いいことあった
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2001年10月21日(日) 長崎後半(市内観光)

朝7時起床。雨が降ってる日によく似た音がする、と窓の鎧戸を
開けたら本当に雨だった。まじ?
金曜日の予報では雨なんかじゃなかったぞ。
ホテルのそばのコンビニで傘を購入し、グラバー園へ向った。
途中で猫に会ったので写真を撮る。

グラバー園は開園したばかりでがらがら。ゆっくり回る。
一番気に入ったのは石造りのオルト邸。(Ctrl+Alt+Del)の
Altキーと同じオルトさんち。

元の住民についての展示を見て回るうち、人の一生について考えた。
自分の生きた跡は何かで残るのだろうか。

今のところ遺伝子を残すつもりはないし(笑)自分を直接知ってる
人が何かで思い出してくれても、その人が亡くなって、おしまい。
100年経ったら、思い出す人もいなくなる。儚いもんだ。

今から何かを発明するとか、特殊な才能を発揮して後世に残る芸術を
生み出すこともなさそうだ。

昔いいな、と思ったのは、イギリスの公園にあるベンチ。
「**の思い出に。彼女はこの場所が好きだった。」とプレートを
打ったベンチを見てじーんとした。あれを残すのはいい。
あ、いいこと思いついた。神社に寄付して柱に名前刻んでもらう!

・・・まぁ何も残らなくても今楽しいからいいんですけど。

のんびりと回っていたら、団体さん第一陣に追いつかれてしまった。
あわてて逃げて出る。

グラバー通りの「グラスロード1571」というガラスショップで
2階のギャラリーを拝見。アンティークだが値段がついてて売り物。
(私は拝ませていただいただけでしたが。)
1階のショップにもいろいろあって良いのだけど、どれが長崎製か
書いてくれないと御土産に買えないよ?
キャンディー型のガラスは、ヴェネツィアで買ったのとそっくり。
(どちらも中国製ではないかとにらんでいる。)

土産物屋さんの前で、長崎プリクラ発見。
ご当地プリクラを一人で撮るの好きなんだけど小銭なくて断念。

東山手洋館群の「埋蔵資料館」と「古写真資料館」を見た。
またもや人がいなくて快適。
埋蔵資料館は、埋め立てに使ったかわらけなどを展示していた。
庶民の器にうさぎの絵が入っていて、ちょっと嬉しかった。
当時もうさぎの好きな人はうさぎ柄を集めたりしてたのかな。
追記)うさぎは多産なので子孫繁栄の吉祥図案だそうだ。
古写真資料館の展示は幕末の人物像が多く、じっくり拝見。
大浦のお慶の写真もあった。たしかに着道楽風(^^)

そこから今度は孔子廟をめざして歩く。
この家と家の間の細い坂道のつくりが、私の記憶の中の尾道に
そっくりだ。祖父母の家から一人で冒険しに行った景色。
当時とやってることが変わってないだけか・・・。

孔子廟では中国のお香をあげてお参り。頭良くなりますように。

中国歴代博物館も楽しかった。地震計の模型などのからくりも
楽しいし、じっくり見た。

外のベンチで次にいくところの段取りを考えていると、知らない
おじさんに声をかけられた。
千葉から来てレンタカーで回ってるのでよかったら車で回って
あげるよ、と言われたが、旅先の親切が身にしみない女なので
丁重にお断りした。
一人が好きじゃなきゃ一人旅なんて来るもんかい。

雨の中、路面電車に乗りこんで亀山社中を目ざす。細い道に入ると
ほんとうに尾道によく似ている。
猫が軒先ですやすや寝ているのを見つけ、写真を撮る。

竜馬通りは、通りという名の階段だった。
#墓地の中を通るので夜は嫌かもー。

くねくねした石段を登り、「亀山社中跡」のくぐり戸を入ると、
中には先客がおりおじさんのお話を伺っていた。
足を拭いて(靴がびしょ濡れだったのだ)後ろに座り、拝聴。
隠し部屋や隠し戸の話など興味深い。
ここの持ち主は去年お亡くなりになったが、土日祭日に数時間、
有志が交代で開けているということ。

