ケロのおやつと水は持っていたのでケロは飢えることなく、私は途中のコンビニでおやつを買って食べていたので結構平気で、家人だけ朝から何も食べていなかったうえにケロに勧められて時々食べる卵ボウロに一層空腹感をかきたてられつつ、楽しい車中になった。 日本で唯一というアプト式区間ではアプト式機関車を連結して走り、ダムの底に沈むことになって廃線になった旧線を見下ろし、なかなか珍しい体験ができた。
出発駅に戻って車に乗り、250km彼方の家をめざして帰途へ。途中で期待せずに入った食事処の山女の塩焼が美味しくて、ケロももりもり食べていた。
結局家には9時半頃に到着して、車の中でも寝ていたケロを布団に移したが、添い寝してたら睡魔に襲われて「明日の準備が色々あるのに」と思いながら起き上がれなかった。ケロに何度か起こされても布団から出られず、何回目かにやっと起き上がったのが2時過ぎ。洗濯の終わったものを乾燥機に入れ、乾燥機に入っていた洗濯物を畳み、ケロの明日の支度をし、連絡ノートを記入してようやく安心して就寝。
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