今日も今日とて
INDEX過去未来


2011年03月29日(火) 間違い電話

読めば暗い気持ちになるから読まなきゃいいのに、2ちゃんのニュー速板をお昼休みに読んでしまったMっ気の強いワタシ。

読んでいたスレの中で「菅首相が同じ人(一般人)に何度も間違い電話してたよーん」という文春の記事が紹介されてましてね。
こちらに記事をスキャンしたものがあります。左半分の記事ですね。(時間が経つとリンクが切れるかもです)

それ読んで「こんなことまで叩かれて気の毒に」という気持ちと「叩かれて当然じゃヴォケぇ!」という気持ちとがワタシの中にありまして、
それが不思議なことに「てことは、プラマイゼロね☆」って気持ちにならないんですよね奥さん!
なんか、イヤな気持ちが倍になった感じですわ。

という、菅さんやマスコミへの気持ちはさておきですね。

この記事を読んで、我が家にかかってくる間違い電話について思い出しまして。

仕事してますでしょ。
電話が鳴ったから出ますでしょ。
そうすると

「○○○さんですか?」

って、同じ会社さん宛の電話が間違えてかかってくることが、けっこう多いんです。
最初のうちは「違いますよー」っつって電話切ってたんですけど、あまりにも多いので、どんだけ電話番号が似てるんだろうと興味がわきましてね。
その○○○の会社名でググってみたんです。

そうしましたら、市外局番が違うだけで、あとはまるっと同じ番号。
所在地は隣の市でした。
あらー、なんかワタシたちってば、生き別れた腹違いの双子みたーい、とウキウキしまして、どんな会社さんなのかなーとホームページを拝見いたしまして。

ふむふむ。
ちょっと特殊な金属部品をつくっているのかー。
大きな企業ではないけど、勢いのある会社みたいだなー。
取引先地域も広いなー。堅実そうだなー。
なんかうれしいなー。

と、「市外局番以外の電話番号が同じ会社がなんだか良さそうな会社だ!」というそれだけのことで、ワタシったらほくほくと嬉しくなりましてね。
今までも間違い電話には「そこまでしなくても」ってくらい愛想良くお相手していたんですが、今まで以上ににこやかに「違いますよー」とお返事するようになりまして。

でも、「違いますよー」だけだと、かけ直したつもりでまたすぐ同じ人から間違い電話がかかってきちゃうことが多いんです。
ご本人は「番号の押し間違えかな?」って思って丁寧にかけ直しているんでしょうけど、たぶん登録や控えの段階で間違えてるんでしょうね。
連続で間違えちゃうと相手もバツが悪そうですし、何が違うかわからないとかけ直しようもなくて困っちゃうかもしれないではないですか。
てことで、間違い電話であることを伝えるときに

「市外局番が違うみたいですよ?」

と、にこやかに付け加えて差し上げることにしたんです。
さらにここ2年ほどは「市外局番は××××だと思いますよ」と。
まあ、お節介っちゃーお節介なんですが。
なんかもうね、○○○さんから、オペレーター料金いただいてもいいんじゃないかってくらい、親切丁寧にお相手させていただいているわけですよ。
ワタシの性格やサービス精神がとても良い!という、誰も言ってくれないし思ってもいないことは別としても、この人が明日はワタシのお客さんかもしれませんしね。(打算)

そんな具合に、自分ちが潤うような電話はあまり鳴らないのに、○○○さん宛の電話は良く鳴る我が事務所なんでありますが。
間違い電話もですね、人によって、こうもやりとりが違ってくるのかーと、人間観察好きとしては楽しませていただいております。

たいていの人は「あ、すみませんでした」とか「失礼しました」とか謝って、あっさり切ります。

たまに不遜な態度の人もいて、間違いの原因である市外局番まで教えてやってるっつーのに
謝罪の言葉もなく「あ、そうですか」とか「わかりました」とかだけでガチャ切り。
ウソ教えてやりゃーよかったぜとかね、思いません思いませんホントです。

かと思えば
「もーーしわけない!悪かったですね!××××ね、ありがとうございます!」
と、明るく爽やかな人もいます。
お礼言っていただけるとですね、こちらも「お節介かな?」なんて思いつつ教えてるもんですから、ホッとしたり嬉しくなったりします。

なかには「慣れてる感じですね。いつも間違えられちゃうんですか?」と好奇心に満ちた質問を無邪気にしてくる人もいます。(こういう人好きですけど)

で、先日も仕事してましたら電話が鳴ったので「はい、じょりぃ事務所です」って電話に出ましたら

「あ・・・」と、相手の方。 やっちゃったー、みたいな。
「はい?」
「○○○さんじゃ・・・ないんですよね?」
「はい、違います( ^ ω ^ )」
「あー・・・また・・・あああぁ・・・」


なんかですね。
ものすごくマジメに落ち込んでらっしゃるんですよ。
「またやっちゃったよ俺ーーー・゜・(ノД`)・゜・。」的な。
ただの間違い電話なのに。

この時点で笑い出したくなったんですが、当然ガマンしまして。
それと同時に「ど、どうやって励まそうかな!」とか考えたりして。

「あの・・?」<じょりぃ
「間違えました。申し訳ありません」
「いえいえー」
「市外局番が違うんでしたよね?」
「ええ(笑)」
「ほんっとうに、申し訳ありません」<たぶんエアお辞儀してた
「や、そんな。  あの、気にしてませんから」<ワタシは右手をぶんぶん振っていた
「もうホント、気をつけますから」
「何度でも大丈夫ですよ( ^ ω ^ )」 あなたはイヤでしょうけども。

相手の方の「すみませんでしたー」を何度か聞きながら電話が切れました。

この様子だと二回以上うちに間違えてかけちゃってるんでしょうけど、そこまで反省しなくてもと心配になりつつ、
ものすごく反省しながらも、感情表現は素直というか

「あー・・・また・・・あああぁ・・・」

が、なんだかかわいくておもしろくてワタシのツボに大ヒットでございます。
なけなしの母性本能がうずきました。それ以上に笑えたんですが。


あの人、また間違えてかけてきてくれないかなぁ。
この次も「あー・・・また・・・あああぁ・・・」をやってくれたら、
「これもご縁ですから一緒に飲みに行きませんか」と誘ってやってもいいです。<不遜な態度


間違い電話かけた後のやりとりって、思いの外「人となり」が出るものだなぁと感じております。
電話を切ったあとにほっこりさせてくれる人から、電話に塩まきたくなるような人まで、様々でありますよ。
ワタシも自分が間違えちゃったときは、小咄のひとつもしてから電話を切る、くらいの誠意を身につけておきたいものです。塩まかれるかもしれませんが。


しかし、一連の間違い電話について、鼻息荒く不服申し立てしたいことがひとつあります。
それは

女性から間違い電話がかかってきたことは、ただの一度もないということです。 
おっさんばっかり。
すごく不満。
こうなったらワタシが美女の電話に間違えてかけるしかありません。

ということで、まずは気になる美女のストーキングから始めてみようと思います(・∀・) <もはや間違い電話とは言えない





じょりぃ |HomePage