車内の蚊に殺虫剤、たばこで爆発…松山市で自宅も全焼(読売新聞) #不幸中の幸いで本人は軽傷。 白血病治療のさい帯血移植、がん化4件 提供者に告げず(asahi.com)
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ローズマリー・サトクリフ「ケルト神話 炎の戦士クーフーリン」(2004-112) ほるぷ出版 サトクリフが語り直すアイルランドを舞台にしたケルト神話。O.R.メリング「ドルイドの歌」のような創作部分が入らず(多分)、伝承に忠実に本にまとめてある。サトクリフが言うとおり、イギリス人はベーオウルフとクーフーリンを産んだ民族の末裔であるが、ふたつの物語は全く異なり、それぞれがそれぞれの民族の世界観を表している。 クーフーリンの生い立ち、女戦士の許での修行、結婚、クーリーの牛追い、死とその復讐。クーフーリンの二匹の犬との出会いの話が一番好き。
ローズマリー・サトクリフ「ヴァイキングの誓い」(2004-113) ほるぷ出版
ジェスティン・イングリッシュマン(イギリス人)と呼ばれる元コンスタンティノープルのヴァリャーギ親衛隊隊員が自らの半生を語る。 イギリス南西部出身の流しの鍛冶屋の父、サクソン人の母との間に生まれ、両親の死後は牛飼いとして身を立てるが、襲撃に来たヴァイキングに捕まってダブリンの奴隷市場で売られ、主人の命を助けたために解放され、義兄弟となって彼の父の復讐を誓い、コンスタンティノープルで親衛隊になるが戦闘で怪我を負って退役。医師の助手として第二(第三?)の人生を送り出すところで仇敵に出会うが、その命を奪うことが出来ず逆に看病し、医師の娘と結婚・・・という話。 サトクリフにしては半端な話だとちょっとだけ思ったけど、ブリタニアのルシウスの子孫に出会えてよかった。(山羊座の腕輪は出てこないけど、「銀の枝」のジャスティヌスと同じ系統の名前で医師、父が鍛冶屋(ルシウスの子孫の家業)、イギリス南西部出身というあたりでおそらく子孫だと思われる。
ローズマリー・サトクリフ「ケルトの白馬」(2004-114) ほるぷ出版
バークシャーの丘陵に描かれたアフィントンの白馬をイケニ族(後に「闇の女王にささげる歌」のブーディカがおこした反乱と良馬の飼育で有名)の才能溢れる族長の息子が作った、という設定で書いた話。紀元前1世紀頃の話。
ローズマリー・サトクリフ「ケルト神話 黄金の騎士フィン・マックール」(2004-115) ほるぷ出版
クーフーリンと同じくアイルランドを舞台にしたケルト神話だが、だいぶ時代が下っていて、神族も妖精扱い、聖パトリックが出てきたりしてだいぶ現代的な話になっている。ブリテンから海を渡ってきたアーサー王子という嫌な奴が出てきたりしてご愛嬌。
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