2003年03月01日(土) |
縄文人は儀式で果実酒を回し飲みしていた? 新潟の遺跡 |
終戦後の日本、CIAが多数の工作員配置 米資料で判明 金庫室のシステム破りダイヤ127億円分盗難 ベルギー エイズで2050年の世界人口予測下方修正、89億人に(asahi.com)
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仕事に行こうと遊びの予定をどたキャンしたけど・・・具合悪くて仕事にも行けなかった。喜んだのは猫だけね。
アーシュラ・K・ル・グウィン「所有せざる人々」(2003-021) ハヤカワSF文庫(昭和61年7月初版)
しばらく持ち歩いて読んだ本。面白かった。SFの面白さは常識が非常識に変わる手腕だと思う。もちろんファンタジーでも良いのだけど。 社会主義思想についてとフェミニズムについて、社会を動かすのは理想より未知への恐怖であること、Everybody Wants To Rule The World(これについて考えるといつも淋しくなる)、などなど。SFの好きな人達は(私を含め)理想主義なのだ、たぶんみんな。 今週再読したジェイムズ・ティプトリー・Jr.の「老いたる霊長類の星への賛歌」にはル・グウィンの前書きがついている。
宮本輝「優駿」(2003-022〜3) 新潮文庫(平成元年11月初版)
いや百冊本も忘れてはいませんよ、ってことで久々に。 競争馬と競馬にまつわる人生をいろいろと読む。牧場経営は大バクチだ。それに比べて競馬場で張る金額の小さいこと。(もちろん大きく張る人もいる。) だいたい魚がいるかいないか分からない海に網をいれるのや、収穫できるか分からないのに種をまいたり、第一次産業といわれるものはかなりのリスクがある。サラブレッドを育てる場合、動く金額も大きい(らしい)。スカも多いようだ。
リスクのあるものに金を投資するのには度胸がいる。第一次産業に従事し、スローに暮らす理想みたいなものを掲げても、生活基盤は意外にぐらついているものだろう。危険のない人生なんてつまらないものだということをこの本で学ぼう。あ、それから人生には夢もないとね。
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