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2001年10月20日(土) 長崎前半(ハウステンボス)

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朝5時起きした割にうだうだしてて6時過ぎに出発。駅のホームで
乗換案内を調べると、羽田空港駅着は出発15分前・・・!

空港に着いてから走って搭乗手続。最終案内締め切った後だったが
入れてくれた。手荷物検査をクリアして、搭乗口までまた走る。
バス待ちで取り残された人々がまだ10数名いてひと安心。
しかしチケットを通すとエラー。席がなかった(涙)。立ち乗り?
(さすがにそんなことはなくて、素早く新しい席を決めてくれた。)

飛行機は滑走路の順番待ち等で30分遅れて飛び立った。洋楽Ch.で
1983年のヒット曲を流してて Yes の Owner of a Lonely Heart 、
VAN HALEN の Jump を聴いた。懐かしかった。

長崎空港へは定刻10分遅れで着いた。頑張って飛んだらしい(^^)
ハウステンボス行きの高速船、看板に従って歩いていくとすぐ出る
ところだった。思ったより小さい船。
桐島洋子さんの著書を読んで以来、海から行けるところにはなるべく
船で行くことにしている。景色を見ている間に到着。

入国(というらしい)し、目の前にあったポルセレイン(陶器)
ミュージアムへ入った。
「磁器の間」を再現したものは凄い迫力があった。やや偏執狂風。
昔のお金持ちというのはやることのスケールがでかい。

隣の店では今右衛門と源右衛門のお高い器に目がくぎづけ。
しかーし。
1)身の丈に合った有閑マダムを目指している
2)千葉敦子さんを尊敬しているので「高いお茶碗より旅行」と
  思っている
以上2つの理由から買わなかった。買えなかったとも言うか。

食べるお店を見て回るが、長崎がハンバーグやパスタで有名とも
思えず、カフェでチーズパイとミートパイとコーヒーを飲食。
後ろの子供たちをスペイン人だと思えば、外国に来た気分・・・?

ギヤマン(ガラス)ミュージアムへ向うと、挙式があるために
公開は3時からになっていた。
まぁ、困ったわ。とドムトールン(展望台)へ登ることにした。
煙と何とか、の何とかの方なので、どこへ行っても高いところには
とりあえず登る。

しかしこのハウステンボス、何かに似ていると思ったらブルージュだ。
「北のヴェニス」と言われるベルギーの町。運河沿いのカフェや、
運河めぐりの船、中世オランダの町並みの基本を押さえ、町の中心に
マルクト広場、市庁舎と鐘楼。破風の飾り。
ブルージュの鐘楼に登る時は、ストーブにあたりながら痩せ我慢して
カフェのテラス席でコーヒー飲んだっけ。

ドムトールンにはエレベーターが付いてて、何だか騙された気分。
石段をてくてく登るのも(辛いけど)嫌いじゃないんだけどなぁ。

見晴らしはよかったが、苦労せず登ったので有難味が薄いまま、
とっとと下りエレベーターに乗った。

それから3時までどうしようか、と思案していたら、近くの子供達が
「動いてるよ!」と言い合っている。何だろう・・・気球だ!
入場時には「上空の風が強いため」中止になっていたバルーンが、
いつの間にか動き出していた。

さっそくバルーンハウス ルフティーの列に並ぶ。ヘリウムガスで
膨らませた気球をケーブルで昇降させているらしい。地上120m。
(先ほど登ったドムトールンの展望台は80m。)
デジカメを手に乗りこんだ。高ーい(^^)
(でも何故みんな、バルーンの上で携帯電話掛けてるの・・・?)

降りてから、テントのバザールをひやかして歩く。思わずタイカレー
レトルトパックを買いそうになったが、何もここで買わんでも、と
思い止まる。
タイ製の猫がご飯を食べている姿の焼き物も可愛かったけど、考証に
間違いがあるので思い止まる。(猫は体が柔らかいので首だけ出して
ご飯食べます。お皿に手なんかつきません。犬じゃないんだから。)
おくちばってんうさぎのミッフィー=ナインチェの店もあった。
オリジナルの木靴を履いたぬいぐるみ、アヒルの足スリッパを履いて
いるようにしか見えません(黄色いフェルト製)。あんなに木靴を
売ってるんだから本物を履かせればよかったのになぁ。

シーボルト出島蘭館というのにも入った。人がいなくて薄暗くて、
突然人形がしゃべり出すのでちょっと怖かった(^^;