「この下のほうの平道(ひらみち)で・・・」とお聞きして、
長崎は坂道が多いからわざわざ平道という言葉を使うんだ、と
ちょっと感動。旅って面白い。

竜馬通りの帰り道、猫ぞくぞく登場。みんなすやすや寝てるか
声をかけると挨拶しに来てくれる。
猫が人の顔を見て逃げない町は、いい町だ。

そこからおくんちで有名な諏訪神社へ御参り。実は門前通りの
招き猫が目当てで行ったのだが・・・?
土産物屋さん無し。えー?ここって観光地ではないのですか?
招き猫ハント、ひさびさで勘がにぶったか。

お参りして、願掛けでこよりを結ぶと叶うという狛犬を拝見。
結ぶ程の願もないので見ただけ。ほどきに来るの大変だしね。

有名らしい月見茶屋の前を通ったが、ぼたもち5個も食べると
後の予定が狂うのでパス。

あ、猫発見。

追いかけたが石垣をショートカットして降りてしまったので
追いつけず。
戻りかけてまた、目の端で動くもの発見。
猫ねこ。写真をいっぱい撮る。

招き猫はいなかったが、旅猫ハンティングの成果に満足。

またもや路面電車に乗って、さっき前を通った四海楼へ戻る。
(ここは長崎ちゃんぽん発祥の店だそうだ。)

エレベーターで上がった5階のレストランは満席。急ぐ旅でも
ないので待つことにした。
海側がガラス張りで、対岸が見えて展望がとてもいい。
香港の、リージェンシーホテルのティールームを思い出す。
この開放感が似ている。
1時過ぎに行ったので、じきに席が空いて座れた。
ちゃんぽんとタピオカミルクをオーダー。
目の前で輪を描くとんびを見ながら食べた。
おいしくて大満足(^^) そういえば1日半ぶりのまともな食事。

お腹も満足、頭も満足したので、ここからは「御土産の猫探し」。
ない訳ではないんだけど、どれが長崎産だかはっきりせいっ。
ガラスの猫1つだけ購入。うーん、ちょっと不満。妥協は悪だ。

いい加減靴がびしょ濡れなのが不愉快で、中敷購入。
予報では雨じゃなかったから「長崎は半島だからしょっちゅう
雨が降る」という元長崎市民の言葉を聞かず、スエードの
ドライビングシューズで来てしまった。
昨日はピーカンだったのに。

ちょっと休憩。商店街で良さげな店に入り、アフタヌーンティー。
「セットの飲み物は紅茶で宜しかったですか?」と店員さん。
え?アフタヌーンティーって、ティーって・・・。

すぐに運ばれてきたのは、キッシュと、スコーンという名をした
フランス風焼き菓子と、クッキーと、プリン。
・・・イギリス人が見たら泣くぞ。

味は悪くなかったんですけどねぇ。ケーキの本場、フランスで
修行したパティシエはイギリス風の素朴な味は許さんのか。

ゆっくりお茶を飲みつつ、友達に携帯でメールを打つ。
昔は旅先で絵葉書を書いて送るのが趣味だった。今はメール。
書いてる内容はほぼ変わらない。
 「ここにいます。楽しいです。」

もう見たいものは見たから、早めに空港に向うことにして店を出た。
空港にて
 R隊(活動内容はヒミツ)用に日保ちする一口香。
 会社の愉快な仲間たち用に長崎ちゃんぽん。
 自宅用にチョコレートと明太子。(両方長崎製じゃないぞー)

あ、あったーっ。長崎らしい招き猫ようやく発見。
これも長崎産かどうかたいへん怪しいが、緑好きの私にぴったりの
風水招き猫・緑と、唐人風の衣装に身を包んだ招き猫を購入。
ようやく満足(^^) ふっふっふ。
はし置きは「ほしいっ」っていうのがなかったから、いいや。
また伊万里や有田や唐津には行きたいし、その時買おう。

レストランで「おらんだ風鯛茶漬」というのを注文。
明太子とチーズ入。わさびと明太子の不思議なハーモニー。

最後に、インクがぼた落ちするカステラちゃんのボールペンを
買って、長崎の旅、終了。

この旅で出会った猫たちの写真は「旅猫 長崎」(http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4987/tabi_nagasaki.html)に載せてあります。
もっと暇な方は http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4987/tabineko/na★★.jpg のurlを手打ちして、★の部分に01〜2桁の数字を入れていくと写真が見られる(欠番もあり)のでドゾー。


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