2004年08月09日(月) |
火星にも「砂丘」 探査車オポチュニティーが撮影 |
(asahi.com) ソ連が日本の暗号解読 対米開戦の意図筒抜け 五輪前に野良犬一斉捕獲 かまれる記者の被害も 小惑星に「ヤタガラス」 群馬の天文家が命名、登録 (共同通信)
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今朝の夢は何本立てか。CYちゃんとどこかのホテルに泊まって延長コードについて話をしたり、Rさんの親戚になって昔着たウェディングドレスを見せてもらったり、親戚(ということになっているが弟がいたり実構成とは違う)で突然亡くなったお父さんのお通夜をしたりした。
ケロは最近ひとりで絵本をぱらぱらめくっている。ボードブック(噛んだりひっぱったりしても壊れない厚紙の本)より普通のページをぱらぱらぱら・・・と(パラパラマンガのように)早送りするのが楽しいみたい。そのうちSさん家のTくんのように「絵本には決まったストーリーがある」などということに気づく日がくるんだろうな。
読書読書ひたすら読書。ケロとマットレスで転がりながら読書。ケロとかくれんぼしながら読書。 トールキンに痺れた。 その勢いで「ゲド戦記外伝」にとりかかってしゅう〜っと空気が抜けてしまった。ル=グィン。またかよ。とふつふつと怒りを湧かせながら読書。
J.R.R.トールキン「指輪物語 追補編」(2004-092) 評論社(1992年5月)
嘗め回すように読んだ。こんなに読みやすかったっけ?と、子供の頃にライティングビューローの下に潜って赤表紙本を読んだ昼下がりを思い出して眩暈。 アルウェンとアラゴルンのなれそめから最後まで読み返すとしみじみと。最初に読んだ頃は二人のロマンスは殆ど眼中になかったので「ふーん」で過ぎたけど。そして今はシルマリルも読んでるから余計にしみじみと。
映画LOTRの中にもちろりちろりと追補編に出てくる内容が含まれているので、またDVD見返したくなった。
J.R.R.トールキン「トールキン小品集」(2004-093) 評論社(1975年3月)
農夫ジャイルズの冒険 中世ラテン語のロマンスを英訳したという体裁のふざけたストーリー。原語で読めると更に更に面白いようだ。ジャイルズの犬はガーム(ガルム)。
星をのんだ かじや 美しくスタンダードなフェアリーテールの作法にのっとったお話。
ニグルの木の葉 「親切心はニグルによけいな仕事を押しつけたが、それよりもしばしば、不愉快な思いをさせたのである。」 どちらかというとドイツ文学みたいな感じだけど、これも好きだ。
トム・ボンバディルの冒険 詩。赤表紙本の欄外や空白のページに走り書きしてある詩という設定。こっけいだったり、不気味だったり、綺麗だったり。
どれが一番好きって言えない位にどれも良かった。あーあ、全12巻の"The History of Middle-earth"翻訳されないかしら。読者って貪欲。
アーシュラ・K・ル・グィン「ゲド戦記外伝」(2004-094) 岩波書店(2004年5月)
ゲド戦記ものでは、3部作以降で毎回怒ってるんだからやめりゃあいいのに、と思いつつ外伝が出てたので読んだ。また怒りふつふつ。 フェミフェミしてるのと情愛を持ち込むので「またかよ」。自分で書いた話が男性優位であったことや自然の営みとしての性愛を描かないことが正しくないと思われたんでしょうが、主張ばかりが目について教訓くさく啓蒙小説みたいで文学的評価は下がるのでは。っていうか私は気になってストーリーが楽しめなかった。
・カワウソ(ローク学院の設立と"手の女") ・ダークローズとダイヤモンド(恋愛小説。女性名が先なのは通例に対するアンチテーゼか。) ・地の骨(これはほんの少ししかフェミ臭がしなくてグスコーブドリみたいでいい) ・湿原で(これも割りといい) ・トンボ(「帰還」と「アースシーの風」の間の話)
トールキンとル・グィン比べちゃ可哀想だけど。中つ国とアースシーを比べてしまうと不満でいっぱい。(かけた時間も手間も違うと思うけどね。)ル・グィンの他の著作も啓蒙小説みたいではあっても素晴らしいものもあるのに。何故こうしちゃったの?英雄譚にスラングを持ち込むってゼラズニィを非難するル・グィンが何故アースシーにはフェミニズムを持ち込むのさ。
もっともル・グィンはトールキン大好きで、指輪物語を読みながらル・グィンが子供3人に読み聞かせした話とか、サムが「フロドの旦那」と言う言葉に「ホビット社会党を!」運動したくなる話(エッセイ集「夜の言葉」より)とか、「風の十二方位」の「名前の掟」に出てくるミスタ・アンダーヒルはフロドの踊る仔馬亭での偽名からとったのではとか、色々楽しく思い出してにやにやさせてもらったのも事実。あーあ。
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