2001年11月18日(日) |
「激辛」で人気、しぼり大根の収穫最盛期 秋田・鹿角 |
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今晩は獅子座流星群が見えるらしい。 数年前の流星群予想日には、別府温泉にいた。 少しだけ流星雨が見たかったけど、普段星を見ないくせに、 そんな時だけ星を見たがるのが何だか卑しい気がして寝た。
さて、今夜はどうするか/どうなるか。
阿部三恵「エドウィン・ダンの妻ツルとその時代」☆☆☆1/2
11月4日に読んだ「エドウィン・ダンの生涯」で紹介された 類稀な日本女性ツル。彼女についての研究と時代背景の本。
開拓使の頃の北海道を舞台にした創作物には、実在の人物を モデルにしたらしき人物がよく出ている。 しかし、そのモデル自体も伝聞が作り出したものらしい。
著者は、ツルを「元会津藩士 増子庄吾長女」とする従来の 説に対して、平成6年の新説「青森県平民 松田亀吉妹」を 採っている。 「増子イワ」が改名したのではなく「松田鶴」が正しいと。 ほとんど証拠はないが、それを言えば増子イワ=ツルという 証拠のほうが更に少ないようだ。
彼女についても、ほとんど詳しい話は残っていないようだが 「ノンフィクションだと思って読んでもフィクションって事が あるってことね。」と何だか可笑しかった。 真実は語れない。エッセンスを嗅ぐだけ。
津田梅子達、開拓使の女子留学生の話もあり、面白かった。
ジェイムズ・ディッキー「白の海へ」☆☆☆1/2〜☆
アラン・シリトーの「長距離走者の孤独」のような本。 映画 "The Wall" も髣髴した。全然違う話なんだけど。
話は飛ぶが、先日名前に惹かれて"アロマジョイ(台所洗剤) トロピカルガーデン"を買ってしまった。 何故「トロピカル」という響きに弱いんだろう、と自問し、 きっと昔、南に向った祖先がいるに違いないと思っていた。 「南へいけばもっと暖かいんだよなぁ」と。
それと反対に「この辺は人が増えて獲物が減ったから、 もっと獲物の多い北へ行こう」と思った人もいたと思う。 そういう祖先の血が、南/北向きを決めるんじゃないかと。
それでいくと、この本の主人公は紛れもなく北向き。 そのシビアな生き方に惹かれる部分もあり、違和感もあり。
本当にこれブラッド・ピット主演で映画化するの・・・? 本として読んだほうがいい気がするけど・・・。
追記−映画は資金不足のため無期延期になったそうだ。 ちょっとホッ。(笑)
星川淳「ベーリンジアの記憶」☆☆☆
話は悪くない、文体が合わなかった。(教訓的な所が、か?) #ひょっとして女性の一人称視点が駄目なのか?>自分
似たテーマの小説(鈴木光司「楽園」)を先に読んでいた せいもあると思う。
表紙の写真は星野道夫。むかし壁紙にしていた好きな写真。
ますむら・ひろし「イーハトーブ乱入記」☆☆☆☆☆
心の深い柔らかいところが痛むので星5つつけちゃう。
ますむら・ひろしさんは、子供の頃に道筋をつけてくれた 大切な人。高柳佐知子さんと同じ位大切。 #その割に新書コーナーで見つけるまでこの本読もうとも 思ってなかったんだけど(^^;
宮沢賢治についてより、ますむら・ひろし氏について読めて 嬉しかった。
かま猫に涙。
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