いいことあった
おさがしものはこちらから

2002年08月18日(日) ワニにタッチ 怖いけど人気 静岡・東伊豆

 #「子ワニ」です。
松阪牛「新定義」で波紋 はずれた農家は牛の引っ越しも
「りく橋」さよなら 羽生駅東西結び40年 埼玉・羽生(以上asahi.com)
<クールなブランド>アサヒビールとハローキティ選出 英調査(毎日新聞社)
 #1位はイタリアのバイク、ドゥカティ(DUCATI)

* * *

BOOKアサヒコムで高村薫さんのインタビュー。面白い。
http://book.asahi.com/authors/index.html?ppno=1&key=

* * *

昨夜からの読書。

京極夏彦「続巷説百物語(2002-102)☆☆☆☆

面白かった。

一部は『怪』として映像化されている内容を含んでいたが、映像化されると陳腐だったり荒唐無稽だったりする(ごめんなさい)話が、京極夏彦の語り口だとそのまま読めてしまう。伏線のような伏線でないような話も。この人は面白い話を書くなぁ(溜息)。・・・私が京極夏彦の語りが好きなんだなぁ。

宮部みゆき「蒲生邸事件(2002-103)☆☆☆☆

不思議な話だったが、私は大丈夫だった。歴史的に舞台となった時代背景に詳しい人はひっかかるかもしれないが。
宮部みゆきという人は、普通に生きている人をきちんと書くのが巧い。そしてあえて何度も東京の空襲について書く。こういう形でも忘れないということは大切なんじゃないかと思う。(この感想は本の内容とはあまり関係がない。)

加納朋子「ガラスの麒麟(2002-104)☆☆

題名で想像したのとは全く違う話・・・ということに冒頭ですぐ気付いた。もっとふわふわした話かと思ったのだが。

連作であちこちの雑誌に掲載されたものに加筆してあるそうだが、1つづつの話だけを読んでいたらもやもやするような話。読み終わって「やな話」で済ませるのが正しい読み方か。(世間的な評価とは違うかもしれないが私にとってはそう。)
飛躍したようで的を射た推理は面白いとは思った。

だけど、心のアンバランスさに対する甘ったるさが嫌なのだ。
私はもっと人間はしたたかでしなやかで強いものだと思いたいのだと思う。繊細さなんか美しくないもん。他の本でもそうだけど、この人が描くようには、人はそう簡単に他人に救われたりしないと思う。天は自ら助くるものを助く。

日常の脆さを知りつつ、日常を暮していく・・・そう、だから私はマグリットが好きなのだ。普通であるっていうのは実は恐ろしいことなのよ。


 過去  目次  未来  玄関  別館  読書メモ


つっこみ、コメントはこちらから/日記に引用させていただく場合があります