そんなこんなで、お待ちかねのギヤマンミュージアムが開いた。
先程見た磁器の間に似たガラスの間があったが、あれを見た後なので
驚かない。絵画や、陶器や、ガラス。高価な装飾品で壁を飾ったのか。

見たいものはこれで全部見たので、帰る事にした。オランダ村への
行き方を訊くと12時台で直通バスは終わっていた(がーん)。
他の手段で行くと、着いた時間には閉園なのであきらめて、長崎の
町へ出ることにした。

出口前のソフトクリームスタンドで
「バニラ/チューリップ/バニラ&チューリップ」
というのを見かけ、面白いのでバニラ&チューリップを買った。

確かにチューリップの香りだ(笑)。
チューリップを食べたことはないので、味が似ているかどうかは
分からないが、香りをつける前のポプリの枯草っぽい匂いに似てる。
話の種にはお勧め。(チューリップ味単品だと辛いかも。)

そんなことを考えつつベンチでソフトクリームを食べていると、
通りすがりの老若男女が「ソフトクリーム食べたい」と私を見て
言いやがる(笑)。サクラで雇ってもらおうかしらん?

ハウステンボス駅に着くまでに考えたこと。

その1
 フォグランプのBOSCHって森って意味だったんか。

その2
 ここに最初に来た人が、その後でブルージュへ行くと「ハウス
 テンボスみた〜い!」と思うんだろうか。

 何かが間違っている。

何だろう。マルクト広場も、市庁舎も、そこにある必然性がない。
運河も、飾り破風も、風車も。ある土地へ行って「何故それは、
そんな形で、そんな場所にあるのか」考える面白さがない。

誰も彼もがベルギーやらオランダやらへ行く/行ける訳じゃないし、
深く考えなくてもテーマパークとして楽しめば良いのだろうけど、
ハウステンボスを出てからが「旅」の始まりという気がした。

なーんて考えてたら、長崎行きの特急がまもなく到着するという
アナウンスが聞こえた。駅まで走って切符を買う。
改札でおじさんに「乗るの?」と訊かれたのに返事もせず、走る。

すみません、電車止めたのは私です・・・(汗)。
#改札のおじさんが連絡してくれたらしい。
おかげで1時間ホームで呆けなくて済みました。

長崎駅まで、少しうとうとした。着いた時間には博物館はみんな
閉まっていた。
カステラの福砂屋さんを目指して路面電車に乗った。

福砂屋さんの、礼儀正しい店員さんにカステラの宅配を頼んだ。
ほんとうは空港や東京駅地下に売ってるの知ってるけど、本店の
中に展示してある長崎ガラスのアンティークを見たかったのだ。
(もちろん、カステラは"本家"福砂屋さんと決めてるけどね!)

可愛らしいガラス器を拝見し、店を出た。それから、人に聞いた
長崎びいどろの店を探したが見つからず。そのままてくてくと
中華街を目指した。しかし人が少なくてどの店も入りづらい。
あまり高級そうじゃなくて、さびれた風でもなくて、とえり好み
していたら中華街が終わってしまった。

お腹空いてないし、まずはホテルにチェックインしてから、と
オランダ坂を目指した。

ここがオランダ坂か、と誰も通らない暗い坂道をてくてく行くが
行けども行けども何もない。地図を見てみようと思ったときに
猫を見つけた。
写真を撮ったが、ものすごい勢いで走ってきてごちんごちんの
ご挨拶をするのでうまく撮れなかった(^^;
猫を正面から撮ろうと、階段を登ったり降りたり。
猫も急いで後を付いてきて、登ったり降りたり。
変な写真がたくさんできた。

猫に「ちょっと動かないでくださいよー。」と話し掛けていたら
人が通り、我にかえった。地図を見るんだった。

私がいるのはオランダ坂。
で、ホテルがあるのはオランダ坂通り・・・。どおりで。
猫の石段を降り、坂道をショートカット。

ようやくホテルモントレ長崎発見。
部屋を一目見て気に入った。
シングルルームのあるホテルだからビジネスホテル風かと思ったが
どうしてどうして。また泊まってもいいな。

一日の疲れ(特に足!)を癒すため、たっぷりお湯をはって入浴。
お湯がたっぷり使える日本で、でも長崎で、一人で、良かった。
着替えて夕飯食べに出ようと思ってたけど、備え付けのパジャマ
着たら何だかくつろいでしまった。

そこで持参の「冷静と情熱のあいだ」赤と青を読んだ。
読み終わったら1時半だった。


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