2005年04月09日(土) |
こいのぼり 5500匹が桜並木と競演 群馬・館林 |
(毎日新聞社) 北京で1万人反日デモ=当局規制せず (共同通信)
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朝、車で出かけたのに花粉症の症状が治まらず(普段は狭いしエアコンの性能は良いしで一番快適な空間の筈なのに)、マスクの下にティッシュまで挟んでようやく症状が改善。恐れをなして午前中は外に出ないつもりでケロと蟄居。
「中学生日記」を見て「女の子にスカートを強制する制服はやはり宜しくないのでは」とか考える。北欧の幼稚園ではスカートを履きたい男の子のためにコスチュームが用意してあるっていうしねぇ。ジェンダー問題だけでなく電車通勤で制服なんか着てると痴漢に遭いやすいから、実利上もパンツを制服として認めてもいいのじゃないかな。なんだっけ、よしもとばななの小説でスカートで通う男の子が出てこなかったっけ。 「平成若者仕事図鑑」で引越屋の若者が30kgの洗濯機を一人で持ち上げないといけないという話が出てきて「ナマコの眼」に昔から成人男性一人が持ち上げられる重さを1単位とするものが各地にあり(一俵とか)大体50〜60kgと書いてあったことを思い出し、現代成人男性(特に日本人)はちょっとまずいんじゃないかと思う。いや私も重いもの持てませんけど、倒したバイクは起こせますよ。うりゃっ。 「テレビスポーツ教室」では逆上がりの練習の丁寧さに「ここまでしないといけないのか?」と首を傾げる。闇雲に練習するより効果的な方法があるんだろうけど、私が逆上がりできるようになったのは友達に教えてもらった呪文が効いたんだと思うよ。その呪文は「最後の一回」。(逆上がりをする前に「最後の一回」と唱えると気合で普段以上の力が出るのだ。)
ああNHK教育テレビって面白いわ。あ、こんな話退屈でしたね。
高山宏「ふたつの世紀末」(2005-048) 青土社(1986年7月)
18世紀末(といいつつ1757年)からおよそ百年間のヨーロッパ(特にイギリス)の文化史落穂拾い。 平和の中のイギリス人が、自らの安全安泰を背景に物珍しさを求め、世界を腑分けする様子を書き下ろしている。これの前に読んだ「奇想天外・英文学講義」と同じテーマが多く(これが専門なんでしょうが)全くゼロからの出発じゃなくて助かった。 『北海の湿気を吸いながら吹いてくる冷たいイースタリー(東風)が、英国人の狂気への原因の一つである。そうまことしやかに論じているのは、他ならぬ十八世紀の英国人医師たち自身であった。』と言われると私としてはついメアリー・ポピンズが東風に乗ってやってきたことを思い出してしまうわけだが、あの提督の風見鶏の動きに不穏なものを感じなくてはいけなかったのね、きっと。その他ポーの「アルンハイムの地所(領地)」が出てくれば当然マグリットだし、それがキューガーデンに何故か立つパコダにつながって、その必然を教えてくれる。S字を描く迂回路についてはローマンロードのアンチテーゼだと思っていたのだが、この本では「動く建築」への欲求から造られたということになる。そして名づけることは殺すことだと言われ、パノラマとジオラマを語り、まとめ。
これらのことを知っていればあの人やあの人や…の言うことをもっとよく理解できたかもしれないと今更思う香炉峰の雪。
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