いいことあった
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2002年12月30日(月) 後楽園でタンチョウの飛び立ち訓練 岡山

東京は雪の元旦か 関東・甲信地方に年越し寒波
英王室への支持率が急落=世論調査
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東証大納会、長嶋さんが三本締め 20年ぶり9千円割れ(asahi.com)

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「アラビアの夜の種族」読了。他に特に書くことはない。あ、あるな。箱入イクラが届いた。

作者不詳(訳;古川日出男)「アラビアの夜の種族(2002-173)
角川書店(2001/12初版 2002/12六版 ISBN4048733346)

12月31日追記)
ネタバレが含まれていたようなので(笑)途中フォント白にしました。

堪能。
読み進むにつれ、どんどんペースがあがり、結局午前中に読み終わってしまった。
で、途中までまた読み返してにへらぁ〜。今更の伏線に気付いたり。

アラビアン・ナイトは元々好きだ。ちゃんと読んだことはないけれど。(子供向の上下巻の奴だけ読んだ。)確かにこれはアラビアン・ナイトの流れを継ぐ御伽噺。魔法と、魔物と、砂漠と、香料と、お姫様と、宝石と、それからそれから。
この作家が子供の頃にアラビアン・ナイトに耽溺したのかどうかは知らないけれど(たしかジョン・バースは子供のころアラビアン・ナイトに耽溺し『船乗りサムボディ最後の船旅』を書いた筈)、世界に新しいお話を作り出すのは楽しいだろう。
一応、著者も出版社も不明な英語版の "The Arabian Nightbreeds" という本を訳した形をとっている。(が、たぶんそれも創作だろう。)

そしてイスラム文化に対する知識のない私/読者のために、訳注があちこちに入っている。これがまた、小さい活字で二列にして本文の間に挿入する奴。ああ懐かしい。昔の翻訳文学ってこれだったよね。これで色々な外国の文化を学んだのだよ。

ということで、そういう話が好きな人にはたまらない1冊だった。点は甘々。(だって好きなんだもん。)あとジョン・ダニングとかウンベルト・エ−コとかと同じく、本というものの魔力にとりつかれることについての本でもあった。ああ素敵。

とにかく時間のある時に読むべきだろう。細切れだと夢に出ちゃうかもね。
ああ、そういえば夢について(以下略。)


